皆さん、こんにちは。
部活を引退した今、目の前には自由な夏休みが広がっています。受験生にとっては、ここがまさに”運命を分ける勝負の夏”です。
私は横浜市立大学医学部に在籍していますが、現役時代はまさにこの夏を上手く使えず、一浪という遠回りをしました。しかし、浪人期の夏に初めて「正しく努力するためのルーティン」を確立し、勉強の質と結果が劇的に変わったのです。
今回は、その「1週間の勉強ルーティン」を具体的にご紹介します。ただの時間割ではありません。
「何を、いつ、どうやって進めるか」
「どうやって集中を保ち、どう乗り越えるか」
という、戦略的な視点を持った内容です。
この夏、確実に一歩リードしたい人は、ぜひ参考にしてください。今から始めても決して遅くはありません。

記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
2020年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となる。過去3年間で国公立大学合格85名。
高1から入会者は国公立大学合格率93%
高2から入会者は国公立大学合格率86%
高3の4月から入会者は国公立大学合格率73%。
スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
第1章:夏のスタートでやってはいけない失敗
部活を引退して迎える夏。最初の落とし穴は「ちょっと休もう」で止まらない“長すぎる休憩”。私もそれで最初の1週間をほぼ無駄にしました。
さらに陥りやすいのが、無謀な予定を立てること。
- 「英語長文毎日3題」
- 「数学ⅠA〜IIIまで復習」
- 「理科の問題集も全範囲!」
こういった”理想だけが高い計画”は、こなせない自分に自己嫌悪を生み、勉強のモチベーションそのものを下げていきます。
また、「友達と同じペース」で勉強しようとするのも危険です。勉強は自分の性格と状況に合ったペースが何より重要。焦らず「自分の戦い方」を確立することが、夏の正解ルートです。
第2章:1週間の勉強ルーティンを大公開(夏ver.)
浪人期に僕がたどり着いた、成果の出る勉強スケジュールがこちらです。
◼︎ 平日スケジュール(予備校あり)
時間帯 | 内容 |
---|---|
06:30 | 起床・ストレッチ |
07:00 | 朝食+英単語(30分) |
08:00〜12:00 | 予備校授業(数学/英語) |
12:00〜13:00 | 昼食+仮眠(20〜30分) |
13:00〜15:00 | 授業 or 自習(理科/国語) |
15:30〜18:00 | 午前の授業の復習+演習 |
18:00〜19:00 | 夕食・軽い休憩 |
19:00〜21:00 | 模試演習 or 苦手分野克服 |
21:00〜22:00 | 風呂・音読・暗記 |
22:30 | 就寝 |
◼︎ 週末の使い方(復習・定着)
- 土曜:英語長文と数学を中心に「今週の弱点を復習」
- 日曜:理科・社会系の「暗記&アウトプット強化」
◼︎ 使用していた教材(抜粋)
- 英語:やっておきたい英語長文シリーズ、ポラリス
- 数学:青チャート → 1対1対応
- 化学:重要問題集、化学の新演習
- 物理:エッセンス、標準問題精講
- 暗記系:一問一答、スタディサプリ
◼︎ このルーティンのポイント
- 朝は「暗記+音読」で脳のウォーミングアップ
- 仮眠で午後の集中を回復
- 「週ごとのテーマ設定」で到達目標を明確に
→ 例:「化学の無機を今週中に詰める」
第3章:ルーティンを続ける「仕組み」と「メンタル管理」
① 視覚化で達成感をつくる
ノートやホワイトボードに週間予定をブロック化。完了ごとにマーカーで線を引くことで、目に見える達成感がモチベーションに直結します。
② 習慣が最強の武器
気合いではなく「流れ」で動く。
毎朝のストレッチ→単語→音読はルーティン化しておくと、気分に関係なくスムーズに勉強に入れます。
③ 週末の振り返り+小さなご褒美
- 日曜夜に1週間を振り返り
- 「できたこと」「改善点」を記録
- ご褒美(好きな動画・お菓子)でリセット&次週への活力に!
④ スランプ対策:「最初の5分だけやる」
やる気が出ない日は、とりあえず5分だけ英単語や計算問題に手をつける。動き出せば自然と波に乗れます。
⑤ スマホ・SNSの制限ルール
- 1日15分、休憩時間のみ
- タイマー&通知OFF
- 勉強中は別室に置くことで集中環境を守る
まとめ:夏を制する者が、受験を制す
このルーティンに出会ってから、私は毎日の勉強に「達成感」と「成長感」を持てるようになりました。
時間をこなす勉強ではなく、「目的と計画のある勉強」こそが、合格を引き寄せる鍵です。
部活を引退した今こそ、自由な時間を“実力に変える”チャンスです。特別な才能は必要ありません。
ルーティンは、あなたの受験の“舵”を握るものです。
そして、その「自分を律する力」は、大学に入ってからも、社会に出てからもきっと武器になります。
この夏、自分史上最高の努力を、仕組みと習慣でデザインしてみませんか?