縦書きの原稿用紙の使い方｜小論文の基礎知識

続いて2行目に名前を書きますが、今度は下を1～2マス空けて下詰めにします。また、名字と名前の間は1マス空けましょう。

ただし、一般的な小論文試験において、タイトルや名前を原稿用紙の中に書くことはあまりありません。事前に提出する場合に求められる程度です。

段落の最初の1マスを空ける、と覚えておきましょう。

最初の書き出しと、あとは改行して新しい段落になる度に、1マス空けて書いてください。ただし、要約問題の場合はその限りではありません。基本的に改行せずに書くためです。

小論文で主に使用する記号には、例えば次のようなものがあります。句点（。）

読点（、）

かぎかっこ（「」）

二重かぎかっこ（『』）＝かぎかっこ内でさらにかぎかっこを使うときや、書名を表すときに使いましょう。

ハイフン（-）

原則1マス分使用します。

なお、疑問符（？）や感嘆符（！）は、引用部分以外では使用しないでください。

行の一番上に書いてよいものは、次の通りです。かぎかっこや二重かぎかっこの始め（「・『）

促音（っ）

拗音（ゃ・ゅ・ょ）長音（ー）

一方で、行の一番上に書いてはいけないものは、句点（。）

読点（、）

かぎかっこや二重かぎかっこの終わり（」・』）

です。これらは、前の行の最後の文字と一緒のマスに書いてしまいましょう。

※小さい文字は行の最後の文字と一緒に書いてもOKです。

小論文で会話文を書くことはほぼないので、主に作文で書くことになるでしょう。

会話文を書く場合、まず改行をします。このとき、1マス目は空けず、かぎかっこの始め（「）を書いてください。

会話文の終わりは句点（。）とかぎかっこの終わり（」）で表現しますが、これらは1マスに両方とも書きます。行頭に書かないよう、気をつけましょう。

縦書きの原稿用紙の場合、数字を書くときは算用数字を用いず、漢数字を用います。例えば「85人」と書く場合は、「八十五人」と表記します。

ただし、西暦は「一九六四年」と書きます。この表記で書くと「千九百六十四年」となって読みにくいからです。

アルファベットを縦書きする場合は、1文字で1マス使います。

ただし、複数の単語を並べたり、長い綴りの単語を書くときは、その部分だけ横書きにしてしまいましょう。横書きであれば、大文字は1マス1文字ですが、小文字は1マス2文字書くことができます。例えば、Nagoya Stationと書く場合は、以下のようになります。

N ag oy a S ta ti on

で、8マス使用します。

小論文試験には、基本的に字数設定があります。

目安として、制限字数の9割程度を埋めるようにしましょう。最低8割以上は必要です。

なお、改行などによって生じた空白のマスも1字としてカウントされますので、実字数をわざわざ数える必要はありません。

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