【推薦入試】神戸大学 理学部 生物学科(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
☆知らないと損する「小論文やっていはいけないNG動画」を無料プレゼント中!

神戸大学 理学部 生物学科の小論文対策

[令和5年度 総合型選抜 120分

問題Ⅰ 次の文章を読んで、問1〜4に答えなさい。

課題の要約文です。

遺伝子組換え技術は、生物の機能を利用するバイオテクノロジーの一環として20世紀後半から急速に進展してきた。この技術は、ある生物の遺伝子を含むDNAを取り出し、別の生物のDNAに組み込むことで新しい遺伝子組み合わせを生み出すものである。この際、特定の遺伝子を利用するためにはクローニングが必要であり、PCR法やプラスミドなどの技術が使用される。

遺伝子組換え技術の利点は、生物に新しい形質を組み込むことができるため、食糧問題、環境問題、エネルギー問題、健康問題などに対する解決策として期待されている。しかし、作成された遺伝子組換え生物の形質が自然界の生態系に影響を及ぼし、生物の多様性に悪影響を与える可能性も考慮されている。このため、国際的な枠組みが設けられており、遺伝子組換え生物の使用において生態系への悪影響を防ぐための規制が存在している。

2020年のノーベル化学賞は、新しい遺伝子編集技術である「クリスパー・キャス 9」に授与された。この技術は、細菌の免疫仕組みを利用して生物のゲノムの特定の部位を切断し、外来のDNAを残さずに遺伝子情報を改変できるものである。しかしこの技術がもたらす利益とリスクについては、議論が続いている。

このように、遺伝子組換え技術は科学技術の進歩と社会に多岐にわたる影響をもたらすものであり、慎重な規制と倫理的な議論が必要とされている。

問1.下線部(1)について,以下の(a)、(b)に答えなさい。
(a)PCR法によるDNA断片の増幅には、①目的のDNA断片を含む鋳型 DNA、②目的のDNA断片に対応する一組のプライマー、③DNA合成を触媒するDNA ポリメラーゼ、④4種類のヌクレオチド、などを含む反応液を用いる。DNA ポリメラーゼは全ての生物が持っている酵素だが、一般的に、PCR法では高温の環境で生育できる好熱性細菌に由来するDNAポリメラーゼが用いられる。その理由について論じなさい。

(b)PCR 法により、ヒトゲノムから転写調節領域を含むインスリン遺伝子の DNA 断片を得た。増幅した DNA 断片をプラスミドに組み込んでから大腸菌に導入し、インスリン遺伝子の発現を試みた。しかし、目的遺伝子を含むプラスミドは大腸菌内で保持され、またそのプラスミドに含まれるDNA断片の塩基配列に変化はなかったにもかかわらず、インスリンタンパク質は産生されなかった。原核生物と真核生物における遺伝子発現の仕組みの違いを踏まえて,大腸菌でインスリンタンパク質が産生されなかった理由として考えられることを二つあげ、遺伝子を発現させるために必要だと考えられる方法について論じなさい。

問2.下線部(2)について,以下の(a)、(b)に答えなさい。

(a)動物や植物の品種改良には、伝統的な選択や交雑、突然変異による方法が用いられてきた。①遺伝子組換え技術を利用した動物や植物の品種改良と、②交雑による育種を利用した動物や植物の品種改良の相違点について、①と②それぞれの長所と短所を踏まえながら、自由に論じなさい。

(b)あなたが遺伝子組換え技術を利用して、動物および植物に新たな形質を付与するとしたら、どのような形質を付与するか、動物と植物について、それぞれ一つずつ、具体的な例をあげてその理由とともに論じなさい。

問3.下線部(3)について、「問2.(b)」であなたが新たな形質を付与した遺伝子組換え動物と遺伝子組換え植物が、野生生物の多様性に影響を与えないための対策として考えられることを、それぞれ一つずつあげなさい。

問4.下線部(4)について、日本における「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」の通称を答えなさい。

