記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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(前期)【弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻】小論文・過去問題特集|入試傾向・対策・2026年度予想問題まで完全解説
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻の概要
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻では、専攻の目的を次のように定めています。理学療法は、身体障害者や病気・ケガなどによって運動機能が低下している人々がより豊かに社会生活を送れるように、運動や温熱・超音波、義肢装具などの様々な物理的手段を科学的に用いて、運動および姿勢・動作と関係する諸機能の回復・維持を図る治療法です。最近では、介護予防あるいは障害予防という観点から、中高年者の健康増進やスポーツ選手のコンディショニングなども理学療法の重要な役割となってきています。本専攻では、人間の身体と運動および姿勢・動作についての知識を深め、運動機能の低下または障害とそれらに起因する生活上の問題を分析・解決する技能を養い、さらにこれらの知識および技能を健康の維持・増進やスポーツ場面にも広く応用できる人材の育成を目指しています。
教育目標と関連科目
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻における教育目標と関連科目は次のような体系となっています。
- 障害(者)の存在そのものを受容し、人間の喜びや苦しみを感じとれること。
[関連科目] 保健学概論、保健医療福祉倫理学、コミュニケーション論、理学療法学総論、理学療法管理・運営論、臨床心理学等 - 人間の身体と運動および姿勢・動作を理解すること。
[関連科目] 人体形態学、人体機能学、運動学、神経内科学、小児科学、老年医学、精神医学、整形外科学、内科学、外科学、脳神経外科学等 - 実践的な問題解決能力と治療技術を身につけること。
[関連科目] リハビリテーション医学、理学療法評価学、運動療法学、物理療法学、義肢装具学、日常生活活動分析学、福祉住環境学、地域リハビリテーション論、スポーツ障害理学療法学演習、筋骨格系障害理学療法学実習、神経系障害理学療法学演習・実習、内部障害系理学療法学演習・実習、臨床実習等 - 常に問題意識をもち、自己研鑽に努めること。
[関連科目] 基礎ゼミナール、理学療法研究方法論、理学療法研究演習、卒業研究
卒業後の進路と取得可能な資格
卒業後の進路:病院、診療所、リハビリテーションセンター、老人施設(介護老人保健施設、特別養護老人ホームなど)、肢体不自由児施設、教育・研究施設、地方自治体(保健関係部局、保健所)、大学院進学
取得可能な免許・資格等:理学療法士国家試験受験資格
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻の入試傾向と特徴
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻の小論文は、2021年度から導入された比較的新しい試験科目です。配点は200点(総点1300〜1340点)と高く、合否に大きく影響する重要科目と言えます。試験時間は90分、字数は800字以内という設定で、国公立大学の医療系学部として標準的なボリュームが求められます。
過去2年間の出題を分析すると、いずれも課題文型(読解型)の小論文であることがわかります。提示された文章を正確に読み取り、そこから論点を把握したうえで自分の考えを展開するスタイルです。単なる感想文や体験談の羅列では得点が伸びず、課題文の要旨を踏まえた論理的な議論が求められます。
テーマとしては、「リハビリテーション」「自立」「障害者支援」「医療倫理」といった理学療法・保健医療に直結するキーワードが頻出しています。2021年度はコロナ禍でのリハビリテーションの困難さ、2022年度は重度障害者の「自立」概念をテーマとしており、社会的・時事的な視点と医療専門職としての視点を組み合わせた論述が求められている点が大きな特徴です。
また、設問の構造として「概念の説明+具体的方策の提案」という形式が2年連続で採用されており、理念(考え方)と実践(具体的な取り組み)の両面を論述する力が評価されていることがうかがえます。これは理学療法士という職業柄、理論と臨床実践の両立を重視する姿勢と一致しています。受験生は医療・福祉に関する基礎知識を身につけつつ、論理的に意見を組み立てる訓練を積むことが重要です。
