高崎経済大学地域政策学部【学校型推薦入試・小論文対策】過去問題解説

大学受験

監修者:五十嵐弓益(スカイ予備校・校長/小論文専門講師)
オンライン大学受験予備校「スカイ予備校」校長。開校以来10年連続で高崎経済大学合格者を輩出。推薦入試・小論文指導のスペシャリスト。

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高崎経済大学地域政策学部【学校型推薦入試・小論文対策】過去問題解説|スカイ予備校

スカイ予備校の校長・五十嵐です。今回は、高崎経済大学地域政策学部の学校型推薦入試(秋季)の小論文について、過去問題をもとに、傾向分析・対策ポイント・予想問題・解答例まで徹底的に解説します。

私たちスカイ予備校は現在はオンライン塾として運営していますが、2021年まで群馬県高崎市に教室を構え、開校以来10年連続で高崎経済大学への合格者を輩出してきました。2022年度入試では、推薦入試4名(地域政策2名・経済2名)、一般入試2名(地域政策2名)の合計6名が合格しています。

この記事は、以下の方を対象としています。

  • 高崎経済大学地域政策学部の秋の推薦入試を受験したい高校3年生
  • 群馬県内・高崎市内に住む高校1・2年生で、高崎経済大学を志望校として検討している方
  • 高崎経済大学の過去問情報を探している受験生・保護者の方

高崎経済大学 合格者インタビュー動画

スカイ予備校で合格した先輩の体験談をご覧ください。

高崎経済大学地域政策学部の入試傾向と特徴

高崎経済大学の学校型推薦入試(小論文)は、国公立大学の中でも独自性の高い出題形式で知られています。以下に、この入試の主要な傾向と特徴を詳しく説明します。

①日本語+英語の2言語出題という特殊形式

最大の特徴は、日本語(和文)と英語(英文)の両方を読ませ、それぞれに答える形式である点です。多くの私立大学や国公立大学の推薦小論文が日本語だけで完結するのに対し、高崎経済大は英語の読解力と日本語の記述力を同時に試す構成になっています。これは、同大学が「グローバルな視点を持つ地域政策の担い手」を求めているからにほかなりません。英検2級程度の読解力は最低限必要です。

②時事・社会問題との強い関連性

出題テーマは、時事問題・社会現象・地域政策・日本文化などと直結しています。例年「東日本大震災後の日本人の幸福観・利他性の変化」や「クールジャパン政策」などがテーマとなっており、単なる文章読解ではなく、社会的背景への理解が問われています。受験生は日頃からニュースや新聞に目を通し、社会問題に対する自分の意見を持っておくことが重要です。

③グラフ・資料の読み取りが必須

和文問題ではグラフや統計資料が添付されることが多く、数値データを正確に読み取り、自分の論述に活かす力が求められます。資料を無視した答案では高得点は望めません。資料読み取りの訓練を意識的に積んでおきましょう。

④90分という非常にタイトな試験時間

日本語と英語の2言語問題を90分で仕上げるのは、現役高校生にとって相当なプレッシャーです。時間管理と文章を素早く読む「スキャニング」の技術が合否を分ける要因の一つとなります。過去問演習で時間感覚をつかんでおくことが不可欠です。

⑤字数は600字〜300字程度の中短文記述

1問あたりの字数は250字〜600字程度と多くはありませんが、限られた字数の中で論理的・簡潔に意見をまとめる表現力が必要です。長く書けばいいわけではなく、「要点を凝縮して伝える力」が問われています。


過去問題の解説

試験概要

  • 試験時間:90分
  • 問題構成:大問2問(日本語課題文1問+英語課題文1問)
  • 日本語課題文:A4用紙3枚程度
  • 英語課題文:A4用紙2枚程度(英文A・英文Bの2本立て)

解説動画

この過去問については動画も作成しています。より詳細な解説は以下の動画をご覧ください。古い過去問であっても、高崎経済大学の出題傾向を知る上で非常に重要な資料です。

【動画をここに埋め込み】

理想的な時間配分

私が推奨する時間配分は以下の通りです。

  • 英文問題:45分(英文A読解・要約15分/英文B読解・意見記述30分)
  • 和文問題:45分(課題文・グラフ読み取り15分/600字記述30分)

