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東京都立東大和高等学校 推薦入試「作文」徹底対策|過去問・解答例つき
こんにちは、スカイ予備校の五十嵐校長です。今回は、東京都立東大和高等学校の推薦入試で課される「作文」について、過去3年分の出題を詳しく分析し、合格に近づくための対策をお伝えします。東大和高校を志望しているみなさん、ぜひ最後まで読んでください。
推薦入試の概要
東京都立東大和高等学校の推薦入試では、作文が50分で実施されます。字数は年度によって若干の違いがありますが、令和5・6年度はおおむね480字以上600字以内、令和6年度は600字という設定でした。いずれも、与えられた文章や課題に対して自分の考えを論理的にまとめる力が問われる形式です。
この学校の作文の特徴は、「読解+自分の意見+体験や具体例」という三層構造が求められる点にあります。単に感想を書くだけでは不十分で、文章や課題の内容をきちんと理解したうえで、自分の論を展開する力が必要です。難易度としては都立高校の推薦入試のなかでも標準〜やや高めで、テーマが環境問題やSDGsなど社会的な内容に及ぶことが多いため、日頃から社会問題に関心を持っておくことが重要です。
問われる力をまとめると、①課題文や設問の意図を正確に読み取る読解力、②自分の意見を筋道立てて説明する論述力、③体験や具体例を交えて説得力を高める表現力、の三つです。この三つをバランスよく鍛えることが、東大和高校の推薦入試突破への近道となります。
出題傾向と対策(令和4〜6年度)
過去3年間の出題を振り返ると、環境・社会問題が一貫した主要テーマとなっています。令和4年度はSDGsのターゲット12.4(廃棄物・化学物質管理)、令和5年度は地球温暖化、令和6年度は人間が育つ環境(純林型・雑木林型)と、やや抽象的な比喩を含む文章読解へとシフトしています。社会的な問題意識と、文章を読んで自分の言葉で咀嚼する力の両方が試されていると言えるでしょう。
形式面のパターンとしては、「現状説明・原因分析・自分にできること」という三段構成が繰り返し登場します。令和4・5年度はこの三段構成が設問の中に明示されており、令和6年度も「純林型・雑木林型の説明」+「自分の体験を含めた考え」という二段構成になっています。設問の指示をしっかり読んで、求められている要素を漏れなく盛り込むことが最低条件です。一つでも要素が抜けると大幅減点につながりますので注意してください。
具体的な対策としては、まず新聞やニュースで環境・社会問題の基礎知識を身につけておくことが有効です。SDGs、気候変動、プラスチック問題、生物多様性などのキーワードについて、「現状→原因→解決策」の流れで頭を整理しておきましょう。また、課題文を読んで要点をまとめる「要約練習」も欠かせません。文章の筆者が何を言いたいのかを50〜100字で言い切る練習を繰り返すと、読解力と要約力が同時に鍛えられます。
さらに、自分の実体験や具体的な行動を「引き出し」として複数用意しておくことも大切です。「環境問題に関して自分がやっていること」「日常生活で感じた社会への疑問」など、本番で使えるエピソードをいくつかストックしておくと、作文の説得力がぐっと増します。
令和6年度 作文 解説・解答例
問題
- 試験時間:50分
- 字数:600字
- 形式:課題文読解+記述
- 設問:文章を読んで、「人間が育つ環境も純林型と雑木林型に分かれるのではないか」とあるが、純林型の環境・雑木林型の環境とはそれぞれどのようなものか説明し、この文章を読んで考えたことをあなたの体験を含めて書きなさい。
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解答例
純林型の環境とは、一種類の樹木だけが植えられた人工林のように、特定の目的や価値観に沿って統一された育ちの場を指す。たとえば、一つの科目や分野だけを集中的に学ぶ環境、あるいは同質の価値観を持つ人々だけに囲まれて育つ環境がこれにあたる。効率的に成果を出しやすい反面、外からの刺激や多様な視点が乏しく、予期しない変化に弱い側面がある。
一方、雑木林型の環境とは、様々な樹種が混在する自然の林のように、多様な人・考え・経験が混ざり合う育ちの場である。異なる背景を持つ人々と交わりながら育つことで、柔軟な思考力や適応力が自然と身につく。一見まとまりがないように見えても、その多様性こそが豊かな生態系を支えるように、人間の成長においても大きな強みとなる。
私はこの文章を読んで、自分の中学時代を振り返った。私の所属していた部活動は、学年や学力層がバラバラなメンバーで構成されており、最初は意思疎通に戸惑うことも多かった。しかし、異なる考えを持つ仲間と議論を重ねるうちに、自分一人では思いつかなかったアイデアが生まれ、問題解決の幅が広がっていった。あの経験は、まさに雑木林型の環境がもたらしてくれた財産だったと気づく。
現代社会はSNSなどの影響で、似た意見の人ばかりと交流しがちな純林型に陥りやすい。だからこそ、意識して多様な環境に身を置き、異質なものと向き合う力を育てることが、これからの時代を生きる私たちには必要だと考える。(598字)
勝てるポイント・アドバイス
- 純林型・雑木林型の「定義説明」を冒頭で明確にすることが最重要です。比喩的な表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で具体的に言い換えてください。
- 体験エピソードは「部活」「授業」「地域活動」など、中学校生活に根ざしたものが最も書きやすく、採点者にも伝わりやすいです。
- 最後の段落で「この文章を読んで今後どう行動するか・どう考えるか」という展望を添えると、論述に締まりが生まれます。
