共通テストの古文で高得点をとるためにやるべきこと~第3回 古典単語を押さえる~ 

大学受験

「共通テストの古文で高得点をとるためにやるべきこと」(全10回)の第3回は、古典単語を押さえるについて書きたいと思います。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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第3回 古典単語を押さえる

 今回は、助動詞に続く難所、古典単語を押さえていきましょう。

 英語と同様に、古文においても語彙力は重要です。一文のなかに知らない単語が2つ3つあると、たちどころに読めなくなってしまいます。分からない単語に出会ってしまった場合は、前後の文脈から推測するしかないですが、名詞や動詞など、推測するのが難しい語がほとんどです。やはり有名どころの単語は、覚えておくに越したことはないでしょう。

 ただ、英語と決定的に違うことがあります。それは、覚えなければならない単語の数です。大学入試で必要とされる英単語の数は2000語を超えますが、古典単語は500個ほどです。英語に比べ、負担はかなり少ないのです。

 では、実際にどのようにして覚えていくのかというと、まずは古典単語帳を購入することをオススメします。複数冊所持する必要はありません。書店に行って、自分の気に入ったものを買うのがよいでしょう。この「自分の気に入ったもの」というのは、意外と大事なポイントです。ウェブサイトなどでいくらオススメされていようと、レイアウトが合わなかったり、文字のフォントに違和感があったりすると、どうしてもページをめくる気にならないものです。あとは、以下の点に留意して選んでみてください。

・索引がついている

・語数が多すぎない(多くても600個)

・連語が載っている

単語の意味ごとに例文がついている(←非常に大事です!)

 古典単語帳を購入したら、暗記作業にはいります。古文の文章もしくは古典単語帳の例文をベースに学習を進めましょう。前者の方法から解説します。古文の文章を読んでいて分からない単語が出てきたら、辞書ではなく古典単語帳の索引で調べます。索引に載っていたら、重要古語ということになるので、しっかり頭に入れましょう。索引に載っていない場合は、辞書で調べますが、優先順位はそこまで高くありません。余裕があれば覚える、くらいでいいでしょう。次に、後者の方法です。基本的には、単語帳に載っている例文を見ながら覚えます。単語ごとの意味の使い分けを意識しながら覚えるようにしましょう。

 一つポイントなのは、重要古語の漢字も一緒に覚えてしまうことです。同じ読み方でも漢字が異なると意味が異なる単語もありますが、漢字そのものがヒントになる場合も多いのです。たとえば、形容詞の「なめし」を漢字にすると、「無礼し」となります。意味は「無礼だ、不作法だ」です。イメージしやすくなりませんか?

 ちなみに、形容詞を覚えるのが辛すぎる、という人は、プラスイメージなのかマイナスイメージなのかを、ざっくり頭に入れるようにしましょう。たとえば、「なまめかし」はプラスイメージ、「なめし」はマイナスイメージと覚えておきます。「いみじ」のように、プラスでもマイナスでも使える単語もありますし、そもそもプラスでもマイナスでもない単語もあるので、あくまで応急的な方法です。暗記のためのとっかかりにしてみてください。

 高校2年生のうちに古典単語をある程度覚えることができたら、共通テスト古文高得点がグッと近付きます。英単語よりは数が少ないのだから、と自分に言い聞かせながら、頑張って欲しいと思います。

 

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