香川県立保健医療大学 保健医療学部 看護学科【学校推薦型選抜(過去問題ページの表記:推薦入試)】 推薦入試の出題傾向と合格戦略
香川県立保健医療大学の看護学科を志望していても、小論文では何を勉強すればよいのか、迷う人は多いでしょう。看護師になりたい気持ちはあるのに、原稿用紙を前にすると「人の役に立ちたい」「患者に寄り添いたい」という言葉から先へ進めない。その悩みは、考えを文章に変える手順を知ることで整理できます。
看護系の小論文では、医療用語を多く覚えれば書けるとは限りません。問いの条件を捉え、示された材料を整理し、なぜその考えに至ったのかを説明する必要があります。思いやりについて書く場合も、誰がどのような状況にあり、どんな関わりが必要なのかまで考えることが大切です。
2025年度と2024年度を比べると、職業の比較から考える問題と、人口構成の図表を起点に考える問題という違いがあります。同じ書き出しや結論を覚えるだけでは、この違いに対応しにくくなります。一方、根拠を選び、考察につなげる練習は、どちらにも役立ちます。
この記事では、年度ごとの出題を手がかりに、答案の組み立て方から日々の練習、面接へのつなげ方まで解説します。まずは自分が「読み取り」「構想」「具体化」のどこで止まりやすいのかを意識しながら、取り組むべき課題を見つけてください。
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- 2025年度の小論文分析:職業の比較から看護の専門性を考える
- 2024年度の小論文分析:人口構成の変化を医療・看護につなげる
- 入試の特徴:看護への思いを論理的な説明へ変える
- 二つの年度の分析まとめ:形式が変わっても使える思考の手順
- 合格に必要な力:条件を捉え、根拠を選び、説明する
- 対策ステップ:短い説明から時間内の答案へ進める
- 60分の使い方:構想と見直しを先に確保する
- 不合格につながりやすいパターン:一般論と飛躍を点検する
- 面接との連動:自分の判断を経験と理由で説明する
- 看護の知識を答案に生かす:生活場面から具体化する
- 受験生への助言:書けない原因を小さく分ける
- 保護者のサポート:本人の言葉を引き出す聞き手になる
- まとめ:合格答案へ向けて今日から始めること
2025年度の小論文分析:職業の比較から看護の専門性を考える
2025年度の日本語小論文は、60分で800字以内の文章をまとめる形式でした。看護師と、ものづくりに携わる職人という異なる仕事を比較し、その検討を看護についての自分の考えへ発展させる構成です。長い文章や統計資料を読み取る負担がない分、比較の観点を自分で設定する必要があります。「看護師は人を助ける仕事だ」という説明だけでは、比較を求める問いに十分応じられません。両者を技能、観察、責任、相手の要望への対応といった共通の観点から捉え、そのうえで看護に固有の難しさを説明することが重要です。特に注意したいのは、看護の価値を強調しようとして他の職業を単純化することです。職人の仕事にも利用者への配慮や安全への責任があると考えれば、違いをより丁寧に論じられます。限られた字数の中で、比較と看護観を一続きの議論にできるかが、対策の中心になります。
- 日本語小論文は60分、800字以内の一つの論述。
- 共通点と相違点を、同じ比較軸から整理することが出発点。
- 看護以外の職業を一面的に捉えると、比較の説得力が弱くなる。
- 看護観は、比較で明らかになった特徴を理由として展開する。
- 技術と対人理解の両方を、具体的な関わりに落とし込む。
出題テーマ:熟練した技術と、一人ひとりへの対応
このテーマを考える入口は、どちらの仕事も、知識を知っているだけでは十分にできないという点です。状況を観察し、経験や技術を使って判断し、結果を確かめる過程があります。こうした仕事の進め方に注目すると、表面的な職業イメージを超えた比較ができます。共通点は、単に「責任がある」と述べるより、何に責任を持つのかまで説明すると明確になります。
違いを考える際は、患者には意思や感情があり、状態や望む生活が変化するという点が有効です。ただし、職人は相手の希望を考えない、同じ方法で作れば必ず同じ結果になる、といった断定は避けましょう。看護では、支援の対象者自身と相談しながら関わり方を調整する必要がある、というように、比較の焦点を絞ることが大切です。
設問の構成と採点ポイント:比較を結論の根拠にする
答案を組み立てる際は、共通性の説明、違いの説明、そこから導く看護観という三つの役割を押さえます。これらを別々の話として並べると、最後の看護観が唐突になりがちです。例えば、技術の習得が共通して重要であると論じたなら、結論でも看護における学習や実践の重要性を受け止める必要があります。途中の議論が結論を支える構造を作りましょう。
800字以内では、比較の観点を増やしすぎないことも有効です。多くの共通点を一言ずつ挙げるより、中心となる観点を選び、なぜ共通すると考えるのかを説明します。その後に、患者との関係に由来する特徴を加えれば、看護に必要な専門性を論じやすくなります。推敲では、看護についての主張に、比較で使った内容が根拠として残っているかを確認してください。
スカイ予備校の分析:評価につながる答案の条件
スカイ予備校が答案づくりで重視するのは、看護の専門性を具体的な動作で表すことです。優しさが必要だと考えたなら、相手の話を聞く、理解の程度を確かめる、表情や反応を観察する、といった行動まで掘り下げます。そこに知識や技術がどう関係するかを加えると、精神論だけで終わらない看護観になります。
また、よい意図があっても、相手が望む支援と一致するとは限らないという視点は、考察を深めます。説明が十分だったと自分では思っても、相手に伝わっているかは確認が必要です。こうした認識を比較の議論と結びつければ、看護を一方的に何かを提供する行為として捉えず、相手の反応を受けて判断を見直す仕事として説明できます。
実践演習:比較表から四つの段落へ組み立てる
練習では、下書き用紙を二列に分け、看護師と職人について「必要な技能」「観察する対象」「相手との関係」をそれぞれ書いてみましょう。その後、両列を横に見比べ、共通点と違いを選びます。最初から文章にすると、看護師の説明ばかり長くなることがあります。比較表は、片方の職業にだけ都合のよい観点を使っていないかを点検する道具にもなります。
本文は、議論の方向を示す導入、共通点、相違点、看護観という四段落を練習の出発点にできます。各段落に何を書くかを一文で決めてから執筆すると、後半の字数不足を防ぎやすくなります。結論で突然、志望理由や将来の夢を長く語らないように注意してください。最後まで、比較を通じて考えた看護のあり方を説明することに集中しましょう。
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2024年度の小論文分析:人口構成の変化を医療・看護につなげる
2024年度の日本語小論文は60分で、図表の読み取りを400字以内、医療に関する自分の考えを600字以内にまとめる二段階の形式でした。題材は、香川県の1990年と2020年の年齢階級別人口構成です。同じ地域の異なる時点を比較するため、年齢層ごとの人数の変化、人口の厚みがある年齢層の移動、男女の違いなど、複数の観察が可能です。ただし、図の特徴を思いつくまま列挙すればよいわけではありません。第一の論述では、全体の変化を捉え、重要な特徴を選んで説明する必要があります。第二の論述では、その変化が医療への需要や支援のあり方にどう関わるかを考えます。図表で確認できることと、背景や影響として推測することを区別しながら議論を進められるかが重要です。人口の変化から、生活する人の困り事、必要な支援、看護の役割へと、考察を段階的に深める練習に適した出題です。
- 60分で、400字以内の図表説明と600字以内の意見論述に対応する形式。
- 1990年と2020年の香川県の人口構成を、年齢階級と男女に注目して比較。
- 図の横軸が人数であることを押さえ、割合との混同を防ぐ。
- 読み取りでは、原因の推測より図で確かめられる特徴を優先する。
- 意見論述では、人口構成の変化と必要な医療・看護の間を説明する。
出題テーマ:人口の形から地域の課題を考える
人口構成の図は、単に高齢者が多いか少ないかを見るための資料ではありません。どの年齢層に厚みがあり、それが二つの時点でどう変わったかを捉えることで、地域で必要とされる支援を考える入口になります。まず年少層、働く世代、高齢層という大きなまとまりで観察し、次に特徴的な年齢階級を確認すると、情報を整理しやすくなります。
ここで大切なのは、図が示す人口の姿と、地域で起きていると考える問題を同一視しないことです。年齢構成だけから、病気の人数や家庭ごとの介護負担までは確定できません。一方、年齢構成の変化に応じて支援の内容を考える必要がある、という議論はできます。資料の限界を踏まえることが、慎重で説得力のある考察につながります。
設問の構成と採点ポイント:事実の説明と考察を書き分ける
400字以内の読み取りでは、対象地域、比較する年、年齢階級、男女、単位を先に確認します。横に伸びる棒は人数を示しているため、見た目の長さをそのまま人口割合として書かないようにしましょう。全体の特徴を述べ、それを支える年齢層の変化を加えると、説明にまとまりが生まれます。正確に読めない細かな数値を無理に断定する必要はありません。
600字以内の考察では、人口構成の特徴を医療の課題へつなぐ理由が必要です。高齢層への支援を論じるなら、療養と日常生活の両立など、どのような支援を考えるのかを明らかにします。そのうえで、本人の生活を把握することや、関係者と情報を共有することなど、看護の役割へ進みます。図の説明を繰り返すだけでは、自分の考えを展開する字数が不足します。
スカイ予備校の分析:評価につながる答案の条件
この年度で答案の説得力を高める鍵は、観察した事実から提案までの間を省略しないことです。「高齢化が進むので看護師が必要だ」という一文だけでは、どんな需要を想定したのかが分かりません。例えば、自宅で暮らしながら支援を受ける場面を考えるなら、本人が日常生活で何に困るのか、その把握がなぜ必要なのかまで説明します。
さらに、高齢者を一律に支援されるだけの存在として書かない配慮も必要です。同じ年代でも、健康状態、生活環境、本人の希望は異なります。人口構成は地域全体の傾向を捉える材料であり、個人への関わりは個別に考える、と整理すると議論が深まります。地域全体を見る視点と、一人の生活を理解する視点を往復させましょう。
実践演習:観察メモを選び、二つの答案をつなぐ
図表演習では、まず読み取れたことを短文で書き出します。その段階では文章を整えず、年少層の変化、高齢層の変化、男女差などを観察します。次に、全体像を示すものと、その裏付けになるものを選びましょう。400字の中に全階級を説明しようとすると焦点がぼやけるため、情報を選ぶ練習が必要です。
続いて、選んだ特徴のうち一つを起点に、医療への影響を構想します。「人口の特徴」「想定される支援上の課題」「看護として必要な関わり」を矢印で結び、それぞれのつながりを説明できるか確認してください。二つの答案を通して読むと、前半で注目した事実が後半の考察に生かされているか、資料と無関係な一般論へ移っていないかを点検できます。
入試の特徴:看護への思いを論理的な説明へ変える
香川県立保健医療大学看護学科の2025・2024年度の小論文では、看護への関心を持っていることに加え、その関心を問いに沿って表現する力が必要になります。志望理由として大切な経験であっても、出題された比較や資料の説明に結びつかなければ、答案の中心には置きにくくなります。
両年度とも日本語小論文は60分ですが、処理する作業は同じではありません。比較の観点を自分で生み出す場合と、図表から必要な情報を選ぶ場合があります。練習では、書き始める前に何を整理するべきかを判断する習慣をつけましょう。
看護分野の学習では、人への関心と、根拠を確かめる姿勢を併せて育てたいところです。例えば、相手のためになると思った行動でも、その人がどう受け止めたかを振り返ってみます。善意を述べるだけで終わらず、観察と判断の過程を説明する練習が、小論文の具体性につながります。
二つの年度の分析まとめ:形式が変わっても使える思考の手順
2025年度では職業比較が看護観の土台となり、2024年度では人口構成の読み取りが医療への考察の土台となります。出発点は違いますが、材料を整理してから自分の判断へ進むという順序は共通しています。どちらも、結論だけを立派に書こうとすると、そこに至る説明が薄くなりやすい問題です。
学習時には、「何を材料にするか」「そこから何が言えるか」「看護についてどう考えるか」の三段階に分けてみましょう。2025年度なら比較の結果、2024年度なら図表の特徴を、二段階目の判断に使います。最初と最後の間に理由があるかを確かめることが大切です。
二年度だけから、今後も同じ題材や形式が続くと決めつける必要はありません。むしろ、形式の違いを利用して、自分の弱点を探せます。図表は読めても意見が出ない人と、考えはあっても比較が曖昧な人では、優先する練習を変えましょう。
合格に必要な力:条件を捉え、根拠を選び、説明する
合格を目指すうえで、最初に整えたいのは設問の要求を分解する力です。「比較する」「説明する」「意見を述べる」は、それぞれ必要な作業が異なります。設問を読んだら、何を対象に、どんな操作をして、どの範囲で答えるのかを書き出します。条件を一つ落とすだけで、内容が豊かでも問いへの応答は不十分になります。
次に必要なのが、使う根拠を選ぶ力です。知っていることをすべて書くのではなく、自分の主張を支える内容を選びます。比較なら観点をそろえ、図表なら主張に関係する特徴を取り上げます。根拠と主張の距離が近いほど、短い字数でも読み手に伝わる文章になります。
最後は、曖昧な言葉を説明する力です。「適切な対応」と書いたら、誰が何をするのかを補います。「連携が重要」と書いたら、誰と何の情報を共有するのかを考えます。この一段の具体化によって、抽象的な意欲が、判断を伴った提案へ変わります。
対策ステップ:短い説明から時間内の答案へ進める
最初の段階では、長い答案を完成させることより、一つの根拠を正しく説明する練習をします。図表なら目立つ変化を短文にし、比較なら同じ観点から二つの対象を説明します。その短文を読み返し、観察した内容に自分の推測が混ざっていないかを点検してください。
次の段階で、短文を段落へ育てます。主張を一つ置き、その理由と具体例を加え、段落の最後で何が言えたかを確かめます。例を長く語りすぎた場合は、主張を支える部分だけを残します。この練習をすると、体験談が本文の大半を占める状態を修正しやすくなります。
その後に、指定字数と60分の条件で通して書きます。演習後は、設問への応答、根拠の正確さ、段落のつながり、表記の順に見直しましょう。一度に全部を直すのが難しければ、最も影響の大きい課題を一つ選びます。書き直した段落を初稿と比べ、説明がどこで明確になったかまで確認してください。
60分の使い方:構想と見直しを先に確保する
時間配分は、練習用の案として、設問の確認と材料整理に10分、構成に5分、執筆に40分、見直しに5分と置いてみましょう。これは固定の正解ではありません。実際に解き、図表を読む時間や手書きの速度に合わせて調整します。大切なのは、執筆だけで60分を使い切らない設計にすることです。
2024年度のように二つの論述がある場合、前半を完璧にしようとして後半に着手できない事態を避けたいところです。両方の構成を先に作り、全体の分量を見てから執筆を始めます。読み取り部分の細かな言い換えに時間をかけすぎず、意見論述に必要な考察の時間を残しましょう。
見直しでは、まず未回答の要求がないかを確認します。その後、図表の単位や比較対象、主語と述語、字数条件を点検します。時間が短いときほど、大きく書き換えるより、意味の誤りや条件の抜けを直すことを優先すると、答案全体を崩しにくくなります。
不合格につながりやすいパターン:一般論と飛躍を点検する
まず注意したいのは、どの問題にも同じ看護観を書いてしまうことです。「患者に寄り添う看護師になりたい」という結論があっても、途中の比較や図表分析と結びついていなければ、問いに沿った説明になりません。結論の理由を本文から指し示せるか、自分で確認しましょう。
次に、もっともらしい原因を事実として書く失敗があります。人口の図だけを見て、若者が減った理由を特定の進路や就職事情に断定することはできません。背景に触れるなら、資料から確認できる内容と自分の考察を区別します。原因の説明を足す前に、それが設問への回答に必要かも考えてください。
もう一つは、看護師があらゆる問題を一人で解決する文章です。善意の強さを示そうとして、実行の条件が見えなくなることがあります。関係者への相談や情報共有を含め、どうすれば支援につながるかを考えましょう。これらの弱点だけで合否は決まりませんが、答案の説得力を下げる要因として点検が必要です。
面接との連動:自分の判断を経験と理由で説明する
2025・2024年度の面接には、本人の経験や看護への志向を振り返る内容に加え、対人場面を考える内容が見られます。ここから考えられる対策は、結論の言い方を覚えることだけに偏らず、自分が何を見て、どう考え、なぜ行動したのかを説明する練習です。
小論文で相手の意思を尊重すると書いたなら、自分の経験でもその姿勢を振り返ってみましょう。相手の話を聞く前に判断してしまった経験や、相談して考えを変えた経験も材料になります。成功した話だけを選ぶ必要はありません。何に気づき、次にどう改善したいかが分かるように整理します。
対人場面では、分かっている事実と、まだ分からない事情を区別して話すと考えがまとまります。そのうえで、確認したいことと対応を理由つきで述べます。小論文でも面接でも、他者の気持ちを即断せず、判断の根拠を説明する姿勢が役立ちます。
看護の知識を答案に生かす:生活場面から具体化する
看護に関する知識は、用語を覚えた後に使い方を考える必要があります。例えば、個別性という言葉を覚えたら、同じ支援でも相手によって方法を変える理由を、自分の言葉で説明してみます。言葉の定義と、実際の関わりを結びつけることで、答案で使える理解になります。
練習用の場面として、説明を聞いてうなずいている人が、本当に理解できたかはまだ分からない状況を考えてみましょう。表情だけで判断せず、疑問を尋ねたり、説明の仕方を調整したりする必要を論じられます。専門的な処置を詳しく書かなくても、相手の状況を把握する重要性は具体化できます。
知識を増やすときは、「どのような人に関係するか」「何が課題か」「看護として何を考えるか」を組にして整理してください。2024年度のような地域の議論にも、2025年度のような仕事の性質を考える議論にも、必要な部分を選んで使いやすくなります。
受験生への助言:書けない原因を小さく分ける
小論文が苦手だと感じても、どの段階で困っているかは人によって違います。材料が思いつかないのか、材料はあるが順序を決められないのか、書き始めると字数が足りなくなるのかを分けて考えましょう。「文章力がない」という一言で片づけると、次に行う練習が見えにくくなります。
材料が不足する場合は、比較表や観察メモを作る練習に戻ります。構成に困る場合は、各段落の役割を一文で書きます。字数が足りない場合は、理由を省略していないかを確認してください。反対に長くなりすぎる場合は、同じ主張の繰り返しや、結論に関係しない経験の説明を削ります。
添削を受ける際も、点数だけで判断せず、自分の課題について質問すると学びが具体的になります。「この根拠で結論を支えられているか」「図から言えないことを書いていないか」と尋ねてみましょう。修正の理由が分かれば、次の題材でも自分で見直せるようになります。
保護者のサポート:本人の言葉を引き出す聞き手になる
保護者が支えやすいのは、答案の内容を代わりに考えることより、読み手として疑問を伝えることです。「この考えになった理由はどこにあるのか」「この行動で相手の何が変わるのか」と尋ねると、本人が説明の不足に気づくきっかけになります。専門的な看護知識がなくてもできる支援です。
読んだ直後に表現をすべて直すと、本人の考えが見えにくくなる場合があります。まず、何を伝えたかったのかを聞き、その内容が文章のどこに書かれているかを一緒に確かめましょう。伝わった点と、読み手が迷った点を分けて伝えると、本人が修正の方向を選びやすくなります。
学習環境の面では、時間を測って集中して書ける機会を確保し、演習後に振り返る時間も大切にしてください。看護を志す理由についても、立派な答えへ誘導するより、本人が大切にしている経験を丁寧に聞くことが、小論文と面接の両方の準備を支えます。
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まとめ:合格答案へ向けて今日から始めること
香川県立保健医療大学看護学科の小論文対策では、2025年度の職業比較と2024年度の図表分析を通じて、異なる材料から考えを組み立てる練習ができます。比較の観点をそろえること、図表の事実を正しく捉えること、その根拠を看護への考察につなげることが中心です。
看護への意欲は、具体的に考えるほど伝わります。「寄り添う」という言葉を使うなら、相手の何を知り、どのように関わり、その後に何を確かめるのかまで説明してみましょう。専門用語の多さより、自分の言葉で判断の道筋を示せることを大切にしてください。
次の学習では、一つの年度を選び、最初に設問の要求を書き出してください。その後に構成メモを作り、時間を測って執筆します。書き終えたら、結論を支える根拠が本文にあるかを確認し、最も弱い段落を一つ直しましょう。
小論文の改善と並行して、その答案の主張を口頭で説明する練習も進めてください。書くことと話すことを往復すると、看護を学びたい理由と、自分がこれから身につけたい力が、より明確になっていきます。



