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東京都立町田高等学校の推薦入試・小論文対策|過去問・解答例つき【スカイ予備校】
推薦入試の概要
東京都立町田高等学校(町田市)の推薦入試では、小論文が60分で実施されます。問題は毎年【小問1】と【小問2】の2問構成となっており、小問1では資料や文章を読み取って比較的短い字数(80〜200字程度)でまとめる力が、小問2では複数の資料や文章をもとに自分の意見を400字前後でまとめる力が問われます。試験時間は60分と限られているため、読む・考える・書くという3つのステップを素早くこなす訓練が不可欠です。
町田高校の小論文の特徴は、「資料読み取り+意見論述」の2段階構成にあります。単に感想を述べるだけでなく、与えられたデータや文章の内容を正確に把握したうえで、自分の考えを論理的に展開することが求められます。テーマは環境問題・AI・人間と社会など、現代の社会課題に関わる内容が多く、ある程度の時事知識や社会への関心も得点に影響します。都立高校の中でも、資料分析力と論述力の両方をバランスよく問う出題スタイルが際立っている学校です。
問われる力をひとことで言えば、「情報を読み解き、自分の言葉で論じる力」です。文章や資料の内容を正確に要約・分析するだけでなく、そこから自分の高校生活や将来の姿勢にどう結びつけるかという「自己との関連付け」も頻繁に求められます。表面的な知識だけでなく、「自分はどう考え、どう行動するか」という主体性のある文章が高く評価されます。
出題傾向と対策(令和4〜6年度)
令和4〜6年度の3年間を振り返ると、小問1では「資料の読み取り・文章の要約」、小問2では「社会的テーマに対する自分の意見と高校生活との関連付け」という構造が一貫しています。テーマは令和4年度が「文章読解・高校生活での課題解決」、令和5年度が「二酸化炭素排出量・環境問題」、令和6年度が「AI・コンピュータと人間の共存」と多様ですが、いずれも現代社会が直面するリアルな課題を扱っている点が共通しています。受験生は日頃からニュースや時事問題に目を向けておくことが大切です。
形式パターンとして注目すべきは、小問2の末尾に必ずと言っていいほど「受検者が高校生活をどのように送るか」「自分の経験と絡めて論じる」という指示が含まれる点です。これは、単なる知識の披露ではなく、自分自身の将来への展望や学びへの意欲を見ようとする出題意図の表れです。この「自己関連付け」のパートを事前に練習しておくことが、他の受験生との差を生む大きなポイントになります。
対策として最も効果的なのは、過去問を使った「制限字数内での意見論述練習」を繰り返すことです。特に小問2の400字という字数は、長すぎず短すぎず、構成を意識しないと内容が薄くなりがちです。「①課題の提示→②自分の考え→③高校生活・行動への結びつけ」という3段構成を型として身につけておくと、本番でも迷わず書き進められます。また、小問1の要約問題は、資料や文章の中から「数値・変化・理由」に相当する情報を素早く拾い出す練習をしておきましょう。
時事テーマへの準備としては、AIと社会・環境問題・国際協力・多様性などのキーワードについて、自分なりの意見と具体例を1〜2つストックしておくことをおすすめします。スカイ予備校では、テーマ別の意見ストック練習と、字数制限に合わせた添削指導を組み合わせた指導を行っています。ぜひ本番前に十分な演習時間を確保してください。
令和6年度 小論文(解説・解答例)
問題
- 【小問1】棋士についての新聞記事を読み、設問に答える。(100字)
- 【小問2】資料三つを用いて、コンピュータやAIと人間が共存するために大切なこと、これを踏まえて受検者が高校生活をどのように送ろうと考えるかを論述する。(400字)
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解答例
【小問1・解答例(約100字)】
棋士はコンピュータと対局することで自らの弱点を客観的に把握し、新たな戦略を取り入れて成長してきた。AIを脅威としてではなく、自己を鍛えるための道具として活用することで、人間としての強みをさらに伸ばしている。
【小問2・解答例(約400字)】
コンピュータやAIと人間が共存するために大切なことは、AIの能力を正しく理解し、人間にしかできない思考や感性を磨き続けることだと考える。資料が示すように、AIは膨大なデータをもとに高精度な判断を下すことが得意だが、他者の気持ちへの共感や倫理的な判断、創造的な発想は依然として人間の強みである。AIをただ便利な道具として使うだけでなく、その限界も理解したうえで主体的に活用する姿勢が共存の鍵となる。
私は高校生活において、この視点を常に意識して学びたいと思う。具体的には、調べ学習やレポート作成でAIツールを活用しながらも、その結果を鵜呑みにせず自分の頭で検証する習慣を身につけたい。また、グループ討議や文化祭の運営など、人と協力して何かを作り上げる経験を積むことで、AIには代替できないコミュニケーション能力や創造力を高めていきたいと考える。
勝てるポイント・アドバイス
小問1では、新聞記事の「棋士がAIとどう向き合い、何を得たか」という核心部分を的確に抽出することが求められます。100字という制約の中では、具体的エピソードの羅列ではなく「AIとの関わりがもたらした変化と意義」を1〜2文で凝縮して表現することを意識してください。
