学校推薦型選抜の1つ「公募推薦」で大学受験をした場合、指定校推薦より合格率は下がるため、受かりにくいというイメージが強いでしょう。
しかし、公募推薦で受かりやすい大学もあることをご存じでしょうか?
この記事では、公募推薦で受かりやすい大学の特徴と受かる人の特徴を紹介していきます。公募推薦が狙い目の大学も一覧にしてまとめてありますよ!
この記事を読むことで、志望校が公募推薦で狙い目なら合格のチャンスを広げることができるでしょう。
公募推薦での受験を考えている人はぜひ最後までチェックしてみてください。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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公募推薦で受かりやすい大学の特徴
公募推薦で受かりやすい大学の特徴は以下の点が挙げられます。
- 公募推薦が専願制
- 偏差値が高くない(偏差値55以下)
- 募集人数が多い
専願制は、その大学が第一志望の人が受けるため、志願者がしぼられます。さらに、偏差値55以下の私立大学は指定校推薦がある大学が多く、その場合、公募推薦より指定校推薦を選ぶでしょう。そこに募集人数が多いという条件が加わると倍率1~2倍の大学も多くあります。
受験時期が総合型選抜と一般選抜のちょうど間にある公募推薦は、実は倍率が低い大学もあるのです。志望校の各試験方法ごとの倍率はよく確認しておきましょう!
公募推薦合格の難易度はどれぐらい?
合格の難易度は受ける大学でもちろん異なります。また、指定校推薦のない国公立とある私立でも異なってくるでしょう。各大学の倍率は1倍~5倍以上まで大きく差があります。
基本的に、私立大学よりも国公立大学の方が倍率が高く、難易度は高くなります。これは国公立大学に指定校推薦がないためと考えられます。また、私立大学でも難関大学はやはり難易度が高いです。
公募推薦で受かる人ってどんな人?
公募推薦で受かる人は次のような人です。
- 評定平均がたかい
- 部活動や課外活動で優秀な成績を残している
- 小論文・面接が得意
評定平均が応募条件の値より大幅に高い人は受かりやすいです。また、部活動や課外活動についても高く評価されます。試験科目が小論文と面接のみの場合は、それらが得意な人が高い評価を受けることになるでしょう。
公募推薦は必ず受かるわけではないため、一般選抜対策も並行して行う必要があります。つまり、小論文や面接の勉強をしながら、学力試験対策も行わなければなりません。自分の勉強スケジュールをしっかり管理できることが大切ですよ。
公募推薦が狙い目の大学一覧と合格率【関東編】
偏差値55以下の大学は公募推薦の倍率が低い大学も多くあります。しかし、偏差値が55より高くて倍率が低かったら「狙い目の大学」といえるでしょう。ここではそんな狙い目の大学を紹介していきます。リストアップの条件は以下の3点です。
- 学部の偏差値55より高い
- 受験倍率が2.5倍以下
- 試験科目に共通テストなし
試験科目に共通テストがある場合、合格発表が遅くなるため、狙い目の大学に入れていません。また、医学部は全体的に難易度が高いので受験倍率が低い大学でもリストには載せていません。なお、倍率は2021年度の入試結果を参考にしました。
国公立大学
- お茶の水女子大学 文教育学部人文科学科 1.6~1.8倍
- 筑波大学 人文・文化学群 生命環境学群 情報学群 2.0~2.1倍
- 電気通信大学 情報理工学域 学科によって1.0~1.6倍の科もあり
- 東京外国語大学 言語文化学部 国際社会学部 2.2倍
- 東京工業大学 学部によって1.0倍~2倍
私立大学
- 麻布大学 獣医学部2.1倍
- 学習院大学 全学部1.1~1.3倍
- 北里大学 獣医学部 薬学部 医学部 看護学部1.0~2.2倍
- 国際基督教大学 教養学部1.0倍
- 芝浦工業大学 工学部建築学部 女子学生の枠あり2倍程度で受験可能。
- 上智大学 学部によっては2倍を切る公募推薦あり。
- 昭和女子大学 グローバルビジネス学部 1倍台で受験可能。
- 聖路加国際大学 看護学部1.1倍
- 玉川大学 教育学部 一般選抜が10倍を超える中、公募推薦は2倍台。
- 津田塾大学 総合政策学部1.0倍
- 東京理科大学 学部によって1倍台あり。
- 東洋大学 学部によって1倍台あり。
- 文教大学 教育学部 倍率は2~4倍だが一般入試より低い。
- 武蔵野大学 看護学部2倍程度で受験可能
公募推薦が狙い目の大学一覧と合格率【関西編】
関西編も同じ条件でリストアップしてみました。大学の数が関東より少ないため、リストも少なくなっています。また、総合型選抜をメインに実施している大学も増えているため、公募推薦という受験方法を使っていない大学も増えています。
自分の希望大学の受験方法と過去の入試結果はよく確認してください。まだ気づいていない狙い目の受験方法があるかもしれないですよ!
国公立大学
- 神戸大学 国際人間科学部2.1倍
- 神戸市外国語大学 市内の学生用の枠あり。2倍台で受験可能。
- 奈良女子大学 文学部1.3倍
- 兵庫県立大学 国際商経学部 商業科出身者用の枠あり。2倍前後で受験可能。
私立大学
- 同志社大学 文学部英文学科1.2倍
このように偏差値の高い大学でも倍率が低いことがあります。ただし、出願条件が厳しい場合もあるため、倍率が低い=難易度が低いとは限らないので注意が必要です。まずは、志望校の募集要項を大学のHPなどでしっかりと確認してください。
まとめ
公募推薦は指定校推薦に比べて合格率は低いですが、高校生活を積極的に活動し、評定平均が高い学生にとっては合格のチャンスを広げてくれます。
大学の中には、公募推薦の倍率が高くない大学もあるので、自分の志望校の過去の入試結果を確認し、公募推薦が狙い目であればぜひ挑戦してみてください。そして志望校合格を勝ち取りましょう!