【研修医めでぃた先生の医学部ライフレポート】医学部受験におけるストレス解消法

ストレスの正体とは？

まず大前提として、ストレス自体は「悪」ではありません。適度なストレス（良性ストレス）は、集中力を高め、目標に向かう原動力にもなります。
しかし、慢性的にストレスが蓄積し、「自分ではどうにもできない」と感じたとき、それは悪性ストレスとなり、心身に悪影響を及ぼします。

医学部受験では、以下のようなストレス要因が多くの受験生を悩ませています：

• 成績が伸びない、模試の判定が悪い
• ライバルと自分を比べてしまう
• 家庭や学校の期待に応えられない不安
• 勉強時間に対する焦り
• 体調不良や睡眠不足

こうしたストレスに対処するには、**「短期的な気分転換」と「長期的なセルフケア」**の両輪が大切です。

短期的なストレス解消法（今すぐできる気分転換）

（1）10分だけの「ごほうび時間」

勉強の合間に、1日10～15分だけ自分に「ごほうび時間」を与えるのはとても効果的です。
たとえば：

• 好きな音楽を1曲聴く
• 推しのYouTubeを1本だけ見る
• チョコを1粒食べる
• 軽くストレッチをする

大切なのは「やりすぎないこと」です。「15分だけ」と決めておくことで、罪悪感を抱かずに気分転換ができます。

（2）深呼吸とマインドフルネス

過去や未来の不安にとらわれがちなときは、「今ここ」に意識を戻す練習が有効です。

• ゆっくりと深呼吸（鼻から吸って、口からゆっくり吐く）
• 目を閉じて、体の感覚や呼吸に集中する（1分でもOK）

これは、マインドフルネス瞑想と呼ばれ、脳科学的にも集中力やストレス耐性を高めると報告されています。

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長期的なストレス対策（心と体の土台を整える）

（1）睡眠の質を最優先に

「頑張る＝寝ない」では逆効果です。
脳が記憶を整理するのは、睡眠中。睡眠不足はストレスを増幅させ、免疫力も集中力も落ちます。

• 勉強に疲れて眠くなったら、20分の仮眠をとる
• 夜は12時までに寝るように心がける
• 寝る前1時間はスマホを控え、照明も暗めに

睡眠の質を上げるだけで、次の日のやる気も、暗記効率も変わってきます。

（2）運動のチカラを侮らない

「運動＝時間のムダ」と思う人も多いですが、むしろその逆。
軽い運動は、脳の前頭前野を活性化し、不安やうつを和らげることが知られています。

• 朝10分の散歩
• 自室でのラジオ体操・ストレッチ
• 模試後の「走る・泳ぐ・歩く」で気分転換

体を動かすことで、脳がスッキリし、前向きな気持ちが戻ってきます。

（3）「話す」ことでラクになる

人は、話すことで感情を整理できます。
特に医学部受験は孤独な戦いになりやすいため、誰かに気持ちを聞いてもらう習慣はとても大切です。

• 週1回、親や友人、講師に「しんどい」を正直に話す
• 勉強仲間と悩みを共有し合う
• 予備校スタッフの面談を積極的に活用する

ストレスは「ゼロにするもの」ではなく、「抱え込まないこと」が何より重要です。

自分なりの「ルール」をつくろう

ストレス解消法には「正解」はありません。
他人の方法が合うとは限りませんし、「スマホを禁止！」のような極端なルールは逆にストレスになります。

大切なのは、自分なりの小さなルールを作り、「守れた自分」を褒めることです。

• 朝のルーティンを決めて、1日を気持ちよく始める
• 週に1回だけゲームOKなど、自分を追い詰めすぎない
• 勉強後の自分に「お疲れ」と声をかける

どんなに小さなことでも、「自分を大切にする習慣」は、合格までのエネルギーになります。

おわりに：最後に支えてくれるのは「心の体力」

医学部受験に必要なのは、学力だけではありません。
むしろ**最後に差がつくのは「心の体力」**です。

ストレスとうまく付き合える人は、粘り強く、自信を失わず、最後まで立ち続けられます。 頑張っている受験生の皆さん、どうか「自分をいたわる時間」も忘れずに。
あなたの努力が、きちんと実を結びますように。