【一般入試】東洋大学文学部 東洋思想文化学科 小論文過去問題集

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東洋大学文学部 東洋思想文化学科の概要

東洋大学文学部の東洋思想文化学科は、東洋の思想や文化を包括的に学ぶプログラムです。主要なアジア文化や宗教、哲学、芸術、歴史を理解し、比較しながら探求します。仏教、儒教、道教などの思想や、中国、日本、インドなどの文化が焦点となります。古代から現代までの文学や芸術、社会構造に関する研究も行われ、国際的な視点から学際的なアプローチを重視しています。学生は、異文化への理解を深め、グローバルな視野を持ちながら、東洋の豊かな遺産や価値観を探求することができます。

文学部イブニング 東洋思想文化学科・文学部1部 東洋思想文化学科(2回目)

2022年 60分 950字 100点/200点

[出典] 梅棹忠夫著「文明の生態史観」(中公文庫、1974年)

問1 下線部①「日本は、歴史的・文化的な空間において、座標をあたえられた」とはどういう意味か？50字以下で説明せよ。

問2 下線部②「すこし精密な議論をたてようとすると、もう役にたたない」 と作者が述べる理由を、80字以上、100字以下で説明せよ。

問3 下級部③「世界における日本の位置表示」はいかなるものだと考えるか。日本文化の具体例を1つ以上挙げて、600字以上、800字以下で自由に論じよ。

2021年 60分 380字ほか 100点/200点

[出典]針生清人著「解説 一 明治哲学の回願」(「井上円了選集第一巻」)

問1 下線部(a) 「『統一年有半』」の著作の著者名を答えよ。
問2 下親部(b)「その意味では日本にも皆無というわけではない」において「純然たる哲学」 =「自分で作った哲学」が「日本にも皆無というわけではない」 と述べる著者は、何を「純然たる哲学」=「自分で作った哲学」と考えているか。30字以内で答えよ。
問3 下線部(c)「その意味では、日本に哲学は存しなかったという見解も十分に根拠のあることである」において、日本に存しなかった「哲学」とは何か。本文中の他の言葉で言い換えよ。50字以内で答えよ。
問4 下線部(d)「日本にも哲学はあったということを論証」について、どのような論証であるか、300字以内で著者の考えをまとめよ。

2020年 60分 411字ほか 100点/200点

[出典] 鈴木大拙著、上田閑照編「東洋『哲学』について」(「新東洋的な見方」、岩波書店、1999年)

問1 下線部(a)「東洋に西洋のような哲学はなかったというのは事実だ。」という著者の孝えは、「西洋の哲学に対する東洋の哲学の違い」ともいえる。それを筆者はどのような基準で見ているのか。30字以内で逃べよ。
問2 下緑部(b)「万巻の書」 とは何を意味するのか。本文の文脈から7字以内で答えよ。
問3 下級部(c)「神が『光あれ』といった」とは、何を背景にした話か。50字以内で答えよ。
問4 下線部(d)「理から行に移るのではなくて、行から理を開き出さんとする。」における、理と行の意味はなにか。本文中の言葉から選び、20字以内で答えよ。
問5 下線館(e)「ここに無心の境地がある」という筆者の考えを、引用の和歌を解説しながら30字以内で述べよ。
問6 大人になった人間の特殊性を筆者は何と呼んでいるか。本文中の漢字4字で答えよ。
問7 筆者鈴木大拙がキーワードとした空欄(f)に入るべき最も適切な語を(①論理、②絶対、③相対、④生活、⑤志向)から一つ選び答えよ。

2019年 60分 809字 100点/200点

[出典] 立川武蔵著「井上円了の『外道哲学』(「井上円了選集22」)

問1 下線部(a)「日本仏教は室町時代半ばにしてその創造力を失ったのではなかろうか」の著者の考えは、何を根拠としているか。300字以内で述べよ。
問2 下線部(b)「奇跡という他ない」の著者の表現から分かる、著者の「聖徳太子の「法華義琉」などの著作」に対する評価を、できるだけ具体的に、200字以内で述べよ。
問3 下線部(c)「最澄、空海、法然、親鸞」の4人の人物を著者がどのように評価しているか。文中から9文字で抜き出せ。
問4 下線部(d)の「仏教の近代化」 とは何か。文章から読み取れる著者の考えを、300字以内にまとめよ。

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