群馬県高崎市に本部を置く高崎市立高崎経済大学附属高等学校は、
高い教育レベルで知られる公立高校です。
高崎経済大学附属高校は普通コースに加え芸術コースを持っていたり、
オナークラスという独自のコースを開設していたりとユニークな取り組みも行っています。
公立高校ということもあり合格するのは決して簡単な高校ではありません。
この記事では高崎経済大学附属高校の概説や
合格に向けたポイントを紹介します。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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高崎経済大学附属高校の3つの特徴
まずは高崎経済大学附属高校の大きな特徴からチェックしていきましょう。
高崎経済大学附属高校が位置するのは群馬県高崎市浜川町です。
高崎市は群馬県の中核的な市です。
芸術コースと普通コースの2つがある
高崎経済大学附属高校には
様々な大学・学部へ進学することを目指す普通コースと
音楽や芸術(絵画など)の大学進学を目指す芸術コースの
二つのコースが存在します。
さらに、普通コースは
1.文系普通クラス
2.文系オナークラス
3.理系普通クラス
4.理系オナークラス
の四つに分類されます。(オナークラスについては後述します)。
芸術コースは
1.芸術コース(音楽系)
2.芸術コース(美術系)
の二つに分類されます。
まとめると、六つのコースに分かれていることが分かります。
高校、特に公立高校で芸術(音楽系、美術系)コースがあるのはとても珍しいです。
芸術系の進路を目指している中学生にとっては十分検討する価値のある高校でしょう。
公立高校の芸術系クラスは全国的にも珍しいです。
普通コース内で「オナークラス」を開設
オナー(honorまたはhonour)とは「栄誉」や「栄光」、
「名声」といった意味を持つ英単語です。
オナークラスは文系と理系の両方に一つずつ存在し、
通常授業に加えて「オナープログラム」と呼ばれる独自の教育プログラムに参加することができます。
高校の中に留まらず様々な大学や企業、社会施設での見学をおこなったり、
外部講師からを招いた講演に参加したり、
自分達で立案する研究に取り組んだりします。
これにより、高校卒業後、大学生や職業人になったあとも役に立つ
基本的・汎用的な能力を身につけることを目的としています。
単純な「特進クラス」「難関大学受験コース」よりも、
高校生のうちから実社会について知ったり
自分で考える力を身につけたりすることを目的としている印象を受けます。
国際交流も盛ん
高崎経済大学附属高校は国際交流が盛んな高校としても知られています。
国際感覚を身につけグローバルに活躍し
世界に貢献する人物を育成するために交換留学やホームステイを実施したり、
海外の高校生たちとの交流を積極的に実施しています。
近年では以下のような国・地域、高校との交流を行なっています。
・アメリカマサチューセッツ州ボストン市での研修
・姉妹校である大韓民国高尺高校が来校する
・中国やニュージーランドから高校生が来校し、
書道部や芸術コースの生徒と交流する
・留学中の大学生や大学院生の指導のもとグループワークや
ディスカッションに取り組む
高校在学中に国際的な経験をできるのはとても貴重な機会と言えるでしょう。
高崎経済大学附属高校の進学実績は大学中心!
ユニークな教育を行なっている高崎経済大学附属高校は、すべてのコースにおいて
卒業後に大学へ進学するのが主な進路です。
ですので、もしあなたが高崎経済大学附属高校の受験を検討している中学生で、
高校卒業後に専門学校や就職を考えているのであれば、
高校進学後のカリキュラムや学校の雰囲気にミスマッチを感じるかもしれません。
保護者の方や中学校の進路担当の先生に相談したり、
学校説明会の機会などに高崎経済大学附属高校の方と相談してみましょう。
では次に、高崎経済大学附属高校の進路実績を簡単にみてみましょう。
高崎経済大学附属高校の公式webサイトで近年3年間の進路実績を閲覧することができます。
国公立大学では、北海道大学や京都大学といった旧帝国大学を始めとした日本全国の国公立大学に
多くの合格者を輩出しています。地元である群馬大学への進学者が多いのも特徴です。
私立大学では関東圏の大学を中心に様々な大学に合格者を輩出しています。
早稲田大学や慶應義塾大学、明治大学や青山学院大学、立教大学といった
人気の高い大学への合格実績も申し分ありません。
芸術系大学に注目してみても、東京藝術大学や秋田公立美術大学、愛知県立美術大学など、
全国の芸術系の大学へ合格者を輩出しています。
全国の国公立大学、難関私立大学、芸術系大学を目指している方など、
あらゆる方にオススメできる高校です。
特に、群馬大学に興味のある方はぜひ検討してみましょう。
高崎経済大学附属高校の選抜について
高崎経済大学附属高校は受験において令和5(2023)年度までは前期選抜・後期選抜という形態を
とっていました。
しかし、令和6(2024)年度からはそれらが廃止されます。
そして、受験生は「総合型選抜」か「特色型選抜」のどちらかを選ぶことになります。
総合型選抜
総合型選抜では筆記試験での成績が重視されます。
高崎経済大学附属高校が公開している資料によると
・学力検査:80%
・面接等:7%
・調査書:12%
で合否が判定されます。
なお、割合は12%ではありますが、
調査書において課外活動(クラブ、委員会、ボランティアなど)も
参考にされます。
総合型選抜は第一次選抜として位置付けられています。
特色型選抜
特色型選抜は筆記試験での成績に加え調査書の内容が重視されます。
高崎経済大学附属高校が公開している資料によると
・学力検査:47%
・面接など6%
・調査書47%
で合皮が判定されます。
調査書においてチェックされるのはあなたの意気込みや
課外活動(クラブ、委員会、ボランティアなど)などでの活躍です。
特色型選抜は第二次選抜として位置付けられており、第一次選抜の合格者以外を対象としています。
調査書の割合が47%と、高いことが大きな特徴です。
高崎経済大学附属高校の気になる偏差値と倍率は?
ユニークで、レベルの高い教育を施している高崎経済大学附属高校に
合格するのは決して簡単ではありません。
偏差値は概ね53から60の値です。
倍率はおよそ3.1倍程度の値です。
群馬県から優秀な受験生が目指す高校であり、
公立ということから授業料も比較的低いことから
ますます合格の難易度は高くなることが予想されます。
学力にせよ、課外活動にせよ付け焼き刃の対策でどうにかなる高校ではありません。
高崎経済大学付属高校に興味のある方は、早いうちから準備をしましょう。
まとめ
群馬県高崎市に本部を置く高崎市立高崎経済大学附属高等学校について概説しました。
レベルの高い教育を施す公立校であり、
さらにオナークラスや芸術コースを備えるなどユニークな高崎経済大学附属高等学校は、
簡単に合格できる高校ではありません。
一方、そんな厳しい試験をパスした受験生が集まる高崎経済大学附属高等学校では
きっと切磋琢磨できる仲間が見つかることでしょう。
少しでも高崎経済大学附属高等学校に興味のある方は、早めの対策を始めることをおすすめします。