受験うつ病時の勉強のやり方は?受験時のうつ病の種類と対処法を紹介!

大学受験

受験期の環境によって今までなかった強いストレスを感じ、いわゆる「受験うつ病」を発症してしまう場合があります。

受験うつ病になってしまった場合、受験勉強をどうしたらいいか、勉強と休養どちらを優先したらいいか悩みますね。

身内が高校受験の際に受験うつ病に近い状態になった経験から、今回は受験うつ病の種類と受験うつ病かもしれないと思った場合の対処法についてご紹介します。

うつ状態の時の勉強のやり方についても解説しています。

五十嵐塾長
五十嵐塾長

無理しないことと、早めの対処が重要です!

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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受験勉強時のうつ病の症状は?

「受験うつ病」といっても「受験期に起こるうつ病」であるだけなので、一般的なうつ病の症状があてはまります

  • 一日中気分が落ち込んでいる
  • 何をしても楽しめない
  • 眠れない(逆に寝すぎてしまうこともあります)
  • 食欲がない
  • 疲れやすい
  • ものの見方や考え方が否定的になる

参考:うつ病|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

うつ病は、精神的ストレスなどが原因で脳がうまく働かなくなっている状態です。

その結果勉強が頭に入らない、そもそも勉強する意欲が出ない、ひどい場合は学校に行くことを始め全てがおっくうになり、日常生活すらままならなくなってしまいます。

以下にうつ病のチェックシートの一例を載せておきますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

参考:「うつ」自己診断チェックシート|京都・医療法人栄仁会 宇治おうばく病院 (eijinkai.or.jp)

受験時のうつ病の種類とその原因は?

受験時のうつ病の種類と原因を知ることで、原因を極力避け症状を緩和することができるかもしれません。

  • モチベーション喪失型
  • プレッシャー型
  • 比較・競争型

受験うつ病の種類にはこの3つがあります。

モチベーション喪失型

受験が近いのに問題が解けなくて合格できる気がしない、勉強する範囲が広すぎて終わる気がしない、などと無力感を感じることをきっかけに受験うつ病になるパターンです。

「こんな状態じゃどうせ合格しない」「こんなに頑張っても解けなくて、何のために勉強してるんだろう…」とどんどん自信がなくなり更に無気力に…と負のループに入ってしまいます。

そんな時は深く考えすぎず「私はこの志望校に見合った人間だから受験する機会ができ」「できるところまで頑張ってあとは当日の運に任せよう」と考えると少し気が楽になりますよ。

プレッシャー型

先生や親からかけられるプレッシャーに応えようとして負担を感じる場合に起こりがちです。

イライラすることが増え「勉強に集中できない」「全てが嫌になって逃げだしたくなる」と感じるかもしれませんが、当たり前ですが自分以外は全て他人です。

親は基本的には子供が進んだ道で納得するしかありません。
そして目の前の志望校に受からなかったら将来への道が全くなくなるわけでもありません。

もし周りに色々言われたとしても、全て「心配されているんだな」くらいに思って深く気にしないようにしておきましょう

比較・競争型

受験に限らず、普段の生活でもSNSが発達した近頃は半強制的に周りの順調な報告がどんどん目に入るので自分が上手くいっていないと落ち込みますよね。

SNSや模試の結果など、周りの順調な報告だけを見て焦りや劣等感を強く感じることから受験うつ病になる場合があります

けれども自分も上手くいっているときの方が周りにたくさん報告しますよね(笑)

周りのみんなは大体自分と同じ、と思っておくと少し気が楽になりますよ。

受験期はあまり遊べなかったり不安を感じやすかったりすることもありSNSにのめり込みやすくなりますが、SNSはあなたの将来に何もしてくれません。

勉強できるのは今だけなので、SNSや友人との交流はほどほどにして休養と勉強に集中しましょう。

受験うつ時の対処法は?

どうやら受験うつ病っぽいな、と思ったらどうしたらいいでしょうか?

結論としては、悪化してしまう前に早めに専門医に相談することをおすすめします。

それとあわせて普段の生活でもできる対処法もご紹介します。

自分がうつであることを自覚し専門医へ相談

「精神科やメンタルクリニックとか大げさな…」
「そこまでひどい状態じゃない」

状態が軽い時はそう思いがちですが、うつ状態がひどくなると病院に行くどころか日常生活のささいなことがとても負担に感じて動けなくなってしまいます。

風邪がなかなか治らなかったり、足が原因も分からず痛かったりしたら、心配で病院に行きますよね??

うつ病も同じです。
むしろ徐々に悪化していて気が付いたら限界になっていた、ということが起こりがちです。
そうなると回復にとても時間がかかります。

たいしたことなかったらそれでいいんです。
気軽に専門のお医者さんに相談してくださいね。

メンタルクリニックといっても行ってみると案外他の科の病院と違いはありませんし、お薬を処方してもらうことで困った症状を和らげることもできます。

薬に依存せず有酸素運動を取り入れる

病院に行くほどではない、あるいは病院にも行くけれど自分でも何か改善できる方法を取り入れたい、という場合は有酸素運動がおすすめです。

有酸素運動というのは激しい運動ではなく、スイミング・ウォーキング・エアロバイクといった息が切れない程度の軽い負荷をかけた運動です。

有酸素運動をすることで、自律神経を整えたりうつ病の症状で起こりがちな睡眠トラブルを改善したりする効果があると言われています。

また、一定のリズムがうつ病の症状を改善するといった話もあり、音が負担でなければ音楽を聴きながらの有酸素運動も気持ちが安定しておすすめです。

ウォーキングなら通学のついでに少し遠回りをする、バスを使わず歩く、休日に遠くのお店まで自転車や歩いて買い物に行く、といった形でも取り入れられますね。

可能であれば日光を浴びながらウォーキングをすると、気分もいいし更に自律神経を整える効果がありますよ。

動画を見ながら音楽に合わせて軽く体を動かすのも、ストレス発散やダイエットにもなって一石二鳥です。

無理に勉強せず治療に専念する

これらの対処法で改善して受験勉強を続けられればいいですが、それが難しい時もあるかもしれません。

そういう時は無理に勉強するのはやめましょう
そもそもうつ状態で気力と脳の働きが低下しているときに勉強しても効果が出にくいです。

経験上、必要なら治療を受けた上で気が済むまで寝ていれば少しずつ回復していきます。
とにかく回復することに専念した方が結果的に早い回復につながります。

少し元気になってきたら、今度は勉強が進んでいない焦りがでてしまうかもしれません。

そういう時は無理せずに、できそうなら横になっていてもできる

  • 解説動画を観る
  • 要点が書いてある手のひらサイズのテキストを眺める
  • 一問一答の問題集、または受験対策アプリを解く(解けないと気分が落ち込んでしまい逆効果なので簡単なものを)

などといったところから少しずつ始めていきましょう。

くれぐれも無理をしてはいけませんよ。

まとめ

今回は「受験うつ」についての記事をお送りしました。

受験勉強は限られた時間の中で勉強する必要がある上、どこまで勉強してもキリがなかったりどうしても周りと比べやすい環境だったりするため、精神的に追い込まれてしまうことがあると思います。

志望校に合格することももちろん大事ですが、「元気に」通学できないと意味がないですよね?

気付かぬうちに自分が無理をしすぎてないか、時々気を付けておきましょう。

思い詰めたり自信がなくなるのは自分を客観的に見られなくなっていることも原因です。
一人で受験勉強をすることが不安になったら、志望校に対する自分の位置を客観的に教えてくれる受験のプロの手を借りることも検討してみてくださいね。

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