AO入試・総合選抜型入試で他の受験生と差別化する方法を徹底解説!

大学受験

今回の記事では、AO入試や総合選抜型試験で大学側に力強いアピールをする方法を解説します。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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1. AO入試・総合選抜型入試ってどんな入試?

AO入試とは

「AO」とは、「アドミッション・オフィス(Admissions Office)」の頭文字をとった略語です。アドミッション・オフィス(大学の入学関連業務を行う事務局)が中心となって実施する入学試験のことを「 AO入試」と呼びます。

AO入試は、書類審査と面接試験で行われることが多く、大学のアドミッション・ポリシー(大学側が受験生に求める資質や能力についての考え方)が受験生とマッチしているかを総合的に評価し、合否を判定します。重要なことは、「この大学のこの学部で学びたい」という意志をアピールすることです。

総合選抜型入試とは

総合選抜型入試は2021年度入試から登場した名称で、基本的なスタンスは従来のAO入試と同様です。アドミッション・ポリシーと受験生がマッチしているかどうかを総合的に判断します。

ただし、AO入試が学力を重視しない側面が強かったのに対し、総合選抜型入試では学力も含めた多様な評価法によって合否が判定されます。 書類審査や面接試験に加え、小論文試験や大学入学共通テストなどが課される大学が増えてきています。

2. 大学側がAO入試・総合選抜型入試を実施する狙いとは

AO入試・総合選抜型入試と一般入試の違いは、合否の判断における学力の比重です。

一般入試では、英語・数学・国語・理科・社会・情報といった教科学力で合否が決まりますが、上述したように、AO入試や総合選抜型入試ではそうではありません。基本的な学力が身についてさえいれば、重視されるのは「大学と受験生とのマッチング」です。

大学側としては、一般入試では合格を出すことができなかった、「一芸に秀でている人材」に入学してほしいのです。例えば、暗記教科はからっきしだが、数学が抜群にできる人、などです。
AO入試や総合選抜型入試は、何かしら尖った部分を持った受験生のために用意されているといってよいでしょう。

3. 他の受験生と差別化するには

さて、ここからが本題です。AO入試や総合選抜型入試を突破するために、他の受験生とどのように差別化を図っていけばよいかを解説します。

志望大学・学部・学科の特色を知る

大前提として、アピールしなければならないことは、「志望大学・学部と自分とがマッチングしている」ということです。そのためには当然、志望大学・学部のことをよく知らなければなりません。

まずは大学の公式ホームページを検索し、情報を収集しましょう。大学のアドミッション・ポリ  シーを押さえたうえで、学部や学科でどのようなことを学ぶことができるのかを確認します。理系の生徒であれば、工学部などを筆頭に昨今は大学院進学が多くなっていますので、大学院の情報も集めましょう。

さらに、大学や大学院に所属している教授陣の専門分野をチェックします。自分が学びたいと思っている分野を研究している教授が在籍していれば、その大学に進学する意味はかなり大きいといえるでしょう。その教授が執筆した論文などにも目を通すとよいです。

受験方式を知る

大学と自分とがマッチングしていることが分かったのなら、AO入試や総合選抜型入試の受験を検討します。

書類審査や面接、小論文試験など、どのような選考方法がとられているかを確認します。特に注意したいのが、大学入学共通テストが課されているかどうかです。合否判定に使用される科目や科目数によっては、受験を断念せざるをえないというケースも出てくるでしょう。

次に、試験の日程を確認します。高校1年生や高校2年生の早い時期から対策を始めるのなら問題ないのですが、高校3年生になってから受験を検討する場合は、対策が間に合うかどうかが喫緊の課題です。AO入試や総合選抜型入試対策に時間を割くということは、一般入試対策の時間を削るということと同義です。受験機会が増える、という目先の利益に囚われて、対策が間に合う可能性が低いものに時間をかけてしまう、ということがないようにするべきです。

差別化の準備をしよう

では、具体的な準備について説明します。

他の受験生との差別化を考えたときに、大学のホームページでの情報収集くらいはほぼ全ての受験生がやることです。在籍している教授のチェックや執筆論文の確認についても、そこまで大きな差にはつながらないでしょう。

重要なことは、やはり自分を磨いておくことです。

まず、知識を増やしましょう。自分が学びたい分野について、大学レベルの知識をある程度身につけます。

そして、それらをもとに思考するということが重要です。例えば、大学教授の関連論文を読んだときに、流し読みをして終わり、ではなく、蓄えた大学レベルの知識である程度理解して終わり、でもなく、理解したうえで疑問点や新たな着想などを考えるのです。大それたことを考える必要はありません。

そうした思考を続けて自分なりの考えをきちんと持っておくことは、大学側に「自分」のことを伝えるうえで、大きな助けとなります。 その他、具体的にアピールできる活動に取り組むのもオススメです。数学オリンピックや資格試験、研究会など、アプローチ方法は様々あります。

4. 想いが伝わる文章を書くには

最後に、書類審査における差別化について、簡単に述べます

個性を出す

最も気をつけなければならないことは、無個性な文章にならないことです。主語が誰でもあてはまるような、「あなたの顔」が見えてこない文章では、何一つアピールできません。

具体的にアピールできる活動を織り込みつつ、何を学びたいのか(今抱いている疑問点や着想なども書きましょう)、それを学ぶことで何がしたいのか、そして志望大学でなければならない理由を書くとよいでしょう。

個性を出すための素材があなた自身の中にない場合は、準備不足といえます。AO入試や総合選抜型入試対策に時間を割いてよいものかどうか、冷静に再検討してください。

プロにチェックしてもらう

書き上げたものは、第三者にチェックしてもらいましょう。自分の頭の中で勝手に言葉を補っているために、意外と伝わりにくくなっている箇所があったりします。

保護者に見てもらってもよいですが、できればプロに見てもらうことをオススメします。

その際、そもそも構成からダメ出しされて書き直し、ということが起こるかもしれませんので、時間的余裕が十分にあるうちに添削をお願いしましょう。あるいは、先に構成案をもっていってOKをもらってから書くというのも一つです。

複数の大人に見てもらうことの意外なデメリット

複数の大人に見てもらえれば、様々な角度から指摘をもらえて、文章がどんどん良くなる、と考える人もいるでしょう。たしかにそうした側面はありますが、意外な落とし穴も存在します。見せる人によって指摘されることがあまりにも違いすぎて混乱する、という危険性です。そのような時     は、中途半端にすべての意見を取り入れるのではなく、自分できちんと最良なものはどれかを判断するようにしてください。

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