指定校推薦の志望理由書の書き方を解説!例文も併せて紹介!

大学受験
  • 志望理由書とは
  • 志望理由書の書き方のポイントは
  • 志望理由書の例文

10月も半ば過ぎとなると、指定校推薦の校内選考の結果が出る時期となります。校内選考を通過した受験生は、大学に出願するための志望理由書の作成に取り組んでいることと思います。

今回は指定校推薦の志望理由書の書き方について解説していきます。志望理由書って何?志望理由書の書き方のポイントが知りたい、志望理由書の例文が知りたい、という方はぜひ読んでみてください。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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志望理由書とは

そもそも志望理由書とはどのようなものなのでしょうか。

志望理由書とは、指定校推薦や公募推薦などの学校推薦型選抜や総合型選抜で受験するときに、大学に提出する書類の一種です。600〜800字でまとめるのが一般的です。

志望理由書によって、大学は受験生の入学への意志や志望理由は確かなものであるか、受験生が自校の求める人物像であるか、といった内面的な部分を総合的に見て、合否を判断するのです。

五十嵐塾長
五十嵐塾長

志望理由書は大学に自分を知ってもらう最初の機会となります。

なぜその大学にいきたいのかという志望理由を明確に伝え、入学への強い意欲をアピールしましょう。

志望理由書の書き方のポイントは

まずは書くべきポイントを整理し、内容を考えましょう。以下の項目を考えていけば、漏れのない志望理由書となります。

  • 自己分析をして自分の長所や興味、将来の目標を洗い出す
  • 志望校を分析する
  • 自分と志望校の結びつく点を見つけ出す
  • 書く内容を絞り込む

自己分析をして自分の長所や興味、将来の目標を洗い出す

あなたの強み、長所、特長は何ですか。また、あなたが興味を持っていること、学んでみたいことは何ですか。そしてあなたの長所や大学での学びを生かして取り組んでみたい将来の目標は何ですか。

なぜそのことに興味を持ったのか、学んでみたいと思ったのか、将来の目標となったのかについて、根拠となる具体的な体験も必ず挙げておきましょう。

五十嵐塾長
五十嵐塾長

「なぜ」という視点で深く掘り下げてみましょう。

例えば、人と話すことが好きという特性があるとしたら、なぜ人と話すことが好きなんだろうとその理由まで考えてみます。そのように考えていくことで、ありきたりではない自分なりのアピールポイントが見えてきます。

志望校を分析する

同じ学部や学科であっても、大学によって必ず独自の個性があります。なぜその大学を受験したのかという志望動機を書く中で、志望校にどのような特徴があるのか知っておくことは必要不可欠です。

志望校を知るためには、オープンキャンパスに足を運ぶ、学校案内やパンフレットやホームページを熟読する、興味のある分野の本を読んでいく中から大学の特徴を眺めるなど、さまざまな方法があります。

自分と志望校の結びつく点を見つけ出す

自己分析の結果と志望校の特徴から、自分と志望校の結びつく点を見つけ出しましょう。

大学側の立場としては、大学で学んだ成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与することができる学生に入学してほしいと考えています。この点を踏まえて、自分が志望校で何をしたいのか考えてみましょう。

次のように考えると、自分と志望校を結びつけることができます。

  • 自分には□□という強みがある/□□という体験をしたことから、□□に興味を持った/将来□□がしたいという目標を持っている。
  • 志望校には△△という特徴があり、興味のある△△について学ぶことができる/将来の目標につながる△△を学ぶことができる。

書く内容を絞り込む

注意したいのは、あれこれ列挙しすぎて内容が薄くなり、印象のぼやけた文章になってしまうことです。

自己分析と志望校分析で挙げた内容を全て盛り込む必要はありません。最も効果的に志望理由をアピールできる一点に絞り、構成を考えましょう。

志望理由書の例文

各項目について考えることができたら、文章にまとめてみましょう。

志望理由書の構成

志望理由書も小論文と同じで、書き手と読み手双方にとってわかりやすい構成というものがあります。以下のような構成で書くとわかりやすくおすすめです。

  1. 要点
  2. 自己紹介
  3. 志望理由
  4. まとめ

要点

冒頭部分では簡潔に志望理由を書きます。例えば「私が貴学の経営学部を志望した理由は、将来経営コンサルタントとして社会に貢献していきたいと考えるからです。」というようなものになります。

