【推薦入試】愛媛県立医療技術大学 保健科学部 看護学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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愛媛県立医療技術大学 保健科学部 看護学科の小論文対策

[令和5年度 学校推薦型選抜 100分]

問題 以下の文章を読み、問1および問2に答えなさい。

課題の要約文です。

植物は花を咲かせて有性生殖を行う主な理由は、遺伝子の多様性を確保し、環境変化に対する適応力を高めるためです。無性生殖である栄養繁殖では、同一遺伝子を繰り返しコピーするため、遺伝子の情報が失われたり、性質が衰退したりする可能性があります。有性生殖は、他の個体と遺伝子を交換することによって新しい遺伝子材料を取り入れ、遺伝子を更新できるため、遺伝的多様性を維持できます。この多様性は環境変化に適応しやすく、生存率を高めます。

また、無性生殖ではすべての個体が同じ性質を持つため、一つの環境要因に弱い場合、全滅するリスクが高まります。しかし、有性生殖によりさまざまな性質を持つ子孫を生み出すことができ、少なくとも一部の子孫は新しい環境に適応し生存する可能性があります。

アイルランドのジャガイモ飢饉の例からも、クローンで増やされたジャガイモが同じ性質を持ち、一つの病気に弱かったため、大きな災害が発生したことが示されています。人間も有性生殖で多様性を維持し、均質な管理や評価ではなく、多様性を尊重するアプローチが環境への適応と生存力を高める一因と言えるでしょう。

出典:稲垣栄洋(2022)  PHP文庫 怖くて眠れなくなる植物学 株式会社 PHP エディターズ・グループ
pp. 22-27. (出題者により一部改変)

問1 植物における有性生殖のメリットを無性生殖と比較しながら230字以内に要約しなさい。
問2 下線部で著者が危惧しているのはどのようなことか、また、そのようなことを起こさないためには人間社会はどうあればよいか、具体例を用いてあなたの考えを400字以内で述べなさい。

小論文過去問題解説

問1: 植物における有性生殖のメリットは、無性生殖と比較して次のように要約できます。有性生殖は遺伝的多様性を確保し、遺伝子の更新と修復を可能にする。多様性は環境変化への適応力を高め、強化し、弱点を減らす。無性生殖は短期的には有利だが、長期的には有性生殖が生存に有利。

問2: 著者が危惧していることは、人間社会が均一性を追求し、多様性を排除することによる問題です。均質な管理はアイルランドのジャガイモ飢饉のような大規模な災害を引き起こす可能性がある。解決策として、人間社会は多様性を尊重し、異なる能力や適応力を評価し、管理する必要がある。例えば、教育や仕事の分野で、成績だけでなく異なる才能や価値を認識し、多様性を受け入れる文化を促進することが必要。

愛媛県立医療技術大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
愛媛県伊予郡砥部町高尾田543  伊予鉄道「松山市」駅から伊予鉄バスで、約30~35分、
高尾田バス停下車、徒歩10分

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愛媛県立医療技術大学の入試傾向

愛媛県立医療技術大学の入試傾向は以下の通りです

  1. 専門的な問題: 医療技術大学の入試では、専門的な知識や技術に関する問題が出題される可能性が高いです。医療関連の専門用語や基本的な概念についての理解が求められることがあります。
  2. 基礎的な科目: 一般的な科目(例: 英語、数学、理科)も入試の一部として出題されることがあります。特に、医療技術に関連する数学や理科の問題が含まれることがあるかもしれません。
  3. 面接やエッセイ: 面接やエッセイの試験が行われる場合もあります。自己PRや志望動機、なぜ医療技術大学を選ぶのかといった要素が評価されることがあります。
  4. 専門分野への意欲: 入試選考において、医療技術分野への真摯な関心や意欲が重要な要素となることがあるかもしれません。志望動機をしっかりと整理しましょう。
  5. 実技試験: 医療技術に関連する実技試験や実習の部分が入試に含まれることも考えられます。実際の技術や操作に関するテストが行われる可能性があります。
  6. 学業成績: 高校の学業成績も選考の要素となることがあります。特に数学や理科の成績は、医療技術の分野に関連する科目として重要視されるかもしれません。

愛媛県立医療技術大学の募集コース

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保健科学部(定員数:100人)

看護学科 (定員数:75人)

看護学科では、創造的・科学的に看護を実践し、探究心を持って学び続けることができる基礎的な力を養う。
高齢者とその家族の健康と生活を支える看護を探究する老年看護学、地域住民の健康維持に関する手法を研究する地域・在宅看護学などを学ぶ。
看護師の国家試験受験資格のほか、保健師教育を選択履修(定員30名以内)することにより、保健師国家試験受験資格を取得することができる。また、助産師国家試験受験資格を目指す助産学専攻科も設置している。

臨床検査学科 (定員数:25人)

臨床検査学科では、病気の正確な診断や治療方針決定のための必要データを提供する、医学検査の専門家である臨床検査技師を養成する。
さらに、最新医学を基礎とした検査に関する知識や技術も学び、予防医学・研究開発などの分野で活躍できる力も身につける。
血液中の成分分析方法を学ぶ生体試料分析検査学、ウイルスの検査方法や抗菌薬の感受性試験方法を修得する感染・生体防御検査学などの科目がある。

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