こんにちは!スカイ予備校メディカルアンバサダーのめでぃたです。
「偏差値60で医学部目指すなんて無理だろ」
——そう言われたことがある人、正直に手を挙げてください。
でも、僕は現役医師として断言します。
「偏差値60でも、戦略次第で医学部合格は十分可能」です。
ただし、“正しい戦略”を知らなければ、偏差値70でも落ち続ける。
今日はそのリアルを、受験産業の裏側も交えて話します。

偏差値60という“境界線”の意味
まず最初に、「偏差値60」という数字をどう見るか。
一般的に、全国模試で偏差値60というのは、上位15%前後。
つまり、学力的には十分に優秀です。
ただ、医学部受験という土俵ではこの60という数字が「谷間」に位置します。
- 旧帝・国公立医学部:合格者平均偏差値 70前後
- 地方国公立医学部:65前後
- 私立医学部(中堅):60〜65前後
- 私立医学部(難関):67以上
つまり、偏差値60は「どの層にも届かないライン」になりやすい。
ここから“伸び悩む”か、“戦略的に抜け出す”かが分かれ道です。
無謀な戦いになるパターン
偏差値60で医学部を目指して“失敗する受験生”には、ある共通点があります。
①「地元の国公立しか受けない」
「地元を離れたくない」「私立はお金が…」
この気持ちは分かります。
でも、合格を勝ち取るには“現実”を見ないといけない。
地方国公立医学部は、実は倍率10〜15倍が当たり前。
1点差で不合格になる世界です。
センター型共通テストで9割を超える層がゴロゴロいます。
偏差値60のまま突っ込んでいくのは、実質“東大に挑む”のと同レベルの無謀さです。
②「全教科を均等に伸ばそうとする」
医学部合格者の多くは、得点源を決め打ちしています。
たとえば「数学・英語で稼ぎ、化学を守る」。
「物理を完璧にして、他は6割でOKにする」など。
一方、偏差値60台の受験生は、全部中途半端にやりがち。
「まんべんなく80点」では医学部には届きません。
戦略的に勝つ人の3つの共通点
逆に、偏差値60台から医学部に受かった人には3つの共通点があります。
①「科目の優先順位をつける」
医学部受験は「時間配分の勝負」。
1日10時間勉強できる人でも、優先順位を誤ると落ちます。
たとえば地方国公立なら、
→英語・数学が命。理科は6〜7割取れればOK。
→社会は“差がつかない科目”だから短期集中で終わらせる。
この割り切りができる人ほど、最後に伸びます。
②「模試に“踊らされない”」
偏差値60の人が一番やりがちなのが、
模試で上下するたびに勉強法をコロコロ変えること。
でも、医学部受験は半年〜1年かけて成績が反映される世界です。
短期間で結果を求めすぎると、**「伸びきる前に焦って方向転換」**してしまう。
大事なのは、“模試偏差値”より“過去問偏差値”。
つまり、「自分が受けたい大学の過去問で何点取れるか」。
これを半年単位で追いかけましょう。
③「予備校や環境を“戦略的に選ぶ”」
ここが最大の分岐点。
偏差値60から医学部を目指すなら、“普通の大手予備校”では厳しい。
なぜなら、彼らのカリキュラムは「偏差値70以上の生徒」を想定しているからです。
一方で、医学部専門予備校はこの層に最適化されています。
- 苦手科目を徹底的に潰す1対1指導
- 出題傾向に特化した教材
- 合格校別カリキュラム(共テ型・私立型など)
もちろん費用は高いですが、1年分の授業料=人生の時間を1年短縮する投資と考えれば安い。
「無謀」ではなく「勝算ありの戦略」へ
偏差値60というラインは、“壁”でもあり、“チャンス”でもあります。
ここで「諦めるか」「戦略で抜け出すか」で未来が変わる。
実際、僕が知る合格者の中にも——
浪人時に偏差値58からスタートし、
最終的に国公立医学部に現役合格した人がいます。
共通していたのは、「自分の弱点を冷静に分析していた」こと。
つまり、「夢を夢のまま終わらせなかった」ということです。
まとめ:偏差値60から医学部合格は「理論的に可能」
結論を言います。
偏差値60から医学部合格は、感情的には“無謀”、でも戦略的には“可能”です。
✔ 科目の優先順位を決める
✔ 模試に一喜一憂せず、過去問ベースで進める
✔ 専門予備校や戦略的環境を選ぶ
この3つをやり抜いた人だけが、「60の壁」を越えて白衣を着る未来を掴んでいます。
💬最後にひとこと
医学部受験は、才能より“設計”です。
そして設計は、誰かの成功パターンを再現することから始まる。
偏差値に悩むなら、まずは“合格の方程式”を知りましょう。
闇雲な努力は、努力ではなく“消耗”です。


