(後期)【福井大学医学部看護学科】小論文・過去問題特集

小論文過去問題

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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(後期)【福井大学医学部看護学科】小論文・過去問題特集|入試傾向・対策・予想問題まで完全解説

福井大学医学部看護学科の概要

福井大学医学部看護学科では、理念・教育目的・人材育成目標に基づき、卒業時に到達すべき学修成果を「アウトカム」、それらを達成するために卒業までに修得すべき能力を「コンピテンシー」として設定する「アウトカム基盤型教育(Outcome-Based Education: OBE)」に基づいた教育プログラムを構成しています。「愛と医術で人と社会を健やかに」という理念から全てのプログラム体系が作られています。所定の期間在学し、カリキュラム・ポリシーに沿って設定した授業科目を履修し、履修規定で定められた卒業に必要な単位・時間数を修得し、知識・技能・態度の評価において、コンピテンシーで定められた能力を修得しアウトカムを達成したと認めたものに学位が授与されます。福井大学医学部は、理念に基づき、人間形成を基盤に生命尊重を第一義とする医の心の態度を体得するとともに、世界水準の医学および看護学の知識と技能を修得し、地域社会や国際社会で活躍できる医療人および研究者を育成するとしています。

*(参照)大学の公式HP→福井大学医学部看護学科

福井大学医学部看護学科(後期)小論文の入試傾向と特徴

福井大学医学部看護学科の後期入試における小論文は、受験生の看護観・医療観・倫理観を深く問う内容が特徴です。以下に、過去問の分析から導き出された入試傾向と特徴を詳しく解説します。

①課題文読解型の出題スタイル

毎年、看護・医療・福祉に関連する文章を読んで複数の設問に答える「課題文読解型」が採用されています。出典は新聞記事(毎日新聞)、書籍(医学書院など専門出版社)、一般書籍と幅広く、受験生には日頃から医療・看護分野の読書習慣が求められます。課題文の難易度は比較的高く、著者の主張を正確に把握する読解力が必要です。

②複数設問・段階的思考を問う構成

小論文は2〜3問の設問で構成されており、最初の設問は「本文の内容を説明する」客観的問いから始まり、最後の設問で「あなた自身の意見・考えを述べる」主観的・論述的問いへと段階的に展開します。この構成により、読解力・論理的思考力・主体的な看護観の三つが同時に評価される仕組みになっています。

③テーマの特徴:地域医療・終末期ケア・患者中心の看護

出題テーマを振り返ると、「富山型デイサービス」「ターミナルケア」「在宅死・認知症」「喫煙と看護倫理」など、現代日本が直面する医療・福祉課題が繰り返し取り上げられています。特に「患者の意思を尊重した看護」「地域包括ケア」「看護師としての倫理的判断」は頻出テーマであり、受験生は社会的背景を含めて深く理解しておく必要があります。

④字数・時間の配分

制限時間は90分、合計字数は600〜700字程度(設問ごとに指定あり)、配点は150点(全体1050点中)です。字数制限が厳密で、最低字数と最大字数の両方が指定されるケースが多いことも特徴のひとつです。短すぎても長すぎても減点となるため、字数管理の練習が不可欠です。

⑤知識問題の混在

2019年度には「タバコの影響を受けて罹患しやすくなる病名を3つあげなさい」という純粋な知識問題が出題されており、看護・医療に関する基礎知識を蓄積しておくことも重要です。また2018年度には計算問題も出題されており、幅広い対策が必要とされます。

福井大学医学部看護学科(後期)小論文の対策ポイント

対策ポイント①:課題文の「要約力」を徹底的に鍛える

第1問は多くの場合、課題文の内容を75〜200字程度で説明・要約する問題です。ここで大切なのは、「筆者が言いたいこと」をそのまま正確に抽出する力です。自分の意見を入れず、課題文に書かれていることを過不足なくまとめる練習を繰り返しましょう。日頃から新聞の社説や医療系コラムを100〜200字で要約するトレーニングが効果的です。

