記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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高校受験で過去問はいつからスタート?中3の秋から始めるべき理由を徹底解説!
高校受験に挑む際、強力な味方になるのが過去問です。過去問は志望校合格に向けて、あなたがすでに十分身につけられた分野や、力を入れて勉強する必要がある分野をあぶり出すのにとても便利なツールです。しかし、あまりに早く過去問に取り組んでも歯が立ちませんし、取り組み始めるのが遅すぎても慌ててしまいます。ずばり、過去問を本格的に利用するのは中学3年生の秋(9月)からがおすすめです!この記事を読んでその理由をしっかり理解し、過去問と上手につきあいながら志望校合格をつかみ取りましょう!
高校受験で過去問が大切な理由
志望校の出題傾向が分かる
過去問を解くことは、高校受験において非常に重要なステップです。まず抑えておきたいのは、過去問は受験生の最大の味方だということです。志望校の過去問を解くことで、その高校の出題傾向を具体的に知ることができます。同じ教科であっても、高校によって以下のような違いがあります。
- 穴埋め式か記述式か?
- 基礎的な問題が多いか?応用的な問題が多いか?
- 図やグラフから情報を読み取る問題が多く出題されるか?
せっかく高校受験合格に向けて一生懸命勉強していたのに、出題傾向とかみ合わず効果が薄かったということがないようにしましょう。過去問に繰り返し取り組むうちに、「この問題なんとなく○○高校っぽいな」という実感も自然と湧いてくるはずです。
自分の学力と苦手が分かる
過去問に取り組むことで、自分の現在の学力(得意・不得意)や志望校合格までの距離を客観的に把握することができます。苦手な分野や、しっかり身についた分野が明確になれば、時間を効率よく割り振って勉強することができます。「もうバッチリ身についた!」という分野が増えれば、勉強のモチベーションアップにもつながるでしょう。間違えたり分からなかったりした問題はしっかり見直し、自分の苦手を正確に把握しましょう。間違えた問題は、あなたの「伸びしろ」です。また、あなたが苦手な問題は、他の受験生も苦手な問題である可能性が高いです。そんな問題を得点源にできれば、他の受験生と大きな差をつけることができます。
過去問は中3の9月からスタート!その理由とは
早すぎると習っていない範囲が多い
過去問に取り組むことで志望校合格への距離や出題傾向を把握できますが、そのためには中学校で学ぶ基礎的な知識が必要です。基礎的な知識を組み合わせた応用問題も出題されるため、あまりに早く取り組んでも習っていない範囲が多く、効果的な学習にはなりません。大きな目安として、過去問を本格的に扱うのは中学3年生の9月ごろがおすすめです。受験勉強は「急がば回れ」。中学3年生の8月ごろまでは基本的な問題や授業に集中し、基礎固めに専念しましょう。
ただし、具体的な志望校がすでに決まっている場合は、どのような問題が出題されるのかを大まかに把握するため、早い段階でパラパラと見ておくことはおすすめです。分からない問題が多くても焦る必要はありません。「これからこんな勉強が必要だな」「ここの分野、少し忘れてきているな」程度の認識で十分です。
10〜11月は行事や定期テストで忙しい
10〜11月になると学校行事が増え、クラブ活動をしている人は秋の大会等もあるでしょう。さらにこの時期は定期テストの準備も必要なため、過去問に取り組む時間を確保しにくくなります。高校受験には内申点も重要ですから、普段の授業や定期テストにも真剣に取り組むことが大切です。中学校生活をしっかり送ることも、合格への大切な一歩です。友人との時間やクラブ活動、学校行事も全力で楽しみながら、勉強にも精を出しましょう。
過去問は少なくとも5年分は解こう!
