【推薦入試】 中央大学 文学部 自己推薦入学試験 概要

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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学科と概要


 中央大学文学部は、文という広い意味での文化と、人間の様々な営みに関わる多様な学問を学ぶ場で、専門学識と幅広い教養を持ち、人を読み解く力を備えた人材を養成することを目指す学部である。人文社会学科という1つの学科の中に、国文学専攻、英語文学文化専攻、ドイツ語文学文化専攻、フランス語文学文化専攻、中国言語文化専攻、日本史学専攻、東洋史学専攻、西洋史学専攻、哲学専攻、社会学専攻、社会情報学専攻、教育学専攻、心理学専の13の専攻と学びのパスポートプログラムが組まれている。その全ての専攻で、自己推薦入試が実施されているが、外国語検定で基準が決められている外国語型と、読書経験やボランティア活動経験など、専攻に関わる経験の有無で基準が決められている専攻適正型の2つがある。その内、専攻適正型の方は、ドイツ文学文化専攻と日本史学専攻、哲学専攻、社会学専攻、心理学専攻、そして、学びのパスポートプログラムのみでしか実施されていないので注意が必要だ。ではまず、学部の概要について説明しよう。
 人文社会学科では、専攻ごとに、目指す人材像に特色がある。国文学専攻は、現代まで残る日本語による文献や芸術、文化の中の人間や言語情報を分析する力を養い、現代や未来を捉える能力を持つ人材を養成すること。英語文学文化専攻は、高レベルの英語運用能力を養うと共に、英語学および英語圏の文化や文学の専門教育によって言葉・文学・文化すべてにおいて、深い知識を持った人材を養成すること。ドイツ語文学文化専攻では、ドイツ語の力を身に付け、ドイツ語圏の各分野に関する専門の学びを深め、グローバルな社会や文化の多様性を理解し、国際交流に貢献できる人材を養成すること。フランス語文学文化専攻では、フランス語能力を獲得し、フランスの文学と文化について、またフランスを中心とする西洋美術史と文化としての美術館のあり方について、確実な知識と思考力を持つ人材を養成すること。中国言語文化専攻では、歴史や文化についての正確な知識と、高度な中国語運用能力を身に付け、中国に持続的な関心を払い、現地の情報を自分の目と耳で確かめることができる能力を有する人材を養成すること。日本史学専攻では、日本の社会に関わる過去のいろいろな出来事や文物を、資料を通じて明らかにし、その意味を解明することによって、現代の問題を考え未来への豊かな洞察力を持つ人材を養成すること。東洋史学専攻では、アジア・アフリカに暮らす人々の歴史を確かな史料に基づいて、実証的に把握することを通じて、アジア・アフリカの人間と社会を深く理解し、現代世界の抱える様々な問題について主体的に考えることのできる人材を養成すること。西洋史学専攻では、異文化に対する豊かな感性を養うこと、また、自らが西洋と世界をどのように見るかを考え、主体的に問題を設定して必要な情報を蒐集し、分析し、自分独自の見解を作り上げる能力を持つ人材を養成すること。
哲学専攻では、思想・哲学を広く身に付け、ものごとを根本的に考え、人生の諸問題にすぐれた解決法を探りだす力をもち、語、時間、存在といった世界の枠組をなす概念に関心をいだき、徹底して論理的思考を貫くような人材を養成すること。社会学専攻は、現代社会をグローバルに思考しつつも、微細に臨床的に観察し、未来を見通す知を養い、国内外で実際に社会調査する実力を養成し、社会を理論的に考察する社会構想者たる人材を養成すること。
社会情報学専攻には、2つのコースがあり、情報コミュニケーションコースでは、メディアや文化に関する理論と実態を学び、社会に関する情報の能動的・科学的な分析方法を体得することで、高度情報社会で活躍する人材を養成すること。図書館情報学コースでは、社会情報学の理論や情報処理の技術、情報メディアの知識を基盤として、情報管理技術の全体像を立体的に理解し、それを現実の問題に応用できる人材を養成すること。教育学専攻では、学校教育の問題だけではなく、子どもからおとな、高齢者に至るまでの人間の生涯全体にわたる教育や学習文化活動のあり方を学び、教育についての幅広い見方や考え方を持つ人材を養成すること。心理学専攻では、知覚、学習、認知、発達、教育、臨床、健康などの各分野において、人間心理理解のための理論を学び実証する高い能力を持つ人材を養成すること。
学びのパスポートプログラムでは、文学部での多様な学問領域の学修を基盤にして自分なりの課題意識を持ち、多文化共生社会の実現を目ざして、現代社会やスポーツをめぐるさまざまな課題に向き合い、多角的観点からその解決にアプローチしていける人間を養成すること。このように、専攻ごとに、それぞれ目標とする人材像に違いがある。次にその理想を実現するために、どのようなカリキュラムが組まれているのか。
大体どの専攻もカリキュラムの進め方は、大まかには同じである。まず1年2年生次にそれぞれの専攻、プログラムの学問の概論や基礎知識、技法などを学ぶことをメインとしながら、共通の外国語科目や初年次教育科目などを通じて、大学生としての基礎知識や一般教養などを身に着ける。3年4年生次になると、今度はそれらを踏まえた上での、より専門性の高い学び、個人の関心に沿った学びへ移行し、専門的学識と方法論を基盤として、分析力、思考力、表現力などを鍛え、最終的には、卒業論文の作成を目指すこととなる。カリキュラムに沿って、学部の目指す人材像、自身の目指すキャリアイメージを目指してよく学ぼう。これが基本的な学部の概要だ。