問5.下線部(5)に関して、簡便かつ多くの生物種で利用可能な、クリスパー・キャス9を利用したゲノム編集の技術が人類や環境にもたらす影響について、あなたの考えを自由に論じなさい。

ポイント

出題意図

遺伝子組換え技術とその課題に関する幅広い知識や科学的・論理的な思考力、表現力、想像力を問うことを狙いとしている。

問1. PCR 法の原理と遺伝子発現に関する基礎知識および科学的・論理的な思考力を問う。

問2. 遺伝子組換え技術と遺伝子組換え生物に関する知識と科学的・論理的な思考力、表現力、想像力を問う。

問3. 遺伝子組換え生物の封じ込めに関する知識と科学的・論理的な思考力を問う。

問4. 遺伝子組換え技術の規制に関する知識を問う。

問5. 生物の多様性と遺伝子改変技術に関する科学的・論理的な思考力、想像力を問う。

小論文過去問題解説

  1. 文章の理解:
    • 与えられた文章を丁寧に読み、主題や重要なポイントを理解します。遺伝子組換え技術とその社会的影響に焦点を当てています。
  2. 問いの理解:
    • 各問いについて、何が求められているかを理解します。質問の要点やキーワードを確認し、何を探しているのかを明確にします。
  3. 情報の特定:
    • 各問いに対する情報が文章中にどこにあるかを見極めます。下線部分や数字、専門用語などが重要な手がかりとなります。
  4. 知識の活用:
    • 与えられた情報や学習した知識を駆使して問いに対する回答を構築します。科学技術や生物学に関する基本的な知識が役立ちます。
  5. 論理的思考:
    • 質問に対する回答を組み立てる際に、論理的思考を活用します。因果関係や対比、利点と欠点などを考慮して、適切な回答を構築します。
  6. 適切な表現:
    • 回答は明確かつ適切な表現で述べることが求められます。科学的な用語や論理的なつながりを確認し、誤解の余地のないように回答します。
  7. 範囲の把握:
    • 課題文には様々な側面が含まれているため、問いに対する回答が適切な範囲に収まっていることを確認します。過不足なく要点を抑えましょう。

神戸大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1JR「六甲道」駅から市バス36系統で
「神大文理農学部前」下車
(工は、16系統で神大本部工学部前下車)約15分
阪急「六甲」駅から市バス36系統で
「神大文理農学部前」下車
(工は、16系統で神大本部工学部前下車)約10分
兵庫県神戸市中央区楠町7-5-1神戸市営地下鉄「大倉山」駅下車、徒歩約5分
兵庫県神戸市須磨区友が丘7-10-2神戸市営地下鉄「名谷」駅下車、徒歩約15分
兵庫県神戸市灘区鶴甲3-11JR「六甲道」駅から市バス36系統で
「神大人間発達環境学研究科前」下車約25分
阪急「六甲」駅から市バス36系統で
「神大人間発達環境学研究科前」下車約20分
兵庫県神戸市灘区六甲台町2-1JR「六甲道」駅から市バス36系統で
「神大正門前」下車約20分
阪急「六甲」駅から市バス36系統で
「神大正門前」下車約15分
兵庫県神戸市東灘区深江南町5-1-1阪神電車「深江」駅下車、徒歩10分
兵庫県神戸市灘区鶴甲1-2-1JR「六甲道」駅から市バス16、
106系統で「神大国際文化学研究科前」下車約15分
阪急「六甲」駅から市バス16、
106系統で「神大国際文化学研究科前」下車約10分

神戸大学のHPはこちら

神戸大学の入試傾向

神戸大学の入試傾向には学部・学科ごとに異なる特徴があり、それに合わせた対策が求められます。

神戸大学の入試は英語、数学、国語、物理、化学、生物の各科目で構成されています。英語の入試は大問4題で構成され、主に論説文や対話型英文、自由英作文が出題されます。数学は理系と文系で構成が異なり、理系は大問5題、文系は大問3題から出題されます。国語の入試は現代文、古文、漢文から出題され、各学部や入試方式により大問数や試験時間が異なります。