志望校は5年以上、併願校は3年以上
高校受験に挑戦する際は、本命の志望校だけでなく併願校も決めておくことが多いと思います。本命の志望校は5年分以上の過去問を解き、出題傾向をしっかり理解しましょう。併願校についても3年分以上の過去問は解いておきましょう。出題傾向があえて異なる学校の問題を解くことも、各教科の本質的な理解につながります。本命の志望校・併願校の選び方については、学校の進路指導の先生や塾の講師、先輩、保護者といった信頼できる人たちのアドバイスを借りて決定しましょう。オープンスクールへの参加もぜひおすすめします。
2021年度の学習指導要領改訂に気を付けよう
2021年度に中学校の学習指導要領が改訂されました。学習指導要領とは、文部科学省が定めているもので、各科目で勉強すべき内容や評価の仕方が書かれています。ざっくり言うと「学校の勉強の大きな方針」です。改訂の主なポイントとして、中学校で学ぶべき英単語数が旧来の1,200語から1,600〜1,800語に増加しました。また、小学校で英語が正式な教科となったことで、ある程度の英単語は分かったものとして授業が進むようになっています。英文法においては、従来は高校範囲だった「仮定法」「現在完了進行形」「原形不定詞」が中学3年生の学習範囲となりました。過去問を選ぶ際は、改訂前後の問題傾向の変化にも注意が必要です。文部科学省の『中学校学習指導要領解説』(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387016.htm)も参照してみてください。
高校受験・入試の傾向と特徴:都道府県別・学校別の出題パターンを知ろう
公立高校入試の傾向と特徴
公立高校の入試問題は、各都道府県の教育委員会が作成します。そのため、同じ都道府県内であれば、どの公立高校を受験する場合でも基本的に同じ問題が使用されます(一部の進学校・特色ある学校は独自問題を採用することもあります)。公立高校入試は、中学校の教科書の内容を中心に出題されるため、基礎・基本をしっかり押さえることが最重要です。ただし、都道府県によって問題の難易度・形式・出題傾向には大きな差があります。例えば、東京都の公立高校入試では記述問題や思考力を問う問題が多い傾向にあり、大阪府では標準問題・C問題など難易度別の問題を受験生が選択できる独自の制度があります。神奈川県では「自己表現」などの独自の選考方法を取り入れている高校もあります。まずは自分が受験する都道府県の問題形式をしっかり把握することが第一歩です。
私立高校入試の傾向と特徴
私立高校の入試問題は学校ごとに独自に作成されるため、学校によって出題傾向・難易度・問題形式が大きく異なります。難関私立高校では、公立高校入試よりも高い難易度の問題が出題されることが多く、特に数学では中学範囲を超えた思考力・応用力を問う問題が出題されることもあります。英語では長文読解の比重が高く、語彙力・文法知識・読解速度がすべて問われます。また、国語では現代文・古文・漢文がバランスよく出題される学校もあります。私立高校を複数受験する場合は、それぞれの学校の傾向が異なるため、志望校ごとに過去問対策を行うことが不可欠です。推薦入試・AO入試では、面接や作文・小論文が課される場合もあります。特に小論文が課される高校を志望する場合は、早めに対策を始めることを強くおすすめします。スカイ予備校では高校受験の小論文対策についても対応していますので、お気軽にご相談ください。
高校受験の小論文対策ポイント:五十嵐塾長が徹底解説
高校受験で小論文が課される場合とは
公立・私立を問わず、推薦入試や特色選抜、AO型入試などで小論文が課される高校は少なくありません。小論文は一朝一夕で上達するものではなく、正しい書き方を学び、繰り返し練習することが合格への近道です。まず「小論文とは何か」を正確に理解することが大切です。小論文は「感想文」ではありません。自分の意見を論理的な根拠をもって述べ、読み手を説得する文章です。この点を誤解したまま書き続けると、どれだけ書いても評価は上がりません。
小論文の基本構成をマスターしよう
高校受験の小論文では、以下の基本構成を押さえることが重要です。
- 序論(問題提起):テーマに対する自分の立場・意見を明確に述べる
- 本論(根拠・理由):自分の意見を裏付ける具体的な根拠を2〜3つ述べる
- 結論(まとめ):序論で述べた意見を踏まえて、簡潔にまとめる
この「序論→本論→結論」の流れを意識するだけで、論理的にまとまった小論文が書けるようになります。また、高校受験の小論文では字数が400〜600字程度のものが多いため、各パートの配分を意識しながら書くことが大切です。序論と結論はそれぞれ全体の約2割、本論は約6割を目安にすると良いでしょう。
