記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. やるべきこと
1. 適切な本の選び方
読書感想文を書く第一歩は、適切な本を選ぶことから始まります。興味や趣味、そして授業で求められるテーマに合わせて本を選ぶことは、感想文を書く過程でのモチベーションを保つ上で非常に重要です。では、どのようにして自分に合った本を選べば良いのでしょうか?
まず、自分が本当に興味を持てる分野やジャンルを考えましょう。趣味や興味に基づく選書は、読書を楽しむ第一歩です。また、学校の授業や課題で特定のテーマが指定されている場合は、そのテーマに沿った内容の本を選ぶことが大切です。
重要なのは、ただ単に読むだけでなく、読後に感じたことや考えたことを深く掘り下げられる本を選ぶことです。そのためには、あらかじめ本の要約やレビューを読んでみる、試し読みをしてみるなど、選書の前に少し時間をかけることが重要です。
2. 読みながらのメモ
読書感想文を書く上で、読みながらのメモ取りは欠かせません。重要なポイント、感動した箇所、疑問に思ったことなど、読書中に感じたことをすぐにメモすることで、後で感想文を書く際に役立つ材料が豊富になります。
メモの取り方には、線を引く、付箋を使う、ノートに記録するなど、様々な方法があります。大切なのは、自分が後で見返したときに、そのメモから何を感じていたのかを思い出せるようにすることです。また、読書中に浮かんだ疑問や感じた感情をメモしておくことで、感想文の素材として後で深く掘り下げることができます。
メモを取ることは、ただの記録以上の意味を持ちます。読書中に考えを整理し、深い理解を促すためのプロセスでもあります。この習慣は、読書をより豊かな体験に変えるでしょう。
3. 感想文の構想
読書を終えたら、いよいよ感想文の構想を練る段階に入ります。感想文は一般に、導入部、本論、結論の三部構成で書かれることが多いです。この構造を理解し、それぞれの部分で何を伝えたいのかを事前に決めておくことが、書きやすい感想文を作るコツです。
導入部では、選んだ本を読むことにした理由や、読む前に抱いていた期待、そして読み終えた後の第一印象を簡潔に述べます。この部分は読者の興味を引きつけるための「フック」となるよう心がけましょう。
本論では、本から得た学びや感じた感情、思い起こされた記憶などを深く掘り下げます。メモを取りながら読んだことが、この部分を書く上で大いに役立ちます。自分の感想や考察を、本からの引用や具体的な例を用いて補強することが重要です。
結論では、読書を通じて得た経験の全体を振り返り、その本を読んでどのような影響を受けたのか、または読書体験から得た教訓を総括します。
2. 書き方のコツ
1. 個人的な感想と客観的な分析の組み合わせ
読書感想文の魅力は、自分の直感的な感想とそれを支える客観的な分析を融合させることにあります。まずは、読書体験から湧き上がる感情や思考を素直に書き出しましょう。次に、その感想を具体的な引用や分析で補強して、読者にとって説得力のある内容に仕上げます。このアプローチにより、個人的な読書体験を普遍的な洞察に昇華させることが可能です。
2. 明確な構成
感想文の効果を最大化するには、明確な構成が不可欠です。導入部で読者の注意を引き、本論で感じたことや学んだことを深掘りし、結論で感想文の要点をまとめます。文章を事前に計画することで、各セクションがスムーズにつながり、読み手にとって分かりやすい流れを作ることができます。
3. 引用と例の使用
引用は、自分の見解に信憑性を加える強力なツールです。特に心に残った部分や重要なシーンを引用することで、自分の感想や分析に具体性と深みをもたらします。また、具体的な例を用いることで、読者により詳細なイメージを提供し、感想文の内容をリアルに感じてもらえます。
感想文は、読んだ本から得た個人的な体験と洞察を共有する機会です。自分の感情や考えを素直に表現し、それを適切に引用や分析で補強すること。そして、明瞭な構成を心がけることで、読み手に響く感想文を書くことができます。