自己紹介

自分がその大学を志望するようになったきっかけについて、具体的な体験談を盛り込んで説明していきます。自分自身の強みや興味もあわせてアピールしていきましょう。

例えば、「私は高校1年生の時の海外留学を通じて、将来は途上国の貧困問題に取り組みたいと考えるようになりました。……」など。

志望理由

自己紹介で述べた興味や関心、将来の目標につながる学びが志望校で得られるということを述べていきます。

「志望校分析」と「自分と志望校を結びつける」項目で挙げたことを書きましょう。すなわち、志望校ならではの特徴を挙げ、自分の強みや興味や関心に合致している、また将来の目標につながる学びが得られるということを書いていきましょう。

例えば、「都市計画論や地域経済学によって、地域の特性に沿った都市計画について学び、生まれ育った自治体の過疎化を食い止めるにはどうしたら良いのか探っていきたいと考えています。」など。

まとめ

最後に、入学後は一生懸命学んでいきたいという意欲をアピールして締めくくります。

例えば、「以上の理由から、貴学への入学を志望します。進学後は、目標実現のため一生懸命学びに取り組んでいきます。」などになりますね。

志望理由書の例文

これまでに解説してきた書き方のポイントと構成を踏まえた志望理由書の例文がこちらです。

将来小学校の教師になりたい生徒の教育学部への志望理由書

要点

私は小学校の教師になりたいという目標を持っています。そのため、貴学教育学部初等教育教員養成課程への入学を志望します。

自己紹介

私が小学校の教師になりたいと考えるようになったのは、小学4年生の時の担任の先生の存在があったからです。その先生は、短所は長所になると言って、ありのままの子どもの姿を認める関わり方をしてくれました。私は周りが気になってしまうタイプで、集中力がないと注意されることもあったのですが、先生は「◯◯さんは周りに気を配ることができるね。いつもみんなを手伝ってくれてありがとう」と言ってくれました。その言葉によって私は自信が持てるようになり、自分の特性を生かしてもっと人の役に立ちたいと考えるようにもなりました。同時に、教師が子どもの心にいかに大きな影響を与えるかということを知りました。このことを契機に、私は小学校の教師となって、子どもたちが人間性を形成していく大切な時期を共に過ごし、その子が自ら良い方向に伸びていくような関わりができる存在になりたいと考えるようになりました。

志望理由

貴学を志望したのは、大学内に小学校が併設されており、日常的に子どもたちと触れ合う中で、授業で学んだ知識や技術を実践することができる点に魅力を感じたからです。そのような充実した環境の中、私の志望する学校心理コースでは、児童生徒の「生きる力」を育むために必要な心理学の専門知識を学ぶことができます。私は特に、生徒指導や学習指導において自分の考えを話し合うことのできるグループワークに興味を持っています。1,2年次で学んだ知識をもとに、国内屈指の教員養成校に集う仲間と意見を交換して知見を広め、教育実習で実践することによって、知識を自分の中に落とし込むことができると考えるからです。

まとめ

以上が貴学教育学部初等教育教員養成課程に入学を志望する理由です。進学後は目指す教師像に向かって一生懸命勉学に励みたいと思います。

まとめ

今回は、志望理由書とは、志望理由書の書き方のポイント、志望理由書の例文、というテーマで解説してきました。

志望理由書は、自分では良し悪しがわかりにくいものです。考えて書いてみたら、学校や塾で添削をしてもらいましょう。指摘を受けて修正していくうちに、自分にしか書けないオリジナルの志望理由書になっていきます。

また、面接でも志望理由は必ず問われますので、志望理由書の内容はしっかり覚えておきましょう。

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