小論文の基本構成を押さえよう
小論文試験で高得点を獲得するためには、正しい構成を理解し、それを自在に使いこなせるようになることが不可欠です。本記事では、スカイ予備校の指導ノウハウをもとに、小論文の基本構成を詳しく解説します。
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1. 小論文の三部構成の原則:序論・本論・結論の役割
小論文の基本原則は「序論・本論・結論」の三部構成です。この構成は、読み手に自分の主張を論理的に伝えるための普遍的な枠組みであり、どのようなテーマの小論文でも応用できます。まずは、それぞれのパートが果たす役割を正確に理解することが重要です。
序論の役割は、読み手に「これから何について論じるのか」を明確に示すことです。課題文が与えられている場合は、その要点を簡潔にまとめた上で、自分が論じる視点や問題意識を提示します。課題文がない自由テーマの場合は、そのテーマに関する現状や背景を説明し、なぜそのテーマが重要なのかを示します。序論で最も重要なのは、自分の「主張」または「論点」を明確に提示することです。これを「問題提起」と呼びます。問題提起が曖昧だと、読み手は「この答案は何を言いたいのか」が理解できず、評価が下がってしまいます。
本論は、小論文の中核となる部分です。ここでは、序論で提示した主張を、具体的な根拠や事例を用いて論証していきます。本論の質が、小論文全体の説得力を決定すると言っても過言ではありません。効果的な本論を書くためには、複数の論拠を論理的に配置し、それぞれを具体例やデータで補強する必要があります。また、予想される反論に対して、あらかじめ答えを用意しておく「反論への配慮」も重要です。これにより、一方的な主張ではなく、多角的に考察した上での結論であることを示せます。
結論では、本論で展開した議論を総括し、自分の主張を再確認します。ただし、単なる繰り返しではなく、議論を通じて得られた新たな視点や、今後の展望を含めることで、より深みのある結論となります。結論は答案全体の印象を決める重要な部分ですので、力強く、明確に書くことが求められます。
スカイ予備校では、この三部構成の「型」ではなく、スカイ流PREP法の5段落構成として徹底的に訓練します。この3部構成は基本ですが、大学入試の小論文で高得点を取るためには1つの要素が欠落しています。それは第4段落に独自の論点を入れると言うことです。
小論文も論文である以上、1つの特徴を持たなければなりません。それは独自性です。人と同じことを書いては、それは単なるエッセイにしかならないため、高い評価はつきません。大学の先生の仕事は学者、つまり研究職です。研究者は自分の研究人と同じことをやっても意味がないので、独自性であるオリジナリティーを追求します。つまり、人の意見や文献を参考にするのは良いが、それをもとにさらに自分独自の良いものに発展させることが原則と言う背景があります。このことをしっかり忘れないようにしてください。
最初は型に沿って書くことに窮屈さを感じるかもしれませんが、この型を身につけることで、どのようなテーマでも論理的な文章が書けるようになります。型を習得した後は、テーマや制限時間に応じて柔軟にアレンジできる応用力を養います。基本の型を完璧にマスターすることが、小論文上達への最短ルートなのです。
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2. 序論の書き方:効果的な問題提起のテクニック
序論は小論文の「顔」であり、読み手の第一印象を決める重要なパートです。効果的な序論を書くためには、いくつかの技術を習得する必要があります。ここでは、スカイ予備校で指導している序論作成のテクニックを紹介します。
まず、序論の冒頭では、テーマに関する現状認識や背景説明から始めるのが基本です。例えば、「少子化」というテーマであれば、「日本の合計特殊出生率は1.26(2022年)と過去最低を更新し続けており、少子化は深刻な社会問題となっている」といった導入が考えられます。このように、客観的なデータや事実を示すことで、議論の土台を作ります。
次に、問題の所在を明確にします。「なぜこれが問題なのか」「どのような影響があるのか」を簡潔に述べることで、読み手に問題意識を共有してもらいます。少子化の例で言えば、「労働力人口の減少による経済成長の鈍化や、社会保障制度の維持が困難になるなど、社会全体に深刻な影響を及ぼす」といった説明です。
そして重要なのが、自分の「主張」または「論点」の提示です。これは、答案全体の方向性を決める羅針盤となります。主張は明確で、一文で表現できるものが理想的です。「少子化対策として最も重要なのは、子育てと仕事の両立支援である」「少子化問題の根本原因は経済的不安にある」など、自分の立場をはっきりと示します。
序論の長さは、全体の文字数にもよりますが、800字の答案なら100〜150字程度、1200字の答案なら150〜200字程度が目安です。序論が長すぎると、本論で論証する時間や文字数が不足してしまいます。逆に短すぎると、読み手に十分な導入ができず、唐突な印象を与えてしまいます。