- 字数は600字ぴったりに近い形を目指しましょう。580字未満だと「書き切れていない」という印象を与えかねません。
令和5年度 作文 解説・解答例
問題
- 試験時間:50分
- 字数:480字以上600字以内
- 形式:課題文読解+記述
- 設問①:地球温暖化に対する抑止対策が順調に進んでいないと考えられる理由を述べる。
- 設問②:地球温暖化を防ぐために、自分でできることを具体的に三つ示す。
解答例
地球温暖化の抑止対策が順調に進まない理由は、大きく二つあると考える。一つ目は、経済的利益との衝突である。化石燃料の使用削減や省エネ設備への投資は、企業や国家にとって短期的なコスト増加を意味するため、積極的な取り組みが後回しにされやすい。二つ目は、問題の「見えにくさ」である。温暖化の影響は数十年単位でじわじわと現れるため、日常生活の中で緊急性を感じにくく、個人も社会も行動変容に踏み出しにくい構造がある。この二点が複合的に絡み合い、国際的な合意形成をも難しくしていると思われる。
私が地球温暖化を防ぐために実践できることを三つ挙げる。第一に、日常的な節電の徹底である。使っていない電灯を消す、エアコンの設定温度を適切に管理するなど、小さな積み重ねが発電時のCO2排出削減につながる。第二に、食品ロスを減らすことである。食べ物を無駄にしないよう買い物の量を計画し、残さず食べる習慣をつけることで、食品廃棄に伴うメタンガスの排出を抑えられる。第三に、移動手段の見直しである。近距離の移動では自転車や徒歩を選ぶことで、自動車からのCO2排出を減らすことができる。一人ひとりの行動は小さくても、社会全体に波及すれば大きな変化を生む。まず自分の生活から変えていく姿勢が重要だと考える。(497字)
勝てるポイント・アドバイス
- 「順調に進まない理由」を問う前半では、単に「意識が低いから」と書くだけでは不十分です。経済・制度・心理など、複数の角度から原因を掘り下げるとレベルの高い作文になります。
- 自分でできること三つは、「節電・食品ロス削減・移動手段」のように、生活の異なる場面から選ぶと具体性が増し、説得力が上がります。
- 三つの提案をただ箇条書き的に並べるのではなく、それぞれに「なぜそれがCO2削減につながるのか」という一文を加えると論拠が明確になります。
- 最終段落に「だから私はこれからも続けていく」という意志の言葉を入れると、文章全体に一貫性が生まれます。
令和4年度 作文 解説・解答例
問題
- 試験時間:50分
- 字数:480字以上600字以内
- 形式:SDGsターゲット提示+三つの観点からの記述
- 設問①:ターゲット12.4が2022年時点で達成されていない具体的な例を一つ挙げる。
- 設問②:達成されていない理由と現在生じている問題を述べる。
- 設問③:ターゲット実現のために私たちにできることを述べる。
解答例
ターゲット12.4が達成されていない例として、海洋プラスチック汚染が挙げられる。世界では毎年数百万トンものプラスチックごみが海に流出しており、魚や海鳥がマイクロプラスチックを誤食する被害が後を絶たない。日本国内でも海岸への漂着ごみは深刻で、2022年の現時点においても抜本的な解決には至っていない。
このターゲットが達成されない最大の理由は、利便性と経済性を優先する社会構造にある。プラスチックは安価で加工しやすく、包装材や日用品として大量生産・大量消費が当たり前になっている。廃棄物処理の費用を企業が負担するしくみが十分に整備されていないため、ごみの適正処理よりもコスト削減が優先される場面も多い。その結果、有害化学物質を含む廃棄物が土壌や水に流れ込み、生態系だけでなく人体にも悪影響を及ぼす問題が生じている。
私たちにできることは、まず消費行動を見直すことだ。買い物の際にマイバッグやマイボトルを持参し、使い捨てプラスチックの使用を減らすことが出発点となる。また、分別ルールを守って適切にごみを出すことも、廃棄物の放出を減らすうえで欠かせない行動だ。さらに、環境問題について学び、周囲の人に伝えていくことで、社会全体の意識を少しずつ変えていくことができると考える。一人ひとりの小さな行動が、ターゲット達成への大きな一歩になると信じている。(495字)
勝てるポイント・アドバイス
- 設問①の「具体的な例」は、海洋プラスチック以外にも、農薬による土壌汚染、工場排水による河川汚染なども使えます。自分がよく知っている事例を選ぶと書きやすくなります。
- 三つの設問に対応する内容を、それぞれ明確に書き分けることが最大のポイントです。採点者が「どこに何が書いてあるか」をすぐに判断できる構成を意識しましょう。
- 設問③の「私たちにできること」では、「国や企業がすべき」という内容ではなく、あくまで「自分・私たち個人」のレベルで書くことが設問の要求に応えることになります。
- SDGsのターゲット番号や内容は、事前に主要なものを把握しておくと本番で焦りません。特に12番(つくる責任・つかう責任)や13番(気候変動)は頻出です。
まとめ:東大和高校の作文で合格をつかむために
東京都立東大和高等学校の推薦入試の作文は、環境・社会問題への知識と、論理的な文章構成力の両方が問われます。過去3年間の傾向を見ると、テーマは社会的・環境的な課題が中心であり、設問の指示に沿って「現状・原因・自分の行動や考え」を丁寧に書き分けることが高得点の鍵です。スカイ予備校では、このような推薦入試の作文・小論文対策を個別に行っています。一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。みなさんの合格を全力で応援しています。
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