物理、化学、生物の各科目もそれぞれ大問数が異なりますが、基本的に記述式の問題が出題されます。これらの科目では知識問題と論述問題が組み合わさり、理解力や考察力が求められます。

入試対策としては、科目ごとに基本事項を確実に理解し、標準レベルの問題演習を通して知識を定着させることが重要です。特に英語では読解能力や英作文のスキル向上が求められます。全体的には、時間配分にも気を配りつつ、幅広い知識と深い理解を持つことが成功の鍵となります。

神戸大学の募集コース

募集要項はこちら

入試情報はこちら

文学部 人文学科(定員数:100人)

文学部は、21世紀の先端的人間学を教授し、教員・博物館学芸員・ジャーナリストなど、人間の精神的な豊かさを社会に伝える職業人を送り出すことを目指す。
 人文学科には、5学科目・15専修がある。2年次から各専修に所属する。
 学科目-専修の編成は次の通り。哲学-哲学専修。文学-国文学、中国文学、英米文学、ドイツ文学、フランス文学の5専修。史学-日本史学、東洋史学、西洋史学の3専修。知識システム-心理学、芸術学、言語学の3専修。社会文化-社会学、美術史学、地理学の3専修。
・「哲学」学科目では、自己と世界のあり方を根本から考えるため、さまざまなレベルの問題を、ギリシア哲学から現代の哲学に至る知見と方法によって、広く深く研究する。
・「文学」学科目では、小説、物語、詩、劇作、文芸思想などさまざまなジャンルの作品を、日本、中国、イギリス・アメリカ、ドイツ、フランスにおける各時代を研究対象として考察する。
・「史学」学科目では、古代から近代に至るまでの日本、東洋、西洋の歴史について研究する。
・「知識システム」学科目では、人間がどのようにして外界の事象や人を知覚するのか、そして、それをどのように認識し思考するのか、さらに、それに対してどのように意思と感情を表出し創造するのかを探究する。
・「社会文化」学科目では、人間がそれぞれの地域社会において生活しながら生み出すさまざまな文化的形象物について、社会現象、地域空間、美術文化などの面から考察する。

国際人間科学部(定員数:370人)

グローバル文化学科(定員数:140人)

グローバル文化学科では、多文化間の境界を乗り越えるグローバル共生社会を実現するため、諸文化の多様な様相と社会のグローバル化についての正確な理解を基に、現代世界が抱える文化的・社会的問題を自らのイニシアティヴで解決へと導くリーダーシップを備えた人材を養成する。

発達コミュニティ学科(定員数:100人)

発達コミュニティ学科では、人間の発達とは多様なコミュニティにおける社会的諸関係(学修や経験・協働)を通じて実現されていくことを理解した上で、人びとの多様性や異質性を尊重した持続可能なグローバル共生社会の実現を目指す。人間の多様な発達と、発達を支えるコミュニティ(多様な人間が協働する社会)に関する研究・教育を行い、人間がよりよく生きるとともに、それを可能にする多様なコミュニティを、国際社会を舞台として形成・展開していく能力を身につけた人材を養成する。

環境共生学科(定員数:80人)

環境共生学科では、人間と環境の調和に根ざす持続可能なグローバル共生社会の実現を目指す。身近な環境から地球環境に至る幅広い環境まで、さまざまな問題を発見・立論し、解決に導くために必要な能力を身につけるとともに、国際的な視野から課題に取り組む行動力を身につけた人材を養成する。

子ども教育学科(定員数:50人)

子ども教育学科では、次世代育成を通したグローバル共生社会の実現を目指し、グローバル社会に関わる幅広い視野を持ちながら、子どもと学校が抱える課題を多面的に認識し、実践的に解決していく能力を身につけた初等教育教員などを養成する。

法学部 法律学科(定員数:180人)

