医学部受験生の親御さんから、ときどきこんな質問を受けます。
医者って、いつ頃結婚する人が多いんですか?
忙しそうだけど、家庭は持てるんでしょうか?
医学部受験というと、「どうしても合格するかどうか」「勉強についていけるか」という話題に目が向きがちです。
ですが実は、その先の人生設計、結婚や家庭との両立を気にしている方は、とても多いです。
そこで今回は、医師のキャリアの中で結婚を考える時期について、リアルな話をしていきます。

医師は結婚が早い?キャリアの節目で考える“人生設計”のリアル
医学部受験を目指している方や、その親御さんに、ぜひ知っておいていただきたい前提があります。
実は、医師(特に男性医師)は、一般的な会社員と比べて結婚が早い傾向があります。
理由はとてもシンプルです。
- 収入が比較的早い段階で安定する
- 社会的信用が高い
- 将来の見通しが立てやすい
これらの条件がそろうことで、結婚を「夢」ではなく「現実的な選択肢」として考えやすくなります。
一方で、医師は学生時代からずっと忙しく、人生の区切りが見えにくい職業でもあります。だからこそ、結婚を考えるタイミングには、ある程度の傾向があるのです。
医師が結婚を考えるのは、キャリアがひと段落するとき
多くの医師に共通しているのは、キャリアが一区切りついたタイミングで結婚を考えるという点です。
特に多いのは、次の三つの時期です。
① 医学部を卒業する時期
一つ目は、医学部を卒業するタイミングです。
6年間という長い学生生活を終え、医師国家試験を乗り越えた直後。このタイミングで、学生時代から付き合っていた相手と結婚を決めるケースは少なくありません。
- 生活が学生から社会人へ変わる
- 勤務地が決まる
- 将来の方向性がはっきりする
こうした要因が重なり、「人生の節目」として結婚を選ぶ人が多い時期です。
親御さんからすると「もう少し落ち着いてからでも」と思うかもしれません。しかし本人にとっては、大きな区切りでもあります。
② 初期研修が終わる時期
二つ目は、研修医の2年間が終わるタイミングです。
この時期は、医師人生の中でも非常に重要な転換点です。
- 志望科が決まる
- 専攻医としての進路が固まる
- 医局への所属が決まる
この段階で結婚を選ぶ医師はとても多いです。
理由の一つは、医局への挨拶を一度で済ませられるという現実的な事情。もう一つは、専攻医としてさらに忙しくなる前に、人生の基盤を整えておきたいという思いです。
専攻医になると、仕事に追われ、婚活に割く時間はほとんどありません。だからこそ、研修医終了時は結婚を決断しやすいタイミングになります。
③ 専門研修が終わり、専門医を取得した時期
三つ目は、専門研修を終え、専門医を取得したタイミングです。
ここまで来ると、医師としてのキャリアにひと段落ついた感覚を持つ人が増えます。
- 勤務先の選択肢が増える
- 収入がより安定する
- 将来像がはっきりする
この時期に「そろそろ家庭を持とう」と考える医師は非常に多いです。
特に、これまで仕事中心の生活を続けてきた人ほど、このタイミングでプライベートを重視し始める傾向があります。
医学部受験生と親御さんに伝えたいこと
ここまで読んで、
「思っていたより現実的だな」
「人生設計が早いな」
と感じた方もいるかもしれません。
医師という職業は、長い修行期間がある一方で、節目がはっきりしている職業です。その節目ごとに、結婚や家庭を考える人が多いというだけの話でもあります。
医学部受験は、あくまでスタート地点です。
その先には、仕事だけでなく、人生そのものを考える時間が必ず訪れます。
結婚は、キャリアの邪魔ではない
最後に、とても大切なことをお伝えします。
結婚は、医師のキャリアの邪魔になるものではありません。
むしろ、支え合える存在がいることで、長い医師人生を安定して続けられる人も多いのです。
どのタイミングが正解、という答えはありません。
ですが、多くの医師がキャリアの節目で結婚を考えているという事実を知るだけでも、将来への不安は少し軽くなるはずです。
医学部受験のその先には、仕事も、家庭も含めた長い人生があります。
今は目の前の勉強に集中しながら、そんな未来があることを、少しだけ心に留めておいてください。


