指定校推薦について徹底解説!入試時期や対策を知ろう!

大学受験

今回は、高校の学校長の推薦を必要とする学校推薦型選抜の一つ、指定校推薦について解説していきます。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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1. 指定校推薦ってどんな入試?

1-1 指定校推薦の概要

指定校推薦入試は、いわゆる公募制の学校推薦型入試とは異なり、大学側が合格枠を用意している高校からのみ出願することができます。実施しているのは私立大学がほとんどであり、出願形式は専願です。枠数があらかじめ定められているため、校内選考などによって出願者が決定されることが多いようです。ただ、出願さえしてしまえば、合格の見込みはかなり高くなります。

1-2 指定校推薦の狙い

大学側の立場で考えるならば、指定校推薦入試は、特定の高校との信頼関係を前提として、学習や部活動において優秀な生徒を獲得するためのものです。指定校推薦で入学した生徒の成績が振るわなかったり、そもそも優秀な生徒が受験しなかったりすることが続くと、合格枠の数に影響する場合があります。指定校推薦を狙うなら、少なくとも高校での成績はきちんと修めておく必要があるでしょう。

1-3 実施時期と選抜方法

指定校推薦入試は、一般入試よりも前、11月から1月にかけて実施されます。一般的には、夏前くらいから校内選考が行われ、10月から11月に出願します。

選抜方法は大学によって様々で、志望理由書の提出や面接試験、小論文試験などがあります。その他、一部の大学では共通テストの受験を課しています。いずれにせよ受験する大学と学部(学科)が確定し次第、試験形式を受験要項や大学ホームページなどで速やかに確認する必要があります。

2. 校内選考を勝ち抜くために

2-1 高い評定をとっておく

校内選考の基準として重視されるのは、評定や部活動、それからその他の課外活動です。特に評定については、指定校推薦を受験する条件(評定平均4.0以上必要、など)として設定されている場合があるので、高くキープしておきたいところです。定期テストや提出物などで、できる限り手を抜かないようにしましょう。

2-2学校の先生へ積極的に相談しておく

指定校推薦入試を狙うことを決めた時点で、学校の先生に相談してみてください。その際、その大学に行きたいという熱い思いを語りましょう。入学後にやりたいこととセットで語るのがオススメです。

3. 対策をきちんとしよう

さきほど、「出願さえしてしまえば、合格の見込みはかなり高くなる」と述べましたが、たとえそうだとしても、対策を入念にしておくことは非常に大事です。試験の傾向を掴むことや過去問題を練習することなど、合格のための努力を怠らないようにしましょう。

3-1 対策をする意味

絶対に忘れてはならないことは、高校の学校長に推薦されているということです。いわば指定校推薦入試の受験者は、高校の顔だといえます。そんな代表者ともいうべき人がいいかげんな振る舞いをしたらどうなるでしょう。それこそ、大学・高校間の信頼関係にヒビが入ってしまうかもしれません。困るのは先生たちと、それから未来の後輩たちです。校内選考を勝ち抜いたことに驕るのではなく、謙虚な気持ちで入試の準備を進めるのがよいでしょう。

3-2 対策方法

さて、いよいよ具体的な入試対策についてお話しします。志望理由書や小論文は、必ず学校や塾の先生に見てもらうようにしてください。できることなら、添削経験の豊富な人に見てもらいましょう。

志望理由書はこう書く

指定校推薦入試において最も重要なのは、志望理由書です。

その大学・学部(学科)を受験したのはなぜか、また、大学入学後にどんなことがしたいかなどを中心に書きます。大学側としても、受験者とのマッチング(受験者が大学に合っているかどうか)は気になるところ。アドミッション・ポリシーを写しただけのものや、一般論に終始して受験者の顔が見えてこないものなどはNGです。なぜその大学でなければならなかったのかを中心に、自分自身の思いや興味を丁寧に掘り下げて書く必要があります。もちろん、同時に受験する大学・学部(学科)のことも深く理解しておきましょう。実際に受験大学・学部(学科)に通っている先輩の話を聞くのも手です。

面接試験対策

次に、意外と手こずることが多い面接試験についてです。

まずは最低限のマナーを身につけるところから始めましょう。それから、話し方や言葉遣いです。この辺りは、インターネットで検索すればすぐにヒットするでしょう。

あとは予想される質問を想定し、問答集を作っておくことをオススメします。志望理由書などをもとに質問されることも多いので、志望理由書のコピーは必ずとっておき、いつでも読み返せるようにしておくことが大切です。

小論文試験

小論文試験については、大学ごとの形式に合わせて練習しましょう。過去問が1、2年分くらいしか手に入らないようであれば、他大学の似ている問題に取り組むのが一番です。

ただ、小論文は自己採点がかなり難しい試験ですので、合格可能性をさらに高めたいのであれば、プロの添削指導を受けるのがよいでしょう。

4. まとめ

指定校推薦入試は、他の入試制度とは異なる特殊な入試です。学校の成績を意識すること以外にも、色々と早めに考えて動く必要があります。どこまで労力を割くかに留意しつつ、しっかりと対策していくことが大切です。

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