小問2では、「AIと人間の共存」という抽象的な問いを、必ず自分の高校生活の具体的な行動に落とし込む点が最大の差別化ポイントです。「〜したいと思います」で終わるだけでなく、「何を・どのように・なぜ」まで書ける受験生が高得点を獲得します。資料を3つ使いこなす意識も忘れずに、論述の根拠として適切に引用しましょう。
令和5年度 小論文(解説・解答例)
問題
- 【小問1】日本の二酸化炭素の部門別排出量の資料から、エネルギー配分前後の二酸化炭素の排出量の変化と、その要因について、読み取れることを書く。(80字以上120字以内)
- 【小問2】世界の二酸化炭素排出量の推移等の資料や会話文を踏まえ、予想される途上国の課題と、先進国が果たす役割について、自分の考えを書く。(320字以上400字以内)
解答例
【小問1・解答例(約110字)】
エネルギー配分後は、電力や熱の生産に伴う排出量が各部門に割り振られるため、家庭部門や業務部門の排出量が大幅に増加する。これは、これらの部門が電力消費に大きく依存していることが主な要因である。
【小問2・解答例(約380字)】
途上国が今後の経済成長を遂げる過程では、エネルギー需要が急激に拡大し、二酸化炭素排出量が大幅に増加することが予想される。多くの途上国は、安価な化石燃料に依存したインフラを整備してきた経緯があり、再生可能エネルギーへの転換には多額の資金と高度な技術が必要である。しかし、それらを自国だけで賄うことは財政的にも技術的にも困難な状況にある。
こうした課題に対して先進国が果たすべき役割は、資金援助と技術移転の両面にわたると考える。先進国はこれまでの工業化の過程で大量の温室効果ガスを排出してきた歴史的責任を持つ。したがって、クリーンエネルギー技術を途上国と積極的に共有し、持続可能な開発を支援することが求められる。気候変動は国境を越えた問題であり、先進国と途上国が対等なパートナーとして協力することが、地球全体の未来を守ることにつながる。
勝てるポイント・アドバイス
小問1では、「エネルギー配分前後の変化」と「その要因」という2点を必ず両方盛り込むことが条件です。どちらか一方だけでは減点対象になります。資料の数値を正確に読み取り、変化の方向(増加・減少)と理由を簡潔にまとめる練習をしておきましょう。
小問2は「途上国の課題」と「先進国の役割」という2つの論点を、順序立てて論じる必要があります。字数の配分としては前半で途上国の課題を整理し、後半で先進国の役割へとつなぐ流れが書きやすいです。「先進国の歴史的責任」という視点を入れると、論述の説得力が格段に増します。会話文の内容も必ず参照し、そこで示された問題意識を自分の論述に活かすことを忘れないでください。
令和4年度 小論文(解説・解答例)
問題
- 【小問1】同じ作者の文章Ⅰ及び文章Ⅱを要約する。(200字)
- 【小問2】高校生活で直面するであろう課題を挙げ、これまでの経験や見聞と筆者の主張を基に解決策を論じる。(400字)
解答例
【小問1・解答例(約200字)】
筆者は、人間は失敗や挫折を経験することで初めて真の成長を遂げると主張する。文章Ⅰでは、困難から逃げずに向き合うことの重要性が述べられており、文章Ⅱでは、他者との関わりや対話の中で自分の弱点を自覚し、それを乗り越えようとする姿勢が人を強くすると論じられている。両文章に共通するのは、安易な成功よりも、試行錯誤の過程そのものに人間的な価値があるという考え方である。
【小問2・解答例(約400字)】
私が高校生活で直面するであろう課題は、学習と課外活動の両立である。中学時代、部活動に打ち込むあまり定期試験の準備が不十分になり、思うような結果が出なかった経験がある。当初はどちらかを諦めることを考えたが、時間管理を見直し、隙間時間を積極的に活用することで少しずつ改善することができた。
筆者の主張する「失敗や試行錯誤の中にこそ成長がある」という考え方は、この経験と深く重なる。高校ではより高い水準での両立が求められるが、困難に直面したときに逃げるのではなく、原因を分析して具体的な改善策を講じる姿勢を大切にしたい。また、先生や友人との対話を通じて自分では気づけない課題を発見し、解決策をともに考える機会を積極的に作っていきたい。失敗を恐れず挑戦し続けることで、高校生活をより豊かなものにしていきたいと考える。
勝てるポイント・アドバイス
小問1の200字要約では、文章ⅠとⅡそれぞれの主張を個別にまとめたうえで、両者の共通点や関係性を最後に示すと、構成力の高さが採点者に伝わります。単なる内容の羅列にとどまらず、「2つの文章が何を共通して主張しているか」という統合的な読み取りができているかどうかが評価の分かれ目です。
小問2では、「自分の経験」「筆者の主張」「解決策」という3要素をすべて盛り込む必要があります。経験は具体的であるほど説得力が増しますので、中学時代の実体験を1つ選んで詳しく書くことをおすすめします。また、筆者の主張をそのまま引き写すのではなく、自分の言葉で解釈して論述に組み込むことが、オリジナリティのある答案につながります。解決策も「〜したい」という願望で終わらず、具体的な行動レベルまで書き切ることが高得点への近道です。
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