記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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小論文過去問題
R6年度 学校推薦型選抜 制限時間60分
教育学部 教育協働学科[スポーツ科学専攻]
下の表は、中学校教諭の1日当たりの学内勤務時間(持ち帰り業務時間は含まない)の内訳である。以下の設問1、2の両方に答えなさい。解答用紙は設問ごとに1枚とする。
表 中学校教諭の1日当たりの学内勤務時間(持ち帰り業務時間は含まない)の内訳
(出典)スポーツ庁『運動部活動の地域移行と地域スポーツ環境の整備について』P.1(文部科学省初等中等教育局「教員勤務実態調査(平成28年度)の集計(確定値)」を基にスポーツ庁において作成)一部改変
https://www.japansports.or.jp/portals/0/data/somu/images/local/pdf/2022_1_3_sportsagency.pdf
設問1 表から読み取れることを横書き400字程度で述べなさい。
設問2 今まで、学校単位で行われてきた中学校運動部活動が、休日に限り活動を総合型地域スポーツクラブや民間スポーツクラブへ段階的に移行することになっている。中学校における休日の運動部活動をスポーツクラブに移行するメリットを横書き400字程度で述べなさい。
出題のねらいと解答のポイント
設問1は、全体の概観から項目別の比較というように、複数の視点から読み取り、数値と共に丁寧に論述する。
設問2は、「中学校運動部活動」を「休日に限り」スポーツクラブへ段階的に移行することのメリットに絞る。漠然と部活動についてや、平日も含む完全移行を議論していると読み取れる答案だと、設問への応答が不十分だと評価されるだろう。
解答例
設問1 まず全体を年度で比較すると、平日で32分、休日で1時間49分、いずれも学内勤務時間が長くなり、平日と休日を合わせると2時間21分増加した。平日・休日それぞれでみると、まず平日は、生徒指導と学校行事以外の項目が全て増加している。特に授業や授業準備、成績処理などの学習に関連する項目が合計で43分増加し、増加の主要因となっている。ただし、学校行事が26分と大きく減少し、全体の増加を抑制する要因ともなっている。一方の休日は、全ての項目が増加している。その主要因は部活動・クラブ活動であり、増加時間は1時間3分で増加の半分以上を占めている。
また、平日と土日を合わせた項目別の増減をみると、学校行事が17分減少、生徒指導が3分減少した以外、他の項目は増加した。部活動・クラブ活動の増加が1時間10分でもっとも多く増加の主要因となっている。また、授業準備、成績処理、会議・打合せなどを含むその他が、いずれも23分増えた。また、授業は18分の増加だが、0だった休日の値が3分に増加した。
設問2 まず、表にもある通り、部活動・クラブ活動に関する学内勤務時間は休日で顕著に増加しているため、運動部について段階的にスポーツクラブに移行されることで、教諭の勤務時間が減少することがあげられる。スポーツクラブにはその競技を専門・特技とする指導者がいることが多いため、自分が得意とする競技を担当していない顧問の負担軽減だけでなく、生徒がより専門的な指導を受けられるということもメリットである。
また、体罰やハラスメントは閉鎖的な上下関係において発生することが多く、運動部においても問題となっている。スポーツクラブなどの外部指導者は、第三者の立場として、顧問と生徒の閉鎖的な上下関係を緩和することが期待できる。平日は学校、休日はスポーツクラブが管理することで、生徒は複数の大人に相談できることになるため、競技のことや人間関係などの悩みも相談しやすくなるという点もメリットである。
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