こんにちは！スカイ予備校メディカルアンバサダーのめでぃたです。
「研修医って、恋愛してる暇あるの？」
「医者同士の結婚って本当にうまくいくの？」
…よく聞かれます。
でも答えは、想像以上に泥くさいです。 僕は今、医師として働きながら、研修医時代の仲間の“恋愛と結婚と破局”を何十人も見てきました。
今日は、そのリアルを、ちょっと綺麗ごと抜きで話します。
記事の監修者：五十嵐弓益（いがらし ゆみます）
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で８割取る答案の作り方を指導。
２０２0年４月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去３年間で国公立大学合格８５名。
高１から入会者は国公立大学合格率９３％
高２から入会者は国公立大学合格率８６％
高３の4月から入会者は国公立大学合格率７３％。
スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
研修医の恋愛は「始まるのが早く、終わるのも早い」
まず大前提として、研修医生活は「出会いが多い」。
同期、先輩、看護師、コメディカル、他病院との合同飲み会…。
24時間体制の職場で、一緒に夜を明かすことも多い。
当然、人間関係は濃くなります。
しかも、医学部時代に彼氏・彼女がいなかった人も、社会に出て「経済的にも精神的にも自立」する。
恋愛へのアクセルが一気に踏まれます。
でも現実は——
始まりやすい分、終わりやすい。
原因は明確です。
勤務が不規則、時間がない、そして“現場のテンションで恋愛が進む”から。
例えば、夜勤明けの朝に交わす「お疲れさま」の一言で、恋が始まる。
それくらい、心が弱っている。
でも、忙しさで会えず、3ヶ月後には自然消滅。
そんなパターンが山ほどあります。
看護師×研修医カップルのリアル
病院の恋愛で最も多いのが、看護師×研修医の組み合わせ。
これ、実は“うまくいく”か“地獄を見る”かのどちらかです。
上手くいくケースは、「お互いに尊敬し合っている」パターン。
医療現場で協力しながら、プライベートでも支え合う。
同じ患者さんを一緒に診て、同じ時間を共有している。
これは絆が深まりやすい。
でも、崩れる時は一瞬です。
原因は、立場のズレ。
「医者だから偉い」と勘違いする研修医。
「忙しいのは分かるけど、連絡くらいできるでしょ」と感じる看護師。
この小さなズレが、いつの間にか決定的な溝になる。
医療現場はストレスの多い環境です。
恋愛の摩擦は、仕事のミスにもつながりかねない。
結果、「院内で噂になる → 気まずくなって別れる → どちらかが異動」
という地獄ルートに突入します。
医者同士の恋愛・結婚は“合理的でロマンがない”
医者同士のカップルも多いです。
理由は単純、出会う人間が医療関係者ばかりだから。
メリットはあります。
・生活リズムが似ている
・仕事の理解がある
・金銭感覚が近い
でも、ここにも落とし穴が。
医者同士の関係は、理屈っぽくなりすぎる。
感情よりも理論で話す。
「それはEBM的に正しいの？」みたいなケンカもある（笑）
さらに、専門科が違えば勤務時間もバラバラ。
外科と内科で生活リズムが合わず、すれ違いが増える。
結果、同業者同士でも破局は珍しくありません。
一方で、“同じ科で働いて結婚した”ケースは安定しやすいです。
価値観も似て、互いのキャリアを支え合えるから。
ただし、夫婦で同じ病院に残るのは少数派。
どちらかが異動、転勤、留学…。
医学界の現実は「距離との戦い」でもあります。
研修医の結婚、意外と早い？
意外かもしれませんが、研修医2年目で結婚する人は多いです。
理由は3つ。
① 医学生時代からの付き合いが続いている
② 経済的に安定し始める
③ 精神的に「支えが欲しくなる」
夜勤や救急で、人の死を日常的に見る。
「生きているうちに、支え合える相手が欲しい」と強く感じるんです。
でも早婚の裏には、早すぎる現実とのギャップもあります。
相手が医療職でなければ、生活リズムのズレで家庭が崩壊することも。
「夜勤続きで帰れない」「休みが合わない」「疲れて話す余裕もない」
…そんな生活が続くと、どんなに愛があってもすれ違います。
破局・離婚のリアル
「研修医で別れる」だけでなく、
「専門医になって離婚する」ケースも、実はかなり多いです。
厚労省のデータでも、医師の離婚率は一般職より高い。
理由は、キャリアと生活の両立が難しいから。
- 仕事の忙しさ
- 勤務地の異動
- 医学部時代からの「上下関係の延長」
このあたりがボディーブローのように効いてくる。
研修医のうちは、まだ「一緒に頑張ろう」で乗り切れる。
でも専門医になると、学会・論文・研究・留学…とタスクが倍増。
家族時間を削らざるを得ない。
「家族を幸せにしたくて医者になったのに、家族を犠牲にしている」
この矛盾に苦しむ医師は、本当に多いです。
それでも、恋愛はした方がいい理由
ここまで読んで、「研修医って恋愛地獄じゃん…」と思ったかもしれません。
でも、僕はこう断言します。
👉 恋愛は、絶対にした方がいい。
理由は、人間力が育つから。
恋愛ほど「相手の立場を理解する練習」はない。
そしてそれは、確実に医師としての力になる。
患者さんを診る時に、「この人はどんな気持ちで今日ここに来たのか」を考えられるようになる。
恋愛は、感情の教科書なんです。
もちろん、破局も経験します。
でもそれすら、医師としての血肉になります。
「人の痛みがわかる医者」は、間違いなく強い。
恋愛もキャリアも、“選ばれる側”になる努力を
最後に、僕が後輩研修医たちによく言う言葉を。
「恋愛もキャリアも、“選ぶ側”じゃなく“選ばれる側”を目指せ」
つまり、自分を磨き続けること。
外見も、思考も、仕事も。
仕事で信頼され、仲間に慕われ、患者に感謝される研修医は、自然と人として魅力的です。
恋愛も結婚も、結局は“人間としての総合力”。
医学部で学ぶ知識よりも、研修医で学ぶ“人との向き合い方”の方がずっと難しい。 でも、それを避けないで生きる人ほど、本当に強く、優しい医者になっていく。
