
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。
高1から入会者は国公立大学合格率93%
高2から入会者は国公立大学合格率86%
高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%。
スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
日本の医療問題とは?
日本の医療は世界でもトップクラスの技術と制度を誇りますが、その裏ではさまざまな深刻な問題が表面化しています。
少子高齢化や人口減少、財政難など社会全体の課題が医療制度にも影響を与えており、持続可能な医療提供体制の構築が急務となっています。
現在の医療現場が抱える主な課題

医師・看護師の人手不足
地方や専門分野での医療従事者不足は深刻です。特に産科・救急・精神科などは若手医師の敬遠もあり、地域によっては十分な医療提供ができない現状です。
地域医療格差
都市部と地方での医療アクセスの格差は年々拡大しています。特に離島や山間部では、医師の確保が難しく、通院や救急医療に支障をきたすケースも少なくありません。
医療費の増加と財政圧迫
医療費は年々増加しており、2023年度には約45兆円に達しました。これにより、国民負担(保険料・税金)の増加や、医療サービスの質の維持に課題が出ています。
高齢化による負担増
2025年には団塊の世代が75歳以上となり、後期高齢者が急増。慢性疾患や複数疾患を抱える高齢者への対応で、医療機関の負担が一層大きくなります。
医療問題の背景と根本原因
これらの問題の背景には、以下のような複合的な要因があります:
- 少子化による働き手の減少
- 医師の都市集中化
- 高度医療の普及によるコスト増加
- 医療制度のデジタル化の遅れ
構造的な問題であるため、一時的な対応では解決できない点が難しいところです。
医療問題が与える社会への影響
- 救急搬送の遅れやたらい回し
- 病院の経営悪化や閉鎖
- 働き手の負担増と離職率上昇
- 健康格差の拡大
これらは国民一人ひとりの健康・生活の質に直結します。
特に災害や感染症流行時には、これらの問題が一気に顕在化するリスクがあります。
政府や自治体の対策・取り組み
政府は以下のような対策を講じています:
- 地域医療構想:病床機能の再編と地域連携の強化
- ICT・AIの活用:オンライン診療、電子カルテの推進
- 医師の働き方改革:労働時間制限、業務分担の見直し
- 医療DXの推進:全国医療データの統合と分析
しかし、いずれも「道半ば」であり、制度と現場の乖離が依然として課題です。
私たちにできること:医療を持続可能にするために
医療の未来を守るために、個人としても以下のような行動が求められます:
- かかりつけ医を持つ
- 予防医療(健診・ワクチン)を受ける
- 救急と通常診療の使い分け
- 医療情報に正しくアクセスし、リテラシーを高める
私たち一人ひとりの行動が、医療崩壊を防ぐことにつながります。
まとめ:医療問題を知ることが未来を変える第一歩
医療問題は複雑で一見すると自分には関係がないように思えますが、すべての人が利用するライフラインである以上、誰もが当事者です。
まずは問題を「知る」ことから始めてみましょう。
そして、自分にできる行動を少しずつ積み重ねていくことが、持続可能な医療社会の実現への第一歩になります。