【推薦入試】静岡文化芸術大学 デザイン学部(小論文過去問題解説)

推薦入試

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

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静岡文化芸術大学 デザイン学部の小論文対策

【令和5年   学校推薦型選抜 90分】

問題 次の文章A・Bを読み、以下の問一〜四に答えなさい。

課題の要約文です。

文章A 多くの論者が指摘しているように、新型ウイルスの拡大は人間の環境破壊と密接に結びついています。野生動物の減少により、ウイルスが生息地を失い、人間との接触が増加し移住しているとされています。この問題はコロナウイルスに限定されず、将来も新たなウイルスが発生する可能性があります。環境破壊の継続により、ウイルスの移動が加速すると指摘されています。解決策としては、人間と環境の関係を見直す必要があります。土井善晴の提案では、良い食事をすることが重要だとされ、料理を通じて自然とのつながりを取り戻すことが強調されています。このような生活の見直しにより、環境問題にも寄与できるとの立場が示されています。

文章B 新型コロナウイルスのパンデミックは倫理観に影響を与え、コロナ・ピューリタニズム(CP)と呼ばれる奇妙な倫理観が生まれつつあるとの主張がなされています。感染を前提とした行動が求められ、これが社会的な「原罪」意識に似ていると指摘されています。また、CPには保健や治安に寄与する一方で、倫理観として機能し続け、将来に影響を与える懸念が述べられています。課題解決のためには、終息宣言後に人間関係と対話を回復させる必要があり、CP的な価値観を忘れずに多様性を尊重することが強調されています。

出典:文章A 中島岳志「一汁一菜のコスモロジー」・文章B 斎藤環「コロナ・ピューリタニズムの懸念」いずれも筑摩書房編集部編『コロナ後の世界いま、この地点から考える』(筑摩書房、2020)より


問一 傍線部①「私たちの日常を整え直す」ためヒントとなった土井の提案内容を、三〇字程度でま
とめなさい。


問二 傍線部②「「多様性」の新たな意味」とはどのようなことか、一二〇字程度でわかりやすく説明
しなさい。


問三 文章A・Bにおける考え方の違いを「関係」という言葉を用いて一五〇字程度で述べなさい。


問四 問三を踏まえ、コロナ後の「関係」や「対話」のあり方について、具体例を交えつつあなた自
身の考えを三〇〇字程度で述べなさい。

小論文過去問題解説

問一

  1. 料理と食事の時間を大切にする。
  2. 素材を丁寧に扱い、自然との関係を回復する。
  3. 思い上がりを謙虚にし、おいしさや美しさにこだわりすぎず、淡々と仕事に従事する。

これらの要素を意識的にまとめ、簡潔に表現することがポイントです。

問二

  1. パンデミックがもたらした社会的な変化に焦点を当てる。
  2. 社会的距離や清潔感の強調が、新たな「他者」との関係を形成した。
  3. 柔軟な働き方や学び方のスタイルの変革により、社会に新たな多様性が導入される可能性がある。

これらの要素を具体例を交えて説明し、新しい「他者」との関係がどのように変容しているかを理解可能な形で伝えます。

問三 文章AとBの違いを「関係」の観点から分析する必要があります。

  1. 文章Aでは、環境とウイルスの関係性に焦点が当てられていることを把握する。
  2. 文章Bでは、パンデミックによる倫理観の変化や「コロナ・ピューリタニズム」に焦点が当てられていることを理解する。
  3. それぞれの関係性がどのように人間社会や価値観に影響を与えているかを考察する。

問四 コロナ後の「関係」や「対話」についての考えを述べる必要があります。

  1. コロナによる変化がもたらした新たな関係の在り方について考える。
  2. バーチャルとリアルの空間での対話や関係性の重要性を強調する。
  3. 変化を受けても、親密さや多様性を尊重し、持続可能な社会の構築に向けたアプローチを考える。

静岡文化芸術大学の所在地・アクセス

所在地アクセス
静岡県浜松市中区中央2-1-1JR「浜松」駅から徒歩約15分

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静岡文化芸術大学の入試傾向

静岡文化芸術大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。

  • 入試傾向個別学力検査:前期日程は国語と外国語(記述式問題)、後期日程は国語のみ。
  • 対策ポイント
    • 共通テストの高得点を目指す。また、個別学力検査の記述式問題に備え、教科書の基本事項を確実に定着させ、過去問演習で出題傾向に慣れる。国語の記述式問題に焦点を当て、高得点を狙う。

静岡文化芸術大学は高い競争率を持つ学部であるため、共通テストでの高得点獲得と個別学力検査での自己表現力向上が重要です。教科書の基本事項をマスターし、過去問演習を通じて出題傾向を把握することが合格への鍵です。

静岡文化芸術大学の募集コース

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文化政策学部(定員数:210人)

国際文化学科(定員数:100人)

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文化政策学科(定員数:55人)

文化政策学科では、21世紀のまちづくりや企業戦略に不可欠な文化の視点を、政策・経営・情報から総合的に学ぶ。地域社会の活性化に貢献し、幅広い活躍が期待できる人材を育成する。

芸術文化学科(定員数:55人)

芸術文化学科では、「文化と芸術」「政策とマネジメント」という二つの柱をカリキュラムに設け、芸術や文化について人文科学と社会科学の両面から学ぶ。芸術の持つ力を社会に生かすことのできる人材を育成する。

デザイン学部 デザイン学科(定員数:110人)

2年前期までは広く教養科目、語学、専門基礎科目を学び、6領域への所属は2年後期からとなる。これにより専門分野での見識を持ち、ほかのデザイン分野をも理解し、総合的なデザインマネジメントができる人材を育成する。
6領域としては、デザインフィロソフィー領域、プロダクト領域、ビジュアル・サウンド領域、建築・環境領域、インタラクション領域、匠領域を置き、それぞれのデザインを通し、人と人、人と技術、人と環境、人と情報とのよりよい関係を考えながら、これからの人間社会に必要な生活文化を創造していくためのデザイン活動に必要な要素を磨く。

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