授業科目は、実定法、基礎法学、政治学・国際関係論の諸分野の学習をバランスよく、1年次から段階的に積み重ねられるように、カリキュラムに工夫を施している。
また、履修コース制を採用しており、3年次から個々の将来のキャリア設計を考え、司法(法科大学院進学=法曹志望者向け)、企業・行政(公務員、民間企業就職志望者向け)、政治・国際(国家公務員、NGOやNPO職員、その他政治関連職志望者向け)のいずれかのコースを選択し、コースごとに設定された選択必修科目を履修する。
特定の分野で学びを深める特別プログラムとして、大学院進学プログラム(法曹コース・速成プログラム)、法経連携専門教育プログラムなども展開されている。
学部には多彩な教員がそろっており、各分野において全国でもトップレベルの研究水準を保っている。また、多くの教員が国や地方公共団体に設置されている審議会などの委員や、国際的な領域で重要な活動を委嘱されるなど、幅広く活躍している。

経済学部 経済学科(定員数:270人)

2年次までは経済学の基本を学び、中級ミクロ経済学、経済学、経済史、統計学といった必須科目を学習する。3・4年次には各学年10名程度の少人数ゼミに所属して専門性を高めていく。そして、指導教員や仲間とアイデアを練り、三大学対抗ゼミ(三商大ゼミ)などでの発表を経て、卒業論文の完成を目指す。学べる分野は、経済理論、経済史、統計、財政、金融、産業、労働、環境問題、農業政策、社会政策、国際経済、地域経済など、幅広い。
特別プログラムや特別コースも充実しており、法学も同程度に専門的に学ぶ「法経連携専門教育プログラム」、データを正しく客観的に理解する方法を学ぶ「数理・データサイエンス標準カリキュラムコース」、専門的英語教育と海外留学を経て、5年間で修士号を取得する「5年一貫経済学国際教育プログラム」などがある。

経営学部 経営学科(定員数:260人)

わが国の『経営学発祥の地』として、歴史と伝統を誇る同学部では、理論と実証のバランスが取れた講義と体系的なカリキュラムのもと、さまざまな角度から経営現象へアプローチすることができる。
経営専門職大学院(MBA)と大学院経営学研究科で教鞭をとる教授陣が、同学部の授業にも携わっている。社外取締役や企業研修講師などの肩書で、産業界と深いパイプを持つ教授陣と直に触れ合い、経営学についての科学的知識から、経営実務の先端で生かされる能力を身につけることができる機会が用意されている。学問としての経営に関して、わが国の学術界をリードする教授がそろっていることも同学部の強みとなっている。
開講科目としては、経営管理、経営戦略、経営史、経営数学、経営統計、コーポレートファイナンス、簿記、財務会計、管理会計、マーケティング、金融システム、交通論など、経営領域を幅広くカバーするたくさんの講義が用意されている。
企業の第一線で活躍する経営者を招いて、産業界の生きた知識に触れることのできる「トップマネジメント講座」は産業界とのリエゾンが密接な同学部の特徴を最大限に生かした講義である。また、公認会計士などの会計専門職を育成する「会計プロフェッショナル育成プログラム」、グローバル人材を育成する「KIBER(留学)プログラム」、経営学の知見とデータを用いて経営を考えることのできる人材を育成する「経営データ科学特別学修プログラム」なども用意されている。また、少人数の学生と教員が、相互交流・討議を通して学習を深めるゼミナール制度も特色の1つである。

理学部(定員数:153人)

自然科学のもっとも基礎的な学問分野の教育・研究を行う。日常の生活に直接役立つ研究を展開している工学部や農学部とは異なり、遠く将来を見越した創造的な研究を推進する。

数学科(定員数:28人)
数学科では、解析数理、構造数理、応用数理の研究を行い、教養と数学の応用に関する専門知識を身につける。

物理学科(定員数:35人)

