【研修医めでぃた先生の医学部ライフレポート】学力が伸びる受験生３選─家庭教師歴5年の私が見てきた“本当に伸びる人”の共通点とは？

隙間時間を「秒単位」で使っている

受験生の1日は本当に忙しいです。
朝から夜まで授業や部活、塾、予備校…やることが多すぎて、「まとまった勉強時間」が取りにくいという悩みを多く聞きます。

でも、伸びる子は“隙間時間の使い方”がとにかくうまい。
通学中の電車や、昼休みの5分、授業と授業の間の待ち時間に、単語帳を開いていたり、朝の歯磨き中に英語の音読をしていたり。
彼らは**「細切れ時間も立派な勉強時間」だと知っている**のです。

特に印象的だったのが、ある医学部志望の生徒。
「“トイレに入ってる時間”すら暗記に使ってるんですよ」と笑いながら話してくれたことがありました。
こういうタイプの子は、1日の勉強量にムラがなく、コンスタントに積み重ねる力が強い。

そしてこの習慣がつくと、「机に向かわなきゃ勉強できない」というハードルが下がって、精神的にもラクになるんですよね。

いつ聞かれても「今日は何を勉強したか」答えられる

あなたは、「今日、何を、どれくらいやった？」と聞かれたとき、即答できますか？

これ、意外とできない人が多いんです。
「たぶん英語の長文やったかな…」とか、「あれ？今日何やったっけ？」みたいな反応になってしまう人。
それってつまり、“意識せずに作業的にこなしている”ということなんです。

一方で、伸びる受験生は違います。
・「英語は過去問の第3問を2セット」
・「化学は無機の暗記事項を一周」
・「数学は整数の応用問題に2時間かけた」

こうした内容を、具体的に・すぐに・整理して話せる。

これは、ただ記憶力が良いからではなく、自分の“学習ログ”を頭の中にしっかり記録しているから。

また、こうした受験生は、日々の学習を「戦略的」に考えていることが多いです。
「次はここが苦手だから重点的にやろう」「この分野は復習回数を増やす」といった振り返りのループが自然とできているので、どんどん勉強が「効率化」されていくんです。

他人より勉強ができるという“プライド”がある

これは少し意外に思うかもしれませんが、学力が伸びる人ほど、自分に対する“健全なプライド”を持っていることが多いです。

「勉強だけは誰にも負けたくない」
「模試の結果で〇〇くんに勝ててうれしい」
「次こそクラスで1位をとる」

こうした気持ちは、受験勉強を“競技”として捉えている感覚に近いものがあります。
しかもこのプライドは、いわゆる“天才タイプ”よりも、地道に伸びてきた努力型の子に多く見られました。

彼らは、自分がここまで積み上げてきた時間・労力・知識に誇りを持っていて、だからこそ「もっとやってやる」という前向きなエネルギーに変えていける。
そしてこの“負けず嫌いな気持ち”が、成績が伸び悩んだときにもブレない軸になるのです。

まとめ：学力が伸びる受験生は「意識の向け方」が違う

3つの特徴をまとめます。

1. 隙間時間を秒単位で活用できる
2. 学習内容を具体的に説明できる（＝戦略的に動いている）
3. 健全なプライドと自己肯定感を持っている

どれも地味かもしれませんが、受験という長期戦を戦い抜くうえで、「習慣」として身につけると非常に強い武器になります。

学力は才能ではなく、「考え方」と「行動」の積み重ねで必ず伸びるもの。
逆に、こうした思考・習慣がないままだと、いくら予備校に通っても伸び悩むのが現実です。

私自身、浪人時代にこうした伸びる生徒たちに囲まれながら勉強したことで、考え方や時間の使い方が変わり、最終的に第一志望に合格できました。 受験生の皆さんにとって、少しでもヒントになる部分があればうれしいです。
ぜひ、明日からの学習に取り入れてみてください！