(前期)【大阪大学薬学部】小論文・過去問題特集

小論文過去問題

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大阪大学薬学部の概要

大阪大学薬学部は、日本有数の薬学教育機関であり、多様な分野における高品質の教育と研究を提供しています。この学部は、幅広いカリキュラムを提供しており、薬学の基本から応用までの多岐にわたる分野に焦点を当てています。学生は薬学の知識とスキルを習得し、将来の薬学関連のキャリアに備えます。
研究に対する取り組みも積極的で、学生には薬学分野での革新的な研究に参加する機会が与えられています。薬剤開発、薬理学、薬物動態学など、多様な研究領域で研究が展開されています。地域社会への貢献が重要視されており、学部は地域の健康課題に取り組み、薬学の専門知識を提供して地域医療や薬剤提供に貢献しています。地域社会に根ざすアプローチを強調しています。国際的な視野も重要視されており、多国籍な学生と教員からなる多様なコミュニティが形成されています。国際交流や共同研究が奨励され、国際的な視野で薬学を学ぶ機会が提供されています。
また、学部は薬剤師の養成にも力を入れており、薬剤師としての専門知識と実務経験を提供しています。薬剤師資格取得や実践に備えるためのサポートが充実しています。大阪大学薬学部は、薬学分野でのリーダーシップを発揮し、将来の薬学関連のキャリアに向けて学生を養成することに専念しています。高度な教育と研究を通じて、薬学の専門家としてのスキルと知識を提供し、医療および製薬分野において貢献できる人材の育成に注力しています。
*(参照)大学の公式HP→大阪大学薬学部


記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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前期 薬学部 ※2021年より小論文を実施。

2022年 90分 800字 50点/1100点(文)

〔1〕[文章](出典)合田幸広著「薬学の基礎『品質保証』(健康食品・保健機能食品・医薬品の品質保証」(「学雑誌』Vol.141No.6,2021年)

問1)文章中で著者は、「エアコンや農産物における品質」と「医薬品における品質」との違いをどのように考えているか、150字以内で答えなさい。

問2)健康食品と保健機能食品(機能性表示食品を含む)における品質保証の考え方の違いは何か、130字以内で答えなさい。

問3)下線部①「健康か病気かという二分論ではなく健康と病気を連続的に捉える未病の考え方が重要」の未病の考え方が重要となった理由について、あなたの考えを200字以内で述べなさい。

〔2〕[文章](出典)黒田章夫著「『誰もやっていない研究』&『続ける研究』」(『生物工学会誌』第99巻第4号,2021年)

問1)新型コロナウイルスによるパンデミック後、早期にmRNAワクチンが使用されるに至った科学的な理由を2つ考察し、それぞれ60字以内で述べなさい。

問2)下線部①「mRNAワクチンのように,未来のニーズは把握できない」について、本来のニーズを把握するのが難しい中で、どのような考えや姿勢で研究に取り組むべきか、あなたの考えを200

字以内で述べなさい。

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2021年 90分 730字 50点/1100点(文)

〔1〕[文章](出典)本庶佑著「独創的研究への近道オンリーワンをめざせ」(『実験医学」Vol.19 No.4,2001年3月号)

問1)下線部①「研究者を志す若い人に⋯昨今は脳を研究したいというのが流行である」について、このような流行が生まれる理由を本文をもとに2つ、それぞれ35字以内で答えなさい。

問2)下線部②「一方、自信が十分にある人も流行を追うことになる」について、その理由として考えられることを60字以内で答えなさい。

問3)下線部(ア)「何が独創的な研究かという捉え方は人によって少なからず差がある」について、あなたが考える独創的な研究について、若者の意見との類似点および相違点を明確にして250字以

内で述べなさい。

〔2〕[文章](出典)朝日新聞2020年5月10日朝刊社説

問1)下線部①「米国が重症者向けに緊急使用を許可したレムデシビルを・・・異例の措置だ」の措置がとられた理由を考察し、150字以内で述べなさい。

問2)下線部②「アビガンを使って良くなった症例をいくら集めても、薬の効果を見極めるのは難しい」について、なぜアビガンの治療効果を見極めるのが難しいのか、また治療効果を見極めるためにはどのような臨床研究を実施すべきか、合わせて200字以内であなたの考えを述べなさい。


大阪大学薬学部の志望理由書や面接対策として理解を深めておくと良い事柄など

大阪大学薬学部への志望理由書や面接対策に取り組む際に、以下のポイントを考慮することが役立つでしょう。

  1. 学部の特徴への言及: 大阪大学薬学部の特徴や強みについて調査し、その学部に合致する理由を具体的に示しましょう。例えば、学部の研究分野やカリキュラム、学習環境などを挙げて、なぜこの学部に魅力を感じるのかを説明します。
  2. 薬学への情熱: 薬学を学びたい理由や、薬学に対する情熱を表現しましょう。過去の経験や、薬学があなたの人生やキャリアにどのように関連しているかについて語ります。
  3. 研究への意欲: 大阪大学薬学部が研究に力を入れている場合、自身の研究関心や将来の研究への意志を強調しましょう。過去の研究経験や研究テーマに触れ、学部での研究への貢献意欲を示します。
  4. 薬剤師の役割への理解: 薬剤師としての役割や責任についての理解を示し、薬剤師としての専門性を高めたい理由を述べましょう。
  5. 学科での成長と将来の展望: 学部への入学が、将来の薬学関連のキャリアにどのように貢献するかについて説明します。将来の薬剤師としての目標や展望を具体的に示し、学部への適合性を示すことが大切です。

志望理由書や面接は、自身の個人的な要素や情熱を伝える機会です。学部への適合性を強調し、自身の独自の視点と薬学に対するコミットメントを具体的に表現することが成功への鍵です。また、具体的な経験や価値観を挙げることで、自己主張を強化しましょう。


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まとめ

過去問題における傾向を把握しながらも、それらの問題と関係性の深い事柄についても調べるのが良いでしょう。また、出題の題材として、一見、全く違う分野の問題だと思えるような題材が取り上げられることにも気づいたのではないでしょうか? 他分野のことがらに関しても見聞を広げるのはもちろん意義がありますが、それよりも、共通のテーマや意味合いを見つけることに意識を注ぎましょう。「抽象度を上げて、応用する」という感覚です。志望の学部や学科が扱う分野に関わりの深いテーマはもちろん、時事情報なども関連させて考えを深めるとより良いでしょう。

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