対策ポイント②:「看護観」を自分の言葉で語れるようにする

最終設問(350〜500字程度)では必ず「あなたの考えを述べなさい」という問いが来ます。このとき、「患者の気持ちに寄り添う」などの抽象的な表現だけでは高得点は取れません。具体的な体験・エピソードや社会的背景・データを踏まえた上で、「なぜそう考えるのか」「どのような看護師になりたいのか」を論理的に述べることが求められます。自分の看護観を事前に文章化しておきましょう。

対策ポイント③:地域医療・終末期ケア・認知症の知識を深める

過去問に頻出のテーマである「地域包括ケアシステム」「富山型デイサービス」「ターミナルケア(緩和ケア)」「在宅医療」「認知症ケア」については、基本的な知識と社会的課題を理解しておくことが必須です。厚生労働省の白書や看護系の一般書籍、NHKのドキュメンタリーなどを活用して知識を蓄えておきましょう。

対策ポイント④:字数制限を守る答案作成の訓練

福井大学看護学科の小論文は、「○○字以上△△字以内」という二重の字数制限が設けられることが多い点が特徴です。字数制限を守れない答案は大幅に減点される可能性があります。答案を書いたら必ず字数を数え、最低字数と最大字数の両方を満たしているか確認する習慣をつけてください。特に最低字数を下回る「短すぎる答案」は内容の薄さを示すと判断されるため注意が必要です。

対策ポイント⑤:医療倫理の基本(4原則)を押さえる

看護学科の小論文では、医療倫理に関する視点が問われる場面が多くあります。「自律尊重」「善行」「無危害」「公正」というビーチャムとチルドレスの4原則を理解し、答案に適切に活用できるようにしておきましょう。患者の意思決定支援、インフォームドコンセント、終末期における患者の自律といった観点から論述できると、答案の質が格段に上がります。

後期 医学部看護学科 過去問題一覧

2022年 90分 700字 150点/1050点(文)

[文章](出典) 毎日新聞2015年1月4日「一極社会 東京と地方/6 高齢者こそ主役だ」

問1 「富山型デイサービス」が全国に拡がったと思われる理由を75字から100字で説明しなさい。

問2 下線部①「支えて、支えられて、それが幸せなのね」について、支えて、支えられてとはどのようなことを指し、それがどうして幸せといえるのか、本文をふまえて175字から200字で説明しなさい。

問3 これからの医療や福祉の在り方について、どうなったらよいと考えますか。本文をふまえてあなたの意見を350字から400字で述べなさい。

2021年 90分 600字 150点/1050点(文)

[文章](出典) NHK「プロフェッショナル」制作班著『プロフェッショナル 仕事の流儀 運命を変えた33の言葉』(NHK出版,2013年)

問1 本文下線部(A)「医師との話しあいの間、長田さんはほとんど口をはさむことはなかった。」のは、どうしてだと考えますか。その理由について180字から200字以内で述べなさい。

問2 本文の内容をふまえ、あなたの目指す看護について、あなた自身の考えを360字から400字以内で述べなさい。

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2020年 90分 700字 150点/1050点(文)

[文章](出典)柳田邦男・陣田泰子・佐藤紀子共著『その先の看護を変える気づき 一 学びつづけるナースたち』(医学書院,2011年)

問1 下線①「医師に話をもちかけたところ・・・「今の状態では生きている意味がない』と言っていることに私はこだわりました」から考えられる、医師と本文中の「私」の患者をみる視点の違いについて200字以内で述べなさい。(本文中の「私」はMさんが入院する病院で勤務する看護師のこと)

問2 ターミナル期の患者に対する医療における看護師の役割について、本文の内容を踏まえてあなたの考えを500字以内で述べなさい。

2019年 90分 650字ほか 150点/1050点(文)

[文章](出典) 浅沼絵美著『さよならのかたち』(文芸社,2017年)

問1 下線①「タバコが身体に悪い」に関連して、がん以外でタバコの影響を受けて、罹患しやすくなる病名を3つあげなさい。

問2 「私」はテルオさんが入院している病棟で勤務している看護師です。あなたが「私」なら、下線②「こんな考えは間違っていますか」の問いかけに対して、どのように答えますか? その理由とあわせて250字以内で述べなさい。