ただし、日本語課題文A4用紙3枚+グラフ資料を読み込みながら600字を書くのは、スキャニングなしでは時間が足りなくなります。「スキャニング」とは、全文を精読せずに筆者の主張・キーワードを素早く拾い読みするテクニックです。このスキャニング力の有無で、試験本番の時間配分が大きく変わります。

大問1:日本語課題文(和文)の解説

大問1は、東日本大震災後の日本人の心の変化についての文章です。特に「幸福性」と「利他性」という2つの概念が軸となっています。

  • 幸福性:自分自身の幸せに関する意識・感覚
  • 利他性:他者の利益を優先する意識・行動傾向

「図1:東日本大震災前後の地域別・幸福性の変化」「図2:東日本大震災前後の地域別・利他性の変化」という2つのグラフが添付されており、課題文を読む前にグラフに目を通すことで読み取りの方向性が定まり、大幅な時間短縮が可能です。出題者の意図を読んで、グラフと課題文を連動させた答案を作ることが高得点への鍵です。

大問2:英文問題の解説

英語の課題文はA4用紙2枚程度で、英検2級レベルであれば内容の把握は難しくありません。英文A・英文Bの2本構成となっています。

設問1:英文Aを250字以内の日本語でまとめる
英語の読解力と、それを日本語で要約する表現力の両方が問われます。英文Aの要旨を正確に捉えた上で、簡潔な日本語にまとめる練習が必要です。

設問2:英文Bに言及しつつ、日本文化についての自分の意見を300字でまとめる
英文B(約150字分)の要約+自分の意見(約150字分)という構成が理想的です。ただし、ライバルと差がつくのは「自分の意見」の部分です。英文AとBの両方の内容を踏まえた上で、受験生自身の視点・体験・知識を盛り込んだ意見を書くことで、採点者の印象を大きく変えられます。

英文A(日本語訳)

日本の海外発信を目指す「クールジャパン」政策が新たな段階へと突入し、経済産業省は都内有名市街地を国外で再現しようと計画している。海外の新たな市場に日本式の店や飲食店、日本的な雰囲気を作り出すことで、日本文化の発信や輸出の促進を目指す。

経済的には実行可能な取り組みだが、文化的価値については疑問が残る。マンハッタンの原宿化も、ベルリンの渋谷化も容易ではなかろう。

政府はすでに、海外に店舗を建てたいという会社を募るマッチングフェアを開催した。福島原発の放射線災害による観光の衰退を考えれば、日本のおしゃれな地域を海外で再現することは意味のある政策のようにも見える。しかし、日本を観光客へ提供する方が、観光客を日本へ誘致するよりも難しそうだ。

リスクは高い。政府によると、日本文化の輸出は年4兆6000億円に値する。ほとんどが歌手グループやアニメ、マンガなどの大衆文化の消費財による。2020年目標で、この利益を11兆円まで引き上げた。


高崎経済大学地域政策学部 小論文対策ポイント

以下に、高崎経済大学の推薦入試・小論文を突破するための具体的な対策ポイントをまとめます。受験生は早期からこれらを意識してトレーニングしてください。

対策ポイント①|スキャニング(速読)を徹底的に練習する

90分で日英2問を仕上げるためには、課題文をいかに素早く読むかが勝負です。全文を丁寧に精読する「精読モード」ではなく、段落の冒頭・末尾・接続詞・キーワードを追って筆者の主張を掴む「スキャニング」を習慣化しましょう。新聞の社説や論説文を毎日スキャニングで読む練習が最も効果的です。

対策ポイント②|グラフ・資料の読み取り力を鍛える

和文問題では図やグラフが添付されることが多く、数値の増減・地域差・時系列変化を正確に読み取り、自分の論述の根拠として活用する力が求められます。グラフを見て「何が読み取れるか」を30秒以内で言語化する練習を繰り返しましょう。理系的な思考力も問われる独特の試験です。

対策ポイント③|英語の要約力を高める

英文を日本語で要約する設問は、単語や文法の知識だけでなく「段落ごとの要旨を把握し、全体の主張を絞り込む力」が必要です。英検2級〜準1級レベルの長文問題を日本語で要約する練習を積むと効果的です。英文を「直訳」するのではなく「意訳・要約」することを意識してください。