スカイ予備校の指導では、序論の書き方を「現状認識→問題の所在→自分の主張」という三段階のフレームワークとして教えています。このフレームワークを使えば、どのようなテーマでも論理的で説得力のある序論が書けるようになります。また、過去の優秀答案を分析し、効果的な序論のパターンを学ぶことも重要です。多くの良い序論に触れることで、自然と「読み手を引き込む」書き方が身につきます。
初心者がよく犯す間違いは、序論で自分の感想や体験談から始めてしまうことです。「私は以前、〜という経験をした」といった書き出しは、客観性を欠き、小論文としては不適切です。あくまでも客観的な事実やデータから始め、論理的に主張へとつなげることが、高評価を得る序論の条件です。
3. 本論の構築:説得力のある論証方法
本論は小論文の中心であり、ここでの論証の質が合否を分けます。説得力のある本論を書くためには、論理的な構成と具体的な根拠が不可欠です。スカイ予備校では、本論を「PREP法」や「パラグラフ・ライティング」の技術を用いて構築する方法を指導しています。
PREP法とは、Point(結論・主張)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論の再確認)の頭文字を取ったもので、説得力のある文章構成の基本です。まず主張を述べ、その理由を説明し、具体例で補強し、最後に主張を再確認するという流れです。この構成を本論の各段落に適用することで、論理的で説得力のある文章が書けます。スカイ予備校では、独自のスカイ流PREP法を指導しています。
本論では、通常2〜3つの論拠を提示します。例えば、「子育て支援が少子化対策として重要である」という主張を論証する場合、第一の論拠として「保育所の待機児童問題が出産をためらう要因となっている」、第二の論拠として「育児休業制度の不十分さが女性のキャリア継続を困難にしている」、第三の論拠として「経済的負担の軽減が出生率向上に直結する」といった形で展開します。
それぞれの論拠には、具体的なデータや事例を添えることが重要です。「厚生労働省の調査によれば、待機児童数は全国で約2.5万人に上る」「スウェーデンでは手厚い育児支援により出生率が1.9まで回復した」など、客観的な根拠を示すことで、説得力が格段に増します。スカイ予備校では、頻出テーマについて使えるデータや事例をまとめた資料を提供し、生徒が効果的に活用できるようサポートしています。
また、本論では「反論への配慮」も重要です。自分の主張に対して予想される反論を先回りして取り上げ、それに対する再反論を示すことで、議論の深みが増します。例えば、「子育て支援だけでは少子化は解消しないという意見もある。確かに、若者の結婚観の変化など文化的要因も無視できない。しかし、経済的基盤の整備なくして結婚・出産の選択肢は広がらず、まずは具体的な支援策が必要である」といった形です。
本論の長さは、全体の60〜70%を占めるのが理想的です。800字の答案なら500〜550字程度、1200字の答案なら750〜850字程度です。本論で十分な論証ができなければ、どれだけ序論と結論が優れていても、説得力のない答案となってしまいます。スカイ予備校の添削指導では、本論の論理展開や根拠の適切性を特に重点的にチェックし、一人ひとりの弱点を克服できるようサポートしています。
このように細かいことを述べてきましたが、1番重要なことを述べます。それは第4段落に独自性の論点を入れることです。独自性とは世界で初めてと言う意味ではありません。高校生のレベルではない。さらに深い思考と探求の内容を書く必要があると言うことです。ここが1番重要であり、1番ライバルと差別化できるところといえます。この独自の論点を、どんな問題が出ても対応できるためには、やはり1年から2年ぐらいはかかります。しかし、時間をかけて習得したその独自の論点の発想や考え方、そして思考を深めると言う事は、受験生にとって一生の財産になると、我々は確信しています。
4. 結論のまとめ方:印象に残る締めくくり
結論は、小論文の最後の印象を決定づける重要なパートです。どれだけ優れた序論と本論を書いても、結論が弱ければ、答案全体の評価が下がってしまいます。効果的な結論を書くためのポイントを見ていきましょう。
結論の第一の役割は、本論で展開した議論を総括することです。ただし、単に本論の繰り返しになってはいけません。本論で述べた複数の論拠を統合し、より高い次元で主張を再確認することが求められます。「以上のように、保育環境の整備、育児休業制度の充実、経済的支援の拡大という三つの観点から、子育て支援こそが最優先の少子化対策であると結論づけられる」といった形で、議論全体を俯瞰的にまとめます。
第二に、議論を通じて得られた「新たな視点」や「発展的な考察」を加えることが重要です。本論では個別の論拠を積み上げてきましたが、結論ではそれらを統合することで見えてくる全体像や、さらなる課題について言及します。「こうした支援策を実現するには、財源確保や企業の意識改革など、克服すべき課題も多い。しかし、少子化は待ったなしの問題であり、社会全体で取り組む必要がある」といった展望を示すことで、議論に深みが加わります。
