【合格体験談（高知大学 医学部 医学科）】流星さんが歩んだ挑戦の軌跡──ゴルフ、子ども食堂、そして医学部へ

小学生の頃：遊びとゴルフ、そして算数の楽しさ

小さい頃の僕は、とにかく活発で、放課後はすぐに友達と木登りやサッカー。ミニ四駆にも夢中で、時間を忘れていじっていました。そんな中、本気で取り組んでいたのがゴルフ。小3で全国優勝、小6でも全国9位という結果を残しました。中学受験も同時進行で、小5から塾に通い始め、特に算数が大好きで、難しい問題を解けたときの達成感がモチベーションでした。理科も楽しく、国語は苦手だったけれど、理数の力で大阪教育大学附属池田中学校に進学できました。

中学～高校：ゴルフと勉強の両立、そして米大学への夢

中学ではバスケ部に籍を置きながら、筋トレとゴルフに集中。中1から鉄緑会に通って数学・英語の先取り学習を進め、中3時にはゴルフで全国6位に。高校も内部進学で附属高へ進み、高1の冬に「ゴルフと学問を両立できる大学が日本に少ない」と感じ、アメリカの大学を視野に入れ始めました。

英語が大の苦手だったので、高2からTOEFLに挑戦。単語帳、シャドーイング、DMM英会話で地道に勉強しましたが、なかなか結果が出ず苦戦。そんな中でも、友達の病をきっかけに子ども食堂「ふるさとの和」を設立。月1回の運営を通じて「自分で社会に働きかける経験」ができました。

高校3年生：挑戦と挫折、そして日本の医学部へ

高3になってもTOEFLスコアは思うように伸びず、それでもアメリカの大学6校に出願。Stanford E-Japan 2024 Spring に参加して英語で議論したり、子ども食堂サイトを立ち上げて地域の情報を発信したり、さらにはフィリピンで子どもたちに算数を教えるなど、社会貢献の幅を広げました。

一方で、文化祭では「ライオンキング」の大道具リーダーとしてクラスをまとめ、賞を4つ獲得。7月には自然気胸で入院するも、その入院時間を使って物理と化学を独学し、秋からは共通テスト対策へ。結果、共通テスト本番では8割に届かず、リサーチ判定はD。それでも諦めず、高知大学医学部に出願し、二次試験で合格を掴みました。米大学はすべて不合格でしたが、その悔しさも糧になりました。

大学生活とこれから：ゴルフも社会活動も、自分らしく

高知大学には学内にゴルフ練習場があり、これも志望理由のひとつでした。今はゴルフ部で存分に練習しつつ、穏やかな環境で仲間と楽しく過ごしています。1年生は物理・化学・数学など基礎科目中心で、高校の延長のような感覚もありますが、これから本格的に医学を学んでいくことが楽しみです。

子ども食堂のサイト運営も続けており、学業と社会貢献の両立を心がけています。将来は、臨床実習や地域との関わりを通じて、人と深く向き合う医療を実践していきたいと考えています。

受験生へのメッセージ：諦めず、自分の道を貫いて

医学部を目指す皆さんへ伝えたいのは、「諦めないでほしい」ということ。高知大学では浪人や再受験の方も多く、年齢や背景はバラバラ。でも、仲良くやれていて、それぞれが目標に向かって頑張っています。医学部合格に必要な力は、誰でも身につけられると僕は信じています。

また、海外の大学を目指すなら、早いうちから英語や研究、社会活動に取り組んで、自分だけの強みを見つけてほしいです。

保護者の皆さんへ：信じて見守るという愛情を

僕の親は、僕のやりたいことを全て応援してくれました。失敗しても、結果が出なくても、信じて任せてくれたからこそ、今の僕があります。子どもが何かに挑戦したいと言ったとき、その芽を摘まずに応援してあげてほしい。そうすれば、きっと子どもは、自分の力で道を切り開いていけると、僕は思います。