学科と募集人数

学部専攻【外国語型】【専攻適正型】
文学部国文学専攻若干名 
英語文学文化専攻 
ドイツ語文学文化専攻 
フランス語文学文化専攻4名
中国言語文化専攻 
日本史学専攻5名
東洋史学専攻 
西洋史学専攻 
哲学専攻3名
社会学専攻15名
社会情報学専攻 
教育学専攻 
心理学専攻4名
学びのパスポートプログラム10名

外国語型と専攻適正型は併願不可である。

出願条件と選抜方法

出願条件

出願条件(外国語型)
①高等学校を卒業した者。(見込みを含む)
②以下のいずれかから一つ。
英語
ア TOEFL iBT(Home Edition、Paper Editionを除く)57以上。
イ TOEIC L&RおよびTOEIC S&W(IPテストを除く)合計1410以上。
ウ TEAP(4技能パターン) 270以上。
エ TEAP CBT 535以上
オ IELTS(アカデミック・モジュールに限る。CDIを含む。IELTS Onlineを除く)4.5以上。

カ 実用英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)準1級以上合格。

キ GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ)1050以上。
ク ケンブリッジ英語検定 B1 Preliminary以上または4技能CBT Linguaskill153以上。

ドイツ語
ア ドイツ語技能検定試験(独検)3級以上合格。
イ ゲーテ・ドイツ語検定試験 Goethe-Zertifikat A2以上合格(青少年向け(Fit in Deutsch)含む)、もしくはオーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験 ÖSD-Zertifikat A2以上合格。

ウ 上記①あるいは②と同等以上のレベルのドイツ語能力を証明する検定の合格。

フランス語
ア 実用フランス語技能検定試験(仏検)3級以上合格。
イ DELF・DALFのDELF A2以上合格(DELFジュニア含む)。
ウ TCF A2以上合格。
エ 上記①~➂と同等以上のフランス語能力を証明する検定の合格。

専攻適正型
①高等学校を卒業した者。(見込みを含む)
②以下のいずれかから一つ

フランス語文学文化専攻
美術館等でのボランティア(またはそれに類似するプログラム)体験または教育普及プログラム等に継続的に参加した体験を持つ者。但し、上記ボランティア体験及び教育普及プログラムとは、以下の①及び②のどちらも該当するものを指す。
①美術と関わりがある。
②学芸員またはそれに相当する職員を擁する展示専用の恒久的な施設で実施されている。 個人見学または団体見学等への参加は含まない。

日本史学専攻
以下の①及び②のどちらも該当する者。
①高等学校または中等教育学校(後期課程)において「日本史探究」を履修し、本専攻において日本史学を学修するための基礎学力を有する者。
②日本史研究に強い意欲があり、高校時代に日本史学・日本考古学に関する活動に積極的に取り組んできた者。

哲学専攻
高校時代までに、文学書、哲学書等の豊かな読書経験を持つ者。

社会学専攻 
社会学を学びたいという意欲が特に強く、合格後に本専攻に入学することを確約できる者。

心理学専攻
心理学に強い関心を持ち、心理学に関する多くの読書経験やボランティア等の経験を持つ者。
学びのパスポートプログラム
学問領域を横断する多方面の内容に関心を持つ者。
フランス文学専攻だけは、個人の活動で満たせる条件ではないため、早めに該当する活動に応募し、準備しよう。

