群馬県前橋市に本部を置く、群馬大学。
長い歴史と5つの学部を備えた国立大学です。
この記事では群馬大学が持つ5つの学部の概要や学費について概説します。
広々としたキャンパスや多くの自然、
豊かな文化をもつ群馬で学べるのはとても魅力的です。
群馬大学についてこの記事から知り始めましょう!
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
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これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
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群馬大学は2021年4月から5学部体制に改編
群馬県前橋市に本部をおく群馬大学は、1873(明治6)年に設立された群馬師範学校にまで
起源を遡ることのできる歴史ある国立大学です。
そんな群馬大学の特徴を概説していきます。
5学部体制
2023年8月時点で、群馬大学は以下の5学部体制をとっています。(順不同)
1.共同教育学部
2.医学部
3.情報学部
4.理工学部
5.社会情報学部
2021年4月に文理融合型の社会情報学部が新設されました。
この情報学部は、従来の二つの組織である
「社会情報学部」と「理工学部電子情報理工学科情報科学コース」を
再編したものです。
近年ますます注目を集め、社会においても重要度を増している
データサイエンスについても専攻することができます。
また、同じタイミングで理工学部もリニューアルし、
ものづくりについてより深く専攻できるようになりました。
具体的には、食品工学、材料化学、知能制御といった分野について学べるようになりました。
食品や材料といった生活に絶対必要な分野から最先端の知能制御まで
幅広く学べるのは大きな特徴と言えるでしょう。
データサイエンスを学部のうちから専攻できる大学は珍しいです。
データサイエンスについて興味のある方はチェックすると良いでしょう。
理系学部が主体
上記学部の構成を見るとどちらかといえば理系学部が主体の大学と言えるでしょう。
しかし、特に現代においては学問は単純に文系・理系と分けることはできません。
情報学部に代表されるように文系理系の枠組みを超えて広く学ぶことのできる
群馬大学は学生にとても貴重な場となるはずです。
1873(明治6)年というと、伊藤博文や大久保利通、新島襄や津田梅子ら
岩倉使節団が日本に帰ってきた年です。群馬大学の歴史を感じますね。
各学部の特徴と偏差値、学費
群馬大学は国立であり、私立と比べて学費は安価です。
すべての学部共通で、以下の学費がかかります。
(尚この記事において、大学院、編入、専攻科についての情報は省略してあります)
●学部入試検定料:17,000円
●入学料:282,000円
●年間授業料:535,800円
授業料のみについて考えると、4年間の授業料は2,143,200円です。
また、これらに加えて各学部で実習や保険、
テキストの購入に要する費用が別にかかります。
一人暮らしやサークル活動の費用はもちろん別にかかります!
私立と比べたときの授業料の相対的な安さは
国立大学の大きな特徴と言えるでしょう。
共同教育学部
共同教育学部では、下記教員免許を取得することができます。
・小学校
・中学校
・高等学校
・幼稚園
・特別支援学校
群馬大学共同教育学部では、学校教育に対する豊富な知識と技術、
人間性を兼ね備えた教育者を養成しています。
入学した初年度の1年生から卒業する4年生まで、
色々な段階で実際の学校現場に赴く授業が展開されているのも大きな特徴です。
理論と実践の両方を重視する群馬大学らしさがでています。
群馬大学には附属学校もあることも大きな強みと言えるでしょう。
共同教育学部の偏差値は、48-59くらいです。
上述した共通費用とは別に8-9万円が諸経費としてかかります。
医学部
医学部は、医師を目指す医学科と、
コメディカルスタッフを目指す保健学科に分かれています。
医学部においては、
感染症、内分泌学、放射線医学においては特に高い研究レベルを誇っています。
医学科・保健学科ともにグループでの協力を重視するチーム医療や
実践的な教育に力を入れています。
群馬大学は附属病院も持ち
地域の、そして日本の医療を支えています。
医学部医学科の偏差値は、65くらいです。
医学部保健学科の偏差値は47-50くらいです。
医学科では、上述した共通費用とは別に45-46万円が諸経費としてかかります。
保健学科では、上述した共通費用とは別に16-17万円が諸経費としてかかります。
情報学部
現代を支える大きな要素である情報を基軸として、文理を横断した研究・教育がなされています。
loTやビッグデータといった最先端の技術についても学部のうちから学ぶことのできる学部です。
情報学部は、文理の融合が特に進んでいる学部と言えます。
そのため色々なことに興味がある方、最新の学問分野に興味がある方にもおすすめです。
情報学部の偏差値は50くらいです。
上述した共通費用とは別に6-7万円が諸経費としてかかります。
ビッグデータやIoTについて学部にうちから学べる大学はまだ少なく、とても貴重です。
理工学部
理工学部は、
物質・環境類と電気・機械類という二つの類に分類されます。
化学や生物、物理といった理学的(基礎的)な分野も
機械や環境、防災といった工学的(応用的)な分野も
幅広く学ぶことができます。
また、2015年から「医理工融合」「低炭素材料・エネルギー」「元素化学」「文理融合型」という
ミッションを掲げ、地方自治体や産業界との連携も密に行なっています。
理工学部の偏差値は42-45くらいです。
上述した共通費用とは別に13-14万円が諸経費としてかかります。
社会情報学部
高度に情報化する社会の情勢をうけ、1993年に設置され、
上述した通り2021年に情報学部に改組されました。
科学的な思考と実践的な操作・分析という
理論と実践の両方に重きをおいた研究・教育がなされています。
まとめ
歴史ある国立大学、群馬大学について概説しました。
従来の文系理系という枠組みを超えた学問体系や、
理論と実践の両方を大切にする風土、
地域に根ざした大学を目指すという姿勢をもつ大学です。
加えて、豊かな文化や自然をもつ群馬県で学ぶことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、鉄道を用いれば東京都心へも容易にアクセスできる優れた立地も魅力的です。
尚、この記事は2023年8月時点の情報をもとに執筆しています。
受験を検討する際は必ず公式webサイトやパンフレットを参照したり、
ご自身で群馬大学へお問合せください。