問3 下線③「『また連れていって』とは言わなかった」で、テルオさんが喫煙所にまた連れていってほしいと言わなかった理由について、あなたの考えを400字以内で述べなさい。

2018年 90分 600字ほか 150点/1050点(文)

[文章](出典)上野千鶴子・小笠原文雄共著『上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?』(朝日新聞出版,2013年)

問1 福井県の高齢者人口が20万人とすると、要介護で認知症の高齢者は約何人と推定できるか。計算式と概算数を示しなさい。

問2 下線部(A)「高齢者が、『家に帰る』と荷物をまとめて出て行こうとするのは、あまりにあたり前」と考える理由について、200字以内で述べなさい。

問3 下線部(B)「認知症で家にいられるのは・・・その場合はどんな選択肢がありますか」に対するあなたの考えを、400字以内で述べなさい。

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【2026年度予想問題】福井大学医学部看護学科(後期)小論文

予想問題の根拠と出題意図

過去問の傾向を踏まえると、2026年度も「現代の医療・看護が直面する社会課題」をテーマにした課題文読解型の出題が予想されます。特に近年、日本全体で議論が活発化している「看護師の働き方改革」「多職種連携」「地域包括ケアにおける看護師の役割拡大」「患者の自己決定権とインフォームドコンセント」といったテーマは要注目です。以下に予想問題を作成しましたので、実際の入試対策としてぜひ活用してください。

予想課題文

 近年、日本の医療現場では「多職種連携(IPW:Inter-Professional Work)」の重要性が急速に高まっている。高齢化社会の進展と慢性疾患患者の増加に伴い、一人の患者の療養生活を支えるためには、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・社会福祉士など、様々な専門職が互いの専門性を尊重しながら連携することが不可欠となっているからだ。

 しかし現実には、職種間の「壁」が連携を妨げるケースも少なくない。特に看護師は「患者に最も近い存在」として24時間患者を観察できる立場にありながら、医師主導の意思決定構造の中でその声が十分に反映されないという課題が長年指摘されてきた。ある調査では、看護師の約60%が「患者の意向を医師に伝えても、十分に考慮されなかった経験がある」と回答しており、この問題の根深さを示している。

 一方で、地域包括ケアシステムの推進により、在宅・地域の場での看護師の役割はますます拡大している。訪問看護師は医師の指示のもとで動くだけでなく、患者・家族の生活全体を把握し、多職種チームのコーディネーターとしての役割を担うことが期待されている。①こうした看護師の役割変化は、「患者中心の医療」を実現するための大きな可能性を秘めている。しかしそのためには、看護師一人ひとりが専門的知識と倫理的判断力を高め、「自律した看護実践者」として成長し続けることが求められる。

 「看護師は医師の補助者ではなく、患者の擁護者(アドボケイト)である」という言葉がある。患者が自分の意思を医療チームに伝えられないとき、患者の代弁者として声を上げることこそが、看護師の本質的な使命のひとつといえるだろう。

設問

問1 下線部①「こうした看護師の役割変化は、『患者中心の医療』を実現するための大きな可能性を秘めている」とはどういうことか、本文の内容をふまえて150字以上175字以内で説明しなさい。

問2 「看護師は患者の擁護者(アドボケイト)である」という考え方について、あなた自身の看護観とあわせて、本文をふまえて350字以上400字以内で述べなさい。

【予想問題】解答例

問1 解答例(165字)

看護師は24時間患者のそばにいる立場を活かし、患者の意向や生活上の変化を医療チームに伝えるコーディネーターとしての役割を担えるようになってきている。地域包括ケアの推進により在宅・地域でその役割はさらに拡大し、看護師が患者の生活全体を把握して多職種をつなぐことで、患者一人ひとりの価値観やニーズに沿った医療が実現できるという可能性を筆者は示している。

問2 解答例(385字)

「看護師は患者の擁護者である」という考え方は、現代の医療において極めて重要な意味を持つと私は考える。

本文が指摘するように、医師主導の意思決定構造の中では、患者の本音や希望が十分に反映されないことがある。そのような状況において、患者に最も近い存在である看護師が、患者の言葉にならない意思を代弁し、医療チームへ伝える役割を担うことは、患者の尊厳を守ることに直結する。これ


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