皆さんこんにちはスカイ予備校の校長の五十嵐です。今回は宇都宮大学国際学部国際学科の学校型推薦選抜の集団討論の対策について、私の考えを書きたいと思います。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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宇都宮大学国際学部国際学科(集団討論対動画)
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私は(3)の「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度」ということを特に意識して指導すると思います。
多様な地域と文化を背景とする人々の存在の目を向け、共に学びあいながら、共に生きていく社会と言うのは、一言で言うとグローバル化ということです。現在の日本も多くの外国人の方が生活をしています。外国人の方は、我々日本人と違った価値観や考え方を持っています。
彼らと一緒に共存すると言う事は、全く違った価値観の人を理解すると言うことなので、様々な努力や工夫が必要となってきます。
そこで、今回の集団討論では、単に受験生個人の考えだけを見るのではなく、受験生と言う違った価値観を持った人たちとの交流を大学側判断して合否を 決めるわけです。ただ外国人とは違い、10代の若者同士であれば、価値観が非常に似ているため交流することはそれほど難しいわけではありません。
しかし大学受験と言う緊張した中で、いかに自分の考えを述べつつ、相手の意見を尊重 あると言う事は非常に難しいことです。
そこで重要になってくるのが、3つの場面を想定した シミュレーションだと思います。
集団討論で大切なこととは?
自分の考えを自分の言葉で語ると言う事はどういうことでしょうか?簡単に言えばこれは単に知識を覚えそれを表現すると言うことではありません。
自分の考えを 自分の言葉で言えると言う事は、1つの考えに対して様々な視点で表現できると言うことです。これはある意味、語彙力も重要ですが、普段から自分の考えを文章や言葉に出して言語化するトレーニングは重要になってきます。
約40分の面接時間で何をしたらいいのか?
面接に先立って行われる課題文をしっかり読むことも重要です。おそらくそれほど長い文章ではないと思うので、普段から筆者の主張をとらえる練習をしたことが大事です。現代文もそうですが1つの課題文に対して、筆者が主張することは原則1つです。
この筆者の1つの主張 に対して必ず問題提起などの課題が提示されることが多いのが普通です。その課題を議論の場として挙げて、周囲のライバルと討論していくと言う形が、想定される展開だと思います。
集団討論で大切な事は自分自身のポジショニングをどこに置くかということに尽きます。どのような展開をすれば自分が有利になるか、と言うことを考えつつも、周囲の意見を汲み取りかつそして保管することも忘れてはいけません。
次に、集団討論に入る前の自己紹介や自己PRの部分も重視する必要があります。これがどの程度の時間で実施するのかがわからない場合、1分位を目安にした方が良いと思います。
その時に作った台本をそのまま丸暗記するのではなく、自分が主張すべきところをしっかり抑揚をつけて発言すると言うトレーニングも必要だと思います。
勝負は最後の集団討論!
そして昭和最後の集団討論だと思います。ここでは周囲のライバルの意見をしっかり聞きましょう。その中で自分とまるっきり同じ意見を言う受験生が必ずいるはずです。その受験生が自分の発言する直前に、自分の考えと全く同じことを言ってしまった場合どうしたらいいでしょうか?
そこには1つのテクニック があります。相手の意見に対して乗っかるか、反論するか、包み込むかの3点が重要になってきます。どれを選択するかは馬の雰囲気によって変わるのでその辺はしっかりと状況判断する力が重要になってきます。
私が集団討論に対して指導するときに、前述しましたが3つのポジショニングを考えて指導します。これはあなた自身の意見を変えると言うよりも、周囲のライバルの雰囲気や発言、積極性等で変わってきます。
特に前半は静かに話が進み、後半につれて意見が活発になり様々な盛り上がりを見せた時は要注意です。後半の勢いを増したときに自分がそれに乗れるかどうか、乗り遅れたときにどうするか、なども重要な要素になってきます。
まとめ
宇都宮大学国際学部国際学科の入試において、なぜ集団討論が試験科目として科されているのか?これは明確な理由があります。
現在の多くの高校生は、このような集団討論の経験をしたことがありません。しかし大学に入り、社会に出ると全く価値観の違う人と交流することがたくさんあります。
その時に自分の意見だけを言っていると言うのではコミニケーションにならないわけです。特に国際学科 では英語ができるだけではだめなわけです。英語は単なるコミニケーションツールであり、英語力の習得の先にある自分の価値観をいかに相手に伝えるか、その前にしっかり相手を理解するか、を意識していきましょう。