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻 小論文対策ポイント
①課題文の読解力を鍛える
弘前大学の小論文は課題文型であるため、まず課題文の要旨を正確に把握することが最優先です。課題文を読んだら「筆者は何を言いたいのか」「どのような問題提起をしているのか」を3行程度でまとめる練習をしましょう。課題文の内容を誤読したまま論述を進めると、どれほど文章が上手でも大幅減点になります。日頃から新聞の社説や医療・福祉関連のコラムを読む習慣をつけると、読解スピードと正確性が向上します。
②「定義→問題提起→具体策→結論」の論述構成を習得する
2022年度の設問「『自立』とはどのようなことか、および障害が重度な場合の『自立』を促す取り組みについて述べなさい」に象徴されるように、弘前大学の設問は概念の定義づけ+具体的方策の提示というセットで問われます。答案の構成としては、①概念の定義(自立とは何か)→②現状の問題点→③具体的な方策→④まとめ、というSKYメソッドの流れを活用すると論理的にまとまります。800字という制限内でこの4要素をバランスよく配置することが高得点の鍵です。
③医療・福祉の時事知識を蓄積する
2021年度のコロナ禍でのリハビリテーション問題のように、社会の動向と医療・福祉をつなぐ視点が問われます。高齢化社会の進行、地域包括ケアシステム、障害者権利条約、ICF(国際生活機能分類)、テレリハビリテーションなどのキーワードは必ず押さえておきましょう。これらの知識を答案に盛り込むことで、専門性の高い論述が可能になります。医療系の新聞記事やNHKのドキュメンタリー番組も積極的に活用してください。
④字数・時間配分の練習を徹底する
90分・800字という制限のなかで、読解→構成→執筆→見直しをすべてこなす必要があります。目安として、読解に15分、構成メモに10分、執筆に55分、見直しに10分を割り当てると余裕が生まれます。また、800字ぴったりを目指すより750〜800字の範囲に収めることを意識しましょう。字数不足(600字以下)は大幅減点のリスクがあります。
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻 前期日程 過去問題
2022年度 90分 800字 200点/1300点(文)
[文章](出典)福嶋あき江著(柳原和子編)『二十歳もっと生きたい』(草思社, 1987年)
問)文章を読んで、「自立」とはどのようなことか、および障害が重度な場合の「自立」を促す取り組みについて、あなたの考えを800字以内で述べなさい。
2021年度 90分 800字 200点/1340点(文)
[文章](出典)「感染怖くてリハビリ遠のく」(西日本新聞ニュース)
問)文章は、いわゆる「ウィズコロナ(with corona)時代において円滑なリハビリテーションを進めることの困難さを示す患者の手記である。この手記を読み、「ウィズコロナ」時代にリハビリテーションを円滑に進めていくために必要な方策について、あなたの考えを800字以内で述べなさい。
2026年度 弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻 小論文 予想問題
予想問題 課題文
日本は世界でも類を見ない超高齢社会を迎えており、2025年には団塊の世代が75歳以上となり、医療・介護の需要が急増することが見込まれている。このような状況のなかで、理学療法士に求められる役割は従来の病院内でのリハビリテーションにとどまらず、地域社会全体を支えるコミュニティケアへと大きく広がっている。
特に注目されているのが、「予防理学療法」という概念である。これは、疾病や障害が発生してから治療を行うという従来の発想を転換し、障害の発生そのものを未然に防ぐこと、あるいは障害が生じた場合でもその重症化を抑制することを目的とした取り組みである。具体的には、フレイル(虚弱)状態にある高齢者への運動指導、転倒予防プログラムの実施、地域の公民館や体育施設を活用した健康教室の開催などが各地で進められている。