物理学科は、素粒子、原子、分子、物質、そして宇宙といった広範囲にわたる自然の構造と機能の根本原理を探究。基礎科学へ貢献し、科学技術の進展に寄与する人材を育成する。

化学科(定員数:30人)

化学科は、物理化学、無機化学、有機化学の3分野で編成されており、9教育分野による教育・研究を行う。

生物学科(定員数:25人)

生物学科は、生体分子機構、生命情報伝達、生物多様性の3大分野編成で8教育分野による、分子から生物集団に関わるまでの広い領域の教育・研究を行う。

惑星学科(定員数:35人)

惑星学科では、地球の中心から太陽系の果てまでの現象を連続的に取り扱い、惑星学の知識と技能を習得。それとともに、幅広い視野と創造力・独自性も養う。基礎惑星学、新領域惑星学の2分野で編成されている。

医学部(定員数:272人)

医学科(定員数:112人)

医学科では、学生の自主的態度を重視し、臨床医学と基礎医学についての優れた技能に加え、豊かな人間性・社会性、高い見識・倫理観を身につける。
科学者の視点を持つ医師・医学研究者の養成と、基礎科学者の視点を持つ医師・医学研究者の養成と、基礎医学研究者の育成を使命とし、全員が基礎医学研究を体験する「基礎配属実習」を行うなど、医学研究教育に力を入れている。また、国際交流協定を結んだ海外の大学医学部への学生の派遣や、兵庫県の医学・医療機関との連携などで、地域への貢献を含め、グローバルな視野で活躍できる力も養う。

保健学科 (定員数:160人)

保健学科では、学生の自主的態度養成を教育の基盤として、医学・医療・保健衛生学に必要な素養を培うとともに、臨床医学におけるチーム医療構成員とし、それぞれの専門分野における優れた技能と創造性を身につける。

看護学専攻(定員数:80人)

検査技術科学専攻(定員数:40人)

理学療法学専攻(定員数:20人)

作業療法学専攻(定員数:20人)

工学部(定員数:565人)

建築学科(定員数:93人)

建築学科では、現代社会のニーズに応える豊かな建築環境の創造を目指し、計画、構造、環境の3つの分野にわたる、バランスの取れた総合的教育を行うとともに、これらの分野を統合する空間デザインの学習を通して、建築学に関する実践的な内容を学ぶ。

市民工学科(定員数:63人)

市民工学科は、人間安全工学講座と環境共生工学講座の2つの講座から構成される。安全・安心で環境に調和した市民社会の創生のための基礎的な教育と研究を行う。従来の土木工学の内容のほか、21世紀型の新しいCivil Engineering(市民工学)を学ぶ。

電気電子工学科(定員数:93人)

電気電子工学科は、電子物理、電子情報の2講座を設置。電気電子工学に関わる技術・理論を総合的にとらえ、基盤技術となる材料、デバイス、回路技術や、電子情報システム、電気エネルギー、通信、情報処理、制御技術について幅広い教育を行う。

機械工学科(定員数:103人)

機械工学科では、熱、流体、材料、設計・生産などの機械工学に関する講義科目を系統的に学べ、さらに豊富な実習・実験・演習科目により講義科目を補完できるようなカリキュラムが組まれている。さらに、卒業研究を通して新たな問題を解決する能力を養う。これにより、機械工学によって社会の基盤を支え「持続可能な社会」の実現に貢献できる技術者・研究者を養成する。

応用化学科(定員数:106人)

応用化学科は、物質化学、化学工学の2講座で構成される。化学工業および機能性材料の基礎と応用分野に秀でた人材の育成を目的として、実験、解析、設計を多く取り入れた教育を行う。

情報知能工学科(定員数:107人)

情報知能工学科は、情報やデータを通してさまざまな理工学を結合し、スマートで知的な情報システムを作り出すために、情報、データ、システム、計算を融合した教育・研究を推進。それとともに、フロンティア精神にあふれ、創造性豊かな思考を持った技術者・研究者を養成する。

農学部(定員数:160人)

