【推薦入試】群馬県立女子大学 文学部 文化情報学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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【推薦入試】群馬県立女子大学 文学部 文化情報学科(小論文過去問題解説)

群馬県立女子大学 文学部 文化情報学科とは

群馬県立女子大学の文学部文化情報学科は、言語・文化・情報を複合的に学ぶ学科です。メディアリテラシーや情報社会における文化的現象を分析する力を養い、現代社会で活躍できる女性の育成を目指しています。小論文試験では、課題文の読解力と論理的思考力が重視されます。推薦入試(学校推薦型選抜)を志望する受験生にとって、小論文対策は合否を大きく左右する重要な要素です。本記事では、実際の過去問と解説、さらに2026年度の予想問題・解答例まで徹底解説します。

群馬県立女子大学の所在地・アクセス

所在地:群馬県佐波郡玉村町上之手1395-1

アクセス:JR高崎線「新町(群馬県)」駅から永井バスで約10分(玉村町役場行きか前橋公園行きで県立女子大前下車)

【群馬県立女子大学】のHPはこちら

群馬県立女子大学の入試傾向と特徴

群馬県立女子大学の入試は、大学入学共通テストを主要な試験として採用しており、学部・学科によっては個別学力試験や小論文試験が課されます。文学部文化情報学科の学校推薦型選抜では、60分・1000字以内の小論文が出題されており、現代社会における文化・メディア・コミュニケーションに関するテーマが頻出です。

課題文は比較的長文であることが多く、文章の論旨を正確に把握した上で自分の意見を論理的に展開する力が求められます。特に「課題文の内容をまとめた上で、あなた自身の考えを述べなさい」という形式が定番であり、要約力+論述力の両方が評価されます。設問は一問形式で出題されることが多く、問われる内容は「傍線部の意味の説明」と「自身の意見・考察」を組み合わせた複合型が主流です。

テーマとしては、メディア・コミュニケーション・言語・情報社会・文化変容などが中心です。2020年代に入ってからは、デジタル化や情報テクノロジーと人間社会の関係性を問う出題が増加しており、時代の変化に敏感な受験生が有利です。日頃から新聞や書籍・論説文を読み込み、社会問題に対する自分なりの視点を磨いておくことが合格への近道です。

また、群馬県立女子大学は国公立大学であるため、学費が比較的安く、教育水準が高いことが評価されています。推薦入試の倍率は学科によって異なりますが、小論文の出来が合否を直接左右するため、過去問演習と添削指導を繰り返すことが非常に重要です。

群馬県立女子大学の募集コース

文学部(定員数:150人)

  • 国文学科(定員数:50人):日本語・日本文学・中国文学(漢文学)および日本語教育を専門的に学ぶ。
  • 英米言語文化学科:英語を軸に英米の言語・文化・文学を深く学ぶ。
  • 文化情報学科:言語・文化・情報の複合領域を学ぶ。メディアリテラシーや情報社会論が中心。

文学部 募集要項はこちら

国際コミュニケーション学部 募集要項はこちら

入試情報はこちら

【令和5年度 学校推薦型選抜 小論文】過去問と解説

試験概要

  • 試験時間:60分
  • 字数制限:1000字以内
  • 出典:佐藤健二『ケータイ化する日本語―モバイル時代の”感じる””伝える””考える”』(大修館書店、2012年)

設問(原文)

【問い】傍線部「『車内の読書』の孤独が、今流行りつつあるスマートフォンやiPadなどのメディアによって、再び新たなる『黙読』として再生しつつある」とはどういうことか、文章の内容をまとめた上で、あなた自身はこうした変化をどう考えるか説明しなさい(1000字以内)。

課題文の要旨

約30年前の1979年にソニーが「ウォークマン」を発売し、イヤホンと共に携帯音楽プレイヤーが登場した。このウォークマンは、都市の騒音に対抗するための「個室」を提供し、都市空間での音楽体験を拡張した初の発明であった。ウォークマンは都市の音景との距離を保ちつつ、都市空間を劇的に変え、音楽を通じて個人の劇場を提供する。一方、過去には鉄道の中での「車内の読書」が隣の乗客との会話からの逃避として台頭した。この社交的な逃避は、鉄道の利用者の多様性が増加し、他者とのコミュニケーションが難しくなったために発展した。閉じられたコンパートメント内での読書は、視線を遮断し、社交的な逃避を実現した。このアイデアは、現代のスマートフォンやiPadなどのメディアにおいて、再び「黙読」から「黙聴」へと移行しつつある可能性があることを示唆している。