しかし、予防理学療法の普及には課題も多い。まず、理学療法士の多くは依然として病院や診療所に集中しており、地域に出ていく人材が不足している。次に、予防的な介入はその効果が数値として見えにくく、医療保険や介護保険の対象となりにくいという財政的な問題がある。さらに、健康な高齢者が「まだ自分は大丈夫」と感じ、予防プログラムへの参加意欲が低いというアクセスの問題も存在する。理学療法士が地域に根ざした専門職として社会に貢献していくためには、これらの課題を乗り越える新たな発想と行動が求められている。
予想問題 設問
問1)課題文を読んで、「予防理学療法」が現代社会においてなぜ重要であるか、あなたの考えを述べなさい。
問2)課題文で示された予防理学療法の普及における課題を踏まえ、理学療法士として地域社会に貢献するためにどのような取り組みが必要か、具体的な方策をあなたの考えとともに800字以内で述べなさい。
予想問題 解答例(問2)
超高齢社会を背景に、理学療法士の活動領域は病院の枠を超え、地域全体の健康を支える方向へと拡大しつつある。予防理学療法の普及が求められる今日、その担い手として理学療法士が地域社会に貢献するためには、「人材の分散と多様化」「制度的支援の整備」「住民意識の醸成」という三つの方向から取り組みを進める必要があると私は考える。
第一に、理学療法士の活動拠点を病院から地域へと広げることが急務である。現在、理学療法士の多くが病院・診療所に集中しているが、市区町村の健康増進施設や地域包括支援センター、公民館などへの派遣制度を整備し、地域に根ざした専門職としての活動を促進すべきである。そのためには大学教育の段階から地域実習の機会を充実させ、地域での理学療法士のキャリアパスを描きやすくする環境づくりも重要である。
第二に、予防的介入に対する財政的な基盤を強化することが必要だ。介護予防に関わる理学療法士の活動を介護保険制度や自治体の補助事業として位置づけることで、安定した事業運営が可能となる。また、予防プログラムの効果をエビデンスとして蓄積・発信することが、政策立案者や行政を動かす力になる。理学療法士一人ひとりが臨床データを記録・分析する研究的な姿勢を持つことが、制度改善への近道となるだろう。
第三に、高齢者の参加意欲を高めるための働きかけが欠かせない。「まだ自分は大丈夫」という意識を変えるには、専門用語を避けたわかりやすい説明や、楽しみながら参加できるプログラムの工夫が有効である。地域の民生委員や社会福祉協議会と連携し、住民ネットワークを活用した声かけを行うことも参加率向上につながる。
理学療法士が地域に根ざした専門職として社会に貢献するためには、医学的知識と臨床技術だけでなく、地域の人々と信頼関係を築くコミュニケーション能力と、社会課題に向き合う問題意識が不可欠である。私はこれらを念頭に置き、将来は予防から治療・社会復帰まで一貫して患者・地域住民を支える理学療法士を目指したい。
弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻 志望理由書・面接対策
志望理由書で押さえるべきポイント
- 理学療法への情熱と背景:なぜ理学療法を学びたいのかを具体的なエピソードとともに説明しましょう。個人的な経験(スポーツでの怪我・家族のリハビリ体験など)が、理学療法士を志すきっかけとして非常に有効です。
- 弘前大学を選んだ理由:弘前大学のカリキュラムや研究分野の特徴を調査し、「なぜ弘前大学でなければならないのか」を具体的に示しましょう。単に「北東北唯一の国立大学だから」ではなく、地域医療への貢献意識や専攻の教育方針との一致を示すことが重要です。
- 倫理観と人間性:理学療法職に求められる患者への配慮・尊重・倫理的判断力について触れましょう。障害者や高齢者と向き合う職業であるため、人間の多様性を受け入れる姿勢を具体的な言葉で表現することが大切です。
- 将来の目標:卒業後どのような理学療法士になりたいのか、どの分野(急性期・地域・スポーツ・小児など)で活躍したいのかを明記し、弘前大学での学びとつなげて述べましょう。
面接対策で準備すべきこと
- 模擬面接の実施:友人・家族・予備校の先生と模擬面接を繰り返し、自己紹介・志望理由・理学療法に関する質問への回答を練習しましょう。
- 理学療法に関する基礎知識:ICF(国際生活機能分類)、ADL(日常生活活動)、リハビリテーションの定義、地域包括ケアシステムなど、面接でよく問われるキーワードを押さえましょう。
- 倫理的ジレンマへの対処:「患者が治療を拒否した場合どうするか」「チーム医療で意見が対立したらどうするか」など、倫理的な問いに対する自分の考えを整理しておきましょう。
- コミュニケーションスキルの強調:理学療法士は患者・家族・他職種
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