小論文でよくある失敗とその対策
高校受験の小論文でよく見られる失敗パターンとその対策を紹介します。
- 意見が曖昧になる:「〜だと思います」「〜かもしれません」など曖昧な表現が多くなりがちです。自分の意見はできる限りはっきりと述べましょう。
- 感想文になってしまう:「〜を読んで感動しました」など、感情だけを書く感想文にならないよう注意しましょう。必ず「なぜそう思うのか」という根拠をセットで述べます。
- 具体例がない:抽象的な主張だけでは説得力が生まれません。自分の経験・身近な出来事・社会的な事実などの具体例を必ず盛り込みましょう。
- 字数が足りない・超えてしまう:指定字数の9割以上を目標に書き、超えないよう調整する練習をしましょう。
小論文対策は過去問と並行して行おう
小論文が課される高校を志望している場合は、過去問を解くのと並行して小論文の練習を進めることが理想的です。過去問の小論文テーマを参考に、似たテーマで書く練習をすることで、出題傾向に慣れることができます。また、書いた小論文は必ず信頼できる先生に添削してもらいましょう。自分では気づきにくいミスや論理の飛躍を客観的に指摘してもらうことで、飛躍的に力がつきます。スカイ予備校では、高校受験の小論文指導にも対応しています。27年の指導歴と4,000人以上の指導実績を持つ五十嵐塾長が、あなたの小論文を徹底添削します。
2026年度予想問題:高校受験・小論文チャレンジ
課題文
近年、スマートフォンの普及により、中学生や高校生がSNSを利用する機会が急増している。SNSは友人とのコミュニケーションや情報収集に役立つ一方で、いじめや誹謗中傷、個人情報の流出、依存症といった問題も社会的に注目されている。ある調査によると、中学生の約7割が毎日SNSを利用しており、そのうちの約3割が「SNSに費やす時間が長すぎると感じる」と回答している。また、SNSでのトラブルを経験したことがある中学生は約2割にのぼるという。このような状況の中、学校や家庭ではSNSの利用ルールを設けるケースも増えているが、その内容や厳しさはさまざまである。一方で、SNSを通じて社会問題への意識が高まったり、同じ趣味を持つ仲間と出会えたりといったポジティブな側面もある。デジタル社会を生きる若者にとって、SNSとどのように向き合うべきかは、現代における重要な課題のひとつといえる。
設問
【設問1】
上記の課題文を読んで、中学生・高校生がSNSを利用する際の問題点を80字以内でまとめなさい。
【設問2】
「中学生・高校生はSNSの利用時間を1日1時間以内に制限すべきである」という意見に対して、あなたはどのように考えますか。自分の意見を明確にしたうえで、理由や根拠を具体的に示しながら400字以上500字以内で述べなさい。
2026年度予想問題・解答例
設問1 解答例
中学生・高校生がSNSを利用する際の問題点として、いじめや誹謗中傷、個人情報の流出、依存症のリスクが挙げられる。また、利用時間が長くなりすぎることで学業や生活リズムに悪影響を及ぼす可能性もある。(79字)
設問2 解答例(約480字)
私は、中学生・高校生のSNS利用時間を一律に1日1時間以内に制限することには反対である。理由は以下の二点である。
第一に、SNSの利用目的や内容は人によって大きく異なるからだ。友人との連絡手段として使う場合もあれば、学習に役立つ情報を収集したり、将来の夢に関連する知識を深めたりするために活用している生徒もいる。利用時間だけを画一的に制限することは、こうした有益な活用の機会を奪うことにつながりかねない。
第二に、自分自身でルールを考え管理する力を育てることの方が、長期的に見て重要だと考えるからだ。一律の時間制限という外部からの規制に頼るだけでは、自律的にSNSと向き合う力は育まれない。むしろ、SNSの利点と危険性をしっかり学んだうえで、自分に合ったルールを自分で決める経験を積むことが大切だ。
ただし、依存性や健康への悪影響が見られる場合には、保護者や学校が適切に介入することも必要だと考える。
以上の理由から、私はSNSの利用時間を一律に制限するのではなく、使い方の教育を充実させ、自分でコントロールする力を育てることを優先すべきだと考える。
解答例のポイント解説
- 立場を最初に明示している:「反対である」と冒頭で明確に立場を示しています。採点者に意見がすぐ伝わる書き方が評価されます。
- 理由を2つに整理している:「第一に」「第二に」と番号を振ることで、論理の流れが読み手に伝わりやすくなっています。
- 反論への配慮がある