出題意図(大学公式より)

課題文は、ウォークマン・読書・スマートフォンなどのメディアが、利用の仕方によっては共通してコミュニケーションを遮断する効果を持つことを説明する文章である。論旨を理解してまとめる能力、その上で設問を把握し、解答を論理的に記述する能力をはかることが、この小論文試験のねらいである。(群馬県立女子大学の公開内容からの引用)

小論文対策ポイント:この問題で高得点を取るために

ポイント①:傍線部の「意味説明」を正確に行う

設問は「傍線部とはどういうことか」という意味説明から始まります。この問いに答えるためには、課題文全体の論旨を正確に把握し、「車内の読書」→「ウォークマン」→「スマートフォン・iPad」という歴史的な流れを整理することが重要です。共通しているのは「他者との社交を遮断し、個人的な体験に没入するメディアとしての機能」です。この核心をはずさないように要約しましょう。

ポイント②:要約と意見を明確に区別する

「文章の内容をまとめた上で、あなた自身の考えを述べる」という形式では、要約部分と意見部分を明確に分けることが高得点の条件です。要約は客観的に課題文の論点を整理し、意見部分では「私は〜と考える」という形で自分の視点を明確に示しましょう。意見が要約の繰り返しになっていたり、要約に私見が混入したりすることは減点対象になります。

ポイント③:意見には具体例と論拠を入れる

「こうした変化をどう考えるか」という問いに対して、単に「良い・悪い」という二項対立で答えるだけでは不十分です。自分の立場を明確にした上で、「なぜそう考えるのか」という根拠・論拠を示し、さらに具体的な事例(例:電車内でのスマートフォン使用の実態、SNSと孤立の関係など)を挙げながら展開すると説得力が増します。文化情報学科らしい「メディアと人間社会の関係性」という視点を意識した論述が評価されます。

ポイント④:1000字以内の字数配分を意識する

60分・1000字以内という制約の中では、字数配分が非常に重要です。目安としては、要約部分に350〜400字、意見・考察部分に550〜600字程度を割り当てると、バランスの良い答案になります。序論・本論・結論の三段構成を意識し、段落ごとに論点を整理することで読みやすい答案が完成します。試験本番では残り5分で見直しの時間を確保できるよう、時間管理も練習しておきましょう。

ポイント⑤:文化情報学科ならではのキーワードを活用する

文化情報学科を志望するにふさわしい答案にするために、「メディアリテラシー」「情報社会」「コミュニケーションの変容」「デジタル化」「個人化」「パーソナライゼーション」といったキーワードを適切に使いながら論述することが効果的です。ただし、キーワードを羅列するだけでは意味がありません。あくまで自分の主張を裏付けるために使いましょう。

過去問の解答例

解答例(約900字)

 課題文の内容を要約すると、次のようになる。1979年にソニーが発売したウォークマンは、都市の喧騒から個人を切り離し、音楽という個人的な体験の空間を提供した。これは都市という公共空間において、個人が他者との関係を遮断しながら自分だけの世界に没入するためのメディアであった。同様の現象は、近代的な鉄道交通の発達とともに現れた「車内の読書」にも見られる。多様な人々が乗り合わせる鉄道空間では、見知らぬ他者との社交的なやり取りを避けるために、読書という行為が「孤独を守る盾」として機能してきた。傍線部が示すのは、このような「社交的逃避のメディア」としての読書の役割が、現代においてはスマートフォンやiPadなどのデジタルデバイスによって引き継がれているということである。つまり、文字を黙って読む「黙読」が果たしてきた孤独の確保という機能が、現代では動画・音楽・ゲームなどを通じた新たな「黙聴・黙視」として形を変えて再生しているのだ。

 私はこの変化を、一概に肯定も否定もできない複雑な現象であると考える。確かに、スマートフォンやタブレットは個人の時間と空間を豊かにする。通勤・通学の時間を読書・学習・娯楽に活用できることは、生産性や生活の質の向上につながる。また、デジタルメディアが提供する体験は、かつての「車内の読書」よりもはるかに多様でパーソナライズされており、個人の趣味や関心に寄り添った情報や娯楽を提供できる点で優れている。