選抜方法

一次選考:書類選考
出願期間:9月上旬
結果:10月中旬

二次選考:筆記試験・面接
試験日:10月下旬
結果:11月上旬

必要書類


志望理由書(外国語型・専攻適正型共通。手書きのみ)
入学を希望する理由を述べなさい。
外国語型も専攻適正型も、自身がその専攻に入学したい理由と、自身が専攻で何をしたいのかを詳しく書こう。特に専攻適正は自身の読書経験を含めた経験をしっかり書こう。

【外国語型のみ】出願条件②を証明する書類。
どの書類を提出するかは資格ごとに決まっているため、しっかりと確認して、要項に従おう。

【専攻適正型のみ】活動内容説明資料
フランス語文学文化専攻は、出願資格に関する活動を説明しなければならないため全員提出。その他の専攻適正型の出願者は任意。

小論文【外国語型はフランス文学専攻のみ、専攻適正型は全て】・面接

フランス語文学文化専攻

【外国語型】

学習したフランス語を今後どのように生かしていきたいと考えているのか述べなさい。そしてその目的に照らして、今後自分のフランス語学習をどのような方向に導いていこうと考えているかを述べなさい。(4,000字程度)

【専攻適正型】

美術館における活動を通じて得たものについて論じなさい。(4,000字程度)

日本史学専攻

課題図書の中から1冊を選び、選んだ図書の内容を要約した上で、自分が見出した注目点・疑問点・論点を提示しながら、著者の見解と自分の意見を交えて論述しなさい。(4,000字程度)

社会学専攻

自己推薦文(1,500字程度):自分がなぜ本専攻に入学するにふさわしいかを論じてください。自己推薦文では、以下の2点に留意してください。

(1) 客観的な自己分析を心がけてください。これまでに行ってきた各種の活動、学習・研究の実績、成功や失敗の体験等を具体的に提示しながら、本専攻への入学がふさわしいかどうか自らを分析し、記述してください。

(2) 現時点で、あなた自身が本専攻で学習・研究をしたいと考えている社会についての関心事(社会問題・社会現象など)について、どこかで必ず言及してください。

心理学専攻
科学的な根拠を提示している心理学の本(2冊以上)を取り上げ、その長所と問題点について論じなさい。(3,000字程度)

学びのパスポートプログラム

大学を卒業するときに、学びのパスポートプログラムを通じてどのような力(能力等)を身につけたいのか、これまでの経験や学習を振り返りつつ、今後どのような大学生活を送る計画があるか具体的に述べなさい。(2,000字程度)
その他。事務的な出願資料。

【外国語型のみの専攻とフランス文学文化専攻の外国語型共通】
自身の選択した外国語筆記試験。(60分)

面接

日本語による面接。事前に質問予測を立ててしっかりと回答を用意しよう。

フランス語文学文化専攻【専攻適正型】講義理解力試験(90分)

視覚資料を用いて演習形式のディスカッションを行う。それを通じて、美術史・美術館への関心と、積極的に議論に参加する姿勢等を確かめる。

面接

日本語による面接。事前に質問予測を立ててしっかりと回答を用意しよう。

日本史学専攻【外国語型・専攻適正型共通】

歴史資料読解力試験 (90分)

歴史資料に関する講義後、資料読解力試験(筆記試験)を行う。

面接

日本語による面接。事前に質問予測を立ててしっかりと回答を用意しよう。

哲学専攻【外国語型・専攻適正型共通】

資料読解力試験 (90分)

哲学者の英語の文章を読み、その内容について日本語で論述を行う(筆記試験)。

面接

日本語による面接。事前に質問予測を立ててしっかりと回答を用意しよう。

社会学専攻

講義理解力試験 (90分)

教員による講義受講後、その内容にかかわる小論文試験を行う(筆記試験)。

グループワーク・面接

グループワークでは、社会学に関するテーマが用いられると予想される。面接と同じようにグループワークに向けても十分準備しよう。

心理学専攻

講義理解力試験 (90分)

教員による講義受講後、その内容にかかわる小論文試験を行う(筆記試験)。集団面接(ディスカッション形式)

学びのパスポートプログラム読解力試験 (90分)

学問領域を横断する内容について複数のテキスト・資料等を読んで、総合的に考える力を問う論述試験を行う(筆記試験)。

面接(プレゼンテーションを含む)

日本語による面接。事前に質問予測を立ててしっかりと回答を用意しよう。プレゼンテーションも課題となる。しっかりと事前に準備しよう。

筆記試験の過去問がHPに掲載されている。しっかりと活用しよう。


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