対策ポイント④|「自分の意見」を社会問題と結びつける練習

設問2のような「自分の意見を述べよ」という問いに対し、多くの受験生は漠然とした感想を書いてしまいます。採点者が評価するのは、社会的根拠・具体的事例・地域政策的な視点を持った意見です。日頃から「なぜそう思うか」「どうすれば解決できるか」を意識して考える習慣をつけましょう。

対策ポイント⑤|時間を計って過去問演習を繰り返す

何よりも重要なのは、本番と同じ90分という制限時間の中で過去問を解く実戦演習です。時間を計らずに解いても、本番の緊張感や時間不足への対応力は身につきません。最低でも5年分の過去問を90分計測で演習し、終わったら必ず第三者(講師など)に添削してもらいましょう。

対策ポイント⑥|高崎・群馬・地域政策の知識を蓄える

地域政策学部を受験する以上、地方創生・地域活性化・まちづくり・観光政策などのトピックは必須知識です。高崎市・群馬県の地域課題(少子高齢化・産業振興・交通インフラなど)についても情報収集しておきましょう。自分の地元と絡めた意見を書けると、説得力が格段に増します。


2026年度 予想問題

以下は、過去の出題傾向と現在の社会情勢をもとにスカイ予備校が作成した2026年度入試の予想問題です。過去問演習と並行して、ぜひ取り組んでみてください。

【予想問題】大問1:日本語課題文

課題文

近年、日本各地で「関係人口」という概念が注目されている。関係人口とは、移住した「定住人口」でも、観光に来た「交流人口」でもない、特定の地域に継続的に関わる人々のことを指す。週末に農業体験をしに来る都市住民、出身地の地域課題解決にオンラインで参加する若者、ふるさと納税を通じて地域を応援する人々など、その形は多様だ。

地方の人口減少が加速する中、自治体は「いかに人を呼び込むか」から「いかに地域と継続的に関わる人を増やすか」へと政策の重点をシフトさせつつある。国土交通省の調査によれば、関係人口を持つ地域では、移住者数・起業件数・地域イベント参加者数のいずれもが増加傾向にあることが確認されている。

しかし課題もある。関係人口は定住人口ではないため、地域の税収や労働力に直結しにくい。また、都市部の価値観を持つ外部者が地域に関与することで、地域固有の文化や意思決定プロセスに摩擦が生じるケースも報告されている。関係人口の「質」をどう評価し、どのように受け入れるかは、地域政策の新たな課題である。

真の地域活性化とは、人数の多さではなく、地域と人との関わりの深さによって測られるべきではないだろうか。

設問

設問1:筆者が「関係人口」の重要性を主張する根拠を、課題文をふまえて150字以内でまとめなさい。

設問2:「関係人口」の拡大に向けて、地域政策としてどのような取り組みが有効だと考えるか。あなた自身の意見を400字以内で述べなさい。

【予想問題】大問2:英文問題(イメージ)

英文問題については、以下のようなテーマが2026年度に出題される可能性が高いとスカイ予備校では分析しています。

  • 日本のインバウンド観光政策(オーバーツーリズム問題)
  • 地方移住・テレワーク促進政策(デジタルノマドと地域活性化)
  • 日本のポップカルチャー輸出と文化外交
  • 少子化対策・地方の人口減少問題

いずれのテーマも「英文要約+自分の意見記述」という形式で出題されると予想されます。上記テーマに関連する英文記事(NHK World・The Japan Timesなど)を日頃から読む習慣をつけておきましょう。


予想問題 解答例

設問1 解答例(150字以内)

筆者は、関係人口の重要性を2つの根拠から主張している。第一に、国土交通省の調査において、関係人口を持つ地域では移住者数・起業件数・地域イベント参加者数が増加していることが実証されている点。第二に、定住・観光という既存の区分を超えた継続的な地域関与が、人口減少時代の地方活性化における新たな有効手段となり得る点である。(140字)

設問2 解答例(400字以内)

関係人口を拡大するためには、都市住民が地域と継続的に関わるための「入口」と「仕組み」を整備することが不可欠だと考える。

具体的には、まず「ふるさとワーケーション制

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