 しかし一方で、こうした変化が人と人との間にある種の「断絶」を深めていることも否定できない。電車の中でスマートフォンを見つめる人々の姿は、物理的には同じ空間にいながら互いに完全に孤立している状態を象徴している。社交的な逃避が常態化することで、見知らぬ他者との偶発的なコミュニケーションや共感の機会が失われ、社会全体の連帯感が薄れていく危険性がある。

 重要なのは、メディアを使う目的と意識を持つことだと私は考える。デジタルメディアを単なる「逃避の道具」として使うのではなく、自己成長や他者との新たなつながりを生む手段として活用する姿勢が、現代人には求められているのではないだろうか。技術の変化に流されるのではなく、主体的にメディアと向き合うことが、情報化社会を生きる私たちの課題である。

2026年度 予想問題(スカイ予備校オリジナル)

予想問題の課題文(要旨)

 近年、AIチャットボットや生成AIの普及により、人々が「文章を書く」という行為の意味そのものが問い直されている。かつて日記や手紙を書くという行為は、自己の内面と向き合い、思考を整理するための営みであった。しかし現代では、AIが瞬時に文章を生成することが可能となり、人間が自らの手で言葉を紡ぐ必要性が薄れつつあるという見方も出てきた。

 言語学者のある研究によれば、人間が自分の言葉で書くという行為は、単なる情報の伝達にとどまらず、書き手自身の認知能力・感情処理・自己理解に深く関わるとされている。「書くこと」は思考を外在化し、自己を発見するプロセスであり、それを他者(AI)に委ねることは、思考の一部を外部化することに等しい。

 一方で、AIによる文章生成は、言語表現が苦手な人々の表現の機会を広げるという側面もある。たとえば、障害を持つ人々や外国語での表現を求められる場面において、AIは強力な補助ツールとなり得る。テクノロジーが人間の表現の幅を広げるという観点では、AIの登場を肯定的に捉えることもできる。

 しかし、問題は技術の有無ではなく、人間がどのようにその技術と関わるかにある。道具としてのAIをいかに主体的に使いこなすか、そして「自分の言葉で考え、表現する力」をいかに守り育てるかが、これからの教育と社会に問われている。(約400字)

(出典イメージ:現代の言語・メディア・AI論に関する論説文を想定)

予想問題 設問

【問1】課題文における「書くことは思考を外在化し、自己を発見するプロセスである」という主張はどういうことか、課題文の内容をふまえて説明しなさい。(300字程度)

【問2】AIが文章を生成できる時代において、人間が自分の言葉で書き続けることにはどのような意義があるか。課題文の内容をふまえた上で、あなた自身の考えを述べなさい。(600字程度)

予想問題 解答例(問2)

 AIが高精度な文章を瞬時に生成できる時代において、人間が自分の言葉で書き続けることの意義は、少なくとも二つの観点から語ることができる。

 第一に、書くという行為は思考そのものを深めるプロセスだという点である。課題文にあるように、言葉を選び、文章を構成するという営みは、単なる情報の出力ではなく、自己の内面を掘り下げ、整理し、新たな認識を生み出す行為である。AIに文章生成を委ねることは便利である一方、このプロセスを省略することになる。その結果、自分が何を考え、何を感じているのかを把握する力が弱まるのではないかと私は懸念する。

 第二に、自分の言葉で書くことは、他者とのコミュニケーションにおいて「自己を伝える」行為だという点である。AIが生成した文章は、技術的には正確で流暢であっても、書き手固有の経験・感情・価値観が反映されにくい。文章を通じた人間同士のつながりは、不完全であっても「その人の言葉」であることに意味がある。

 もちろん、AIを補助ツールとして活用することを否定するつもりはない。大切なのは、AIに依存するのではなく、自らの思考と表現の力を磨き続けながら、主体的にAIを使いこなすことである。文化情報学科で言語と情報の関係を学ぶ身として、私はこの姿勢を大切にしていきたい。(約500字)

スカイ予備校からのアドバイス

群馬県立女子大学 文学部文化情報学科の小論文は、「課題文の

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