第三に、「行動への呼びかけ」や「問題提起」で締めくくる方法も効果的です。特に、「〜すべきである」「〜が求められる」といった提言型の結論は、積極的な姿勢を示すことができます。「政府は子育て支援を最重要政策と位置づけ、大胆な予算配分を行うべきである」「私たち若い世代も、この問題を自分事として捉え、社会の変革に参画していく必要がある」など、力強いメッセージで締めくくります。
結論の長さは、序論と同程度か、やや短めが適切です。800字の答案なら100〜120字程度、1200字の答案なら150〜180字程度が目安です。結論が長すぎると、冗長な印象を与えてしまいます。簡潔かつ力強く、読み手の記憶に残る結論を心がけましょう。
スカイ予備校では、結論の書き方を「総括→発展的考察→提言」という三段階で指導しています。また、過去の高評価答案を分析し、印象的な結論のパターンを学ぶ機会も提供しています。優れた結論は、答案全体の価値を高め、評価者に強い印象を残します。序論と本論に時間をかけすぎて、結論が尻すぼみにならないよう、時間配分にも注意が必要です。
初心者がよく犯す間違いは、「〜だと思う」「〜だと考える」といった弱い表現で締めくくってしまうことです。小論文では、自信を持って断定的に主張することが求められます。「〜である」「〜すべきである」といった明確な表現で、力強く結論を述べましょう。
5. 構成の実践:時間配分と答案作成のプロセス
小論文の基本構成を理解しても、実際の試験で時間内に書き上げるには、効率的な答案作成プロセスと時間配分の技術が必要です。スカイ予備校では、本番で実力を発揮できるよう、実践的なトレーニングを行っています。
まず、試験時間の使い方です。60分の試験であれば、「構想10分、執筆45分、見直し5分」という配分が基本です。90分の試験なら、「構想15分、執筆70分、見直し5分」となります。多くの受験生は、すぐに書き始めたくなりますが、構想に十分な時間をかけることが、論理的な答案を書く鍵です。
構想段階では、まず課題文や設問を丁寧に読み、何が求められているかを正確に把握します。次に、自分の主張を決定し、それを支える論拠を2〜3つ考えます。この段階で、使える具体例やデータも思い出しておきます。そして、序論・本論・結論の大まかな内容をメモ書きします。このメモは詳細である必要はなく、「序論:少子化の現状→子育て支援の重要性を主張」「本論①:保育所不足→待機児童データ」「本論②:育児休業→スウェーデンの例」「本論③:経済支援→出生率との相関」「結論:総括→今後の課題→提言」といった箇条書きで十分です。スカイ予備校では独自のメモとして論理展開メモと言うテクニックを使います。これをいかに早く仕上げるかが答案の完成度を決めます。
執筆段階では、このメモに沿って、序論から順番に書いていきます。書きながら新しいアイデアが浮かぶこともありますが、大きく構成を変えることは避け、基本的には最初の構想に従います。途中で行き詰まっても、完璧を求めず、とにかく最後まで書き切ることが重要です。文字数の目安として、各パートの割合を意識しながら書きます。
見直し段階では、誤字脱字のチェックはもちろん、論理の飛躍がないか、主語と述語がねじれていないか、接続詞が適切かなどを確認します。特に、主張と論拠が論理的につながっているか、反論への配慮があるかといった構成面のチェックが重要です。時間がなければ、最低限、序論の主張と結論が一貫しているかだけでも確認しましょう。
スカイ予備校では、実際の試験と同じ時間制限で答案を書く練習を繰り返し行います。最初は時間内に書き終えられない生徒も多いですが、訓練を重ねることで、時間配分が身につき、安定して完成度の高い答案が書けるようになります。また、答案作成後には講師との振り返りの時間を設け、「どの段階で時間を使いすぎたか」「構成メモは適切だったか」といったプロセス面も分析します。
さらに、文字数管理も重要なスキルです。800字指定なら、序論150字、本論500字、結論150字といった配分を意識し、書きながら現在の文字数を把握する習慣をつけます。原稿用紙の場合は、1行20字なら40行で800字ですので、各パートが何行になるか計算しておきます。文字数が足りない場合は本論に論拠を追加し、オーバーする場合は冗長な表現を削ります。
最後に、日頃の練習方法についてです。小論文の構成力を高めるには、実際に書く練習が不可欠ですが、毎回フルの答案を書く必要はありません。「構想メモだけ作る」「序論だけ書く」「時間を気にせず丁寧に書く」など、目的に応じた練習方法を組み合わせることで、効率的に実力を伸ばせます。スカイ予備校では、一人ひとりの課題に応じた練習メニューを提案し、無理なく着実に成長できるようサポートしています。小論文の基本構成をマスターし、それを時間内に実践できる力を身につけることで、志望校合格への道が開けます。今日から、正しい構成を意識した練習を始めましょう。
まとめ:小論文の基本構成5つのポイント
- 序論・本論・結論の三部構成が小論文の基本フレームワークだがスカイ予備校ではスカイ流PREP法を採用
- 序論では現状認識→問題の所在→明確な主張の順で展開
- 本論ではPREP法を用い、2〜3つの論拠を具体例とデータで補強
- 結論では総括→発展的考察→提言の流れで力強く締めくくる
- 時間配分は構想10〜15分、執筆70〜80%、見直し5分が基本
スカイ予備校の個別指導で、小論文の基本構成を完璧にマスターしましょう!





