(前期)【東京学芸大学教育学部・教育支援課程(多文化共生教育)】小論文・過去問題特集*希望者のみ、コッソリ!『過去問題模範解答』プレゼント!

小論文過去問題
  1. 過去問題の模範解答無料プレゼントあり:限定10名まで
  2. 東京学芸大学教育学部の概要
  3. 2022年 120分 1200字ほか 500点/1700点(文)
    1. 1 [文章](出典)石井美保著『めぐりながれるものの人類学』(青土社,2019年)
    2. 2 [文章](出典)ウィリアム・ルイス著(村上直次郎編,富田虎男訳訂)『マクドナルド「日本回想記」インディアンの見た幕末の日本』(再訂版.刀水書房,2012年)
  4. 2021年 120分 1400字 500点/1600点(文、資)
    1. 1 [文章](出典) アマルティア・セン著(大門毅監訳,東郷えりか訳)「アイデンティティと暴力ー運命は幻想である」(勁草書房,2017年)
    2. 2 [資料] グラフ1=(出典)「多文化共生推進プランから10年の状況」(総務省),グラフ2=(出典)「年齢・男女別在留外国人数の推移」(ニッセイ基礎研究所・基礎研レポート2018-11-28)
  5. 2020年 120分 1050字 500点1600点(文)
    1. [文章](出典)クエセンベリー紘子著「アロハの心とともに生きる」
  6. 2019年 120分 1500字ほか 500点/1600点(文、資)
    1. 1 [文章] (出典)善元幸夫著「地域社会と多文化共生一新宿の小学校事例を中心として」(加賀美常美代編著「多文化共生論一多様性理解のためのヒントとレッスン」明石書店,2013年)
    2. 2 [文章・資料](出典)丸山圭三郎著「言葉とは何か」(ちくま学芸文庫。2008年)
  7. 2018年 120分 1300字 500点/1600点(文)
    1. 1 [文章](出典)竹沢泰子編『人種概念の普遍性を問う 西洋的バラダイムを超えて』
    2. 2 