食料環境システム学科(定員数:36人)

食料環境システム学科では、工学的手法による食料生産システムの構築と、社会科学的手法による食料・農業・農村システムの構築を目標としている。

生産環境工学コース

生産環境工学コースでは、生産基盤である水・土地資源の利用と保全、および作物栽培から流通に至る食料生産システムに関する教育・研究を行う。

食料環境経済学コース

食料環境経済学コースでは、農産物の生産・流通・消費・貿易や農山村、環境に関する社会経済的諸問題の解明・解決に関する教育・研究を行う。

資源生命科学科(定員数:55人)

資源生命科学科では、人類生存の鍵を握る貴重で有用な生物資源である動物、植物、微生物とそれらの相互関係を遺伝子から生態系レベルまでを幅広く理解するとともに、生物資源の利用や開発に関わる基礎理論を学ぶ。

応用動物学コース

応用動物学コース・応用植物学コースの両コースでは、それぞれ動物と植物を中心に、生物資源の探索・生産から利用・開発に至るまで、さまざまな問題に取り組むことのできる専門的知識を身につける。

応用植物学コース

生命機能科学科(定員数:69人)

生命機能科学科では、化学的、生物学的手法を用いて、生物や生体成分の機能、環境と生物の関係を探り、それらの活用方法を開発する。
安全な作物の生産、食品・化学・医薬に関連した産業の発展、持続的な食料生産システムの構築などの21世紀の社会の中核を担い、優れた思考力と表現力を持った人材を育成する。

応用生命化学コース

応用生命化学コースでは、生物が摂取・生産する物質や生物を取り巻く環境中の物質の化学構造と作用、および多様性に富んだ生命システムを分子レベルで解明する。

応用機能生物学コース

応用機能生物学コースでは、植物を取り囲むさまざまな要因や、それに応答する植物の仕組みを包括的に学び、生態系全体を健全・健康に保つことを目指す。

海洋政策科学部 海洋政策科学科(定員数:200人)

海洋政策科学科では、海洋分野の多様なニーズに応えるため、「神戸スタンダード(神戸大学生として身につけておくべき能力・教養科目群)」の基礎教養に加え「海洋リテラシー」を身につけた上で専門的知識を修得。国際海洋社会をリードする「海のグローバルリーダー」、世界の海洋科学技術をリードする「海のエキスパート」、および幅広い海洋知識と対応力を身につけた「神大海技士」を育成する。3領域と1コースを設置。
・海洋基礎科学領域では、理学的観点から、海洋に関わる国際的課題や海洋政策を理解するとともに、海洋の成り立ちや海洋を含む地球システムの物質循環、海洋と地球環境問題や自然災害などに関する専門知識を修得。持続可能な海洋との共生に資する基盤技術や、応用科学と技術の発展に貢献する能力を身につける。
・海洋応用科学領域では、工学的観点から、海洋に関わる国際的課題や海洋政策を理解するとともに、船舶や海洋構造物、海底掘削技術など、将来の海洋技術開発に資するマリンエンジニアリングの専門知識を修得。海洋の有効活用を推進し、海洋の利用と開発に資する基盤技術や、応用技術の創造と発展に貢献する能力を身につける。
・海洋ガバナンス領域では、経済学など社会科学的観点から、海事・海洋分野における科学技術を理解するとともに、さまざまなモノ(人、物資、金融など)の流れ、国際ルール、地政、経済、経営、政策、戦略など海洋社会に資する社会科学分野の専門知識を修得。人類と海・船の歴史を踏まえ、将来の海洋の平和利用に貢献し、政策立案に寄与する能力を身につける。
・海技ライセンスコース(航海学領域・機関学領域)では、商船学の観点から、船の運航技術と管理、海洋政策科学分野の幅広い知識を学び、海技士(航海・機関)としての専門知識と技術を修得。海事・海洋社会に関する高い見識を備え、政策立案に寄与できる能力を身につける。

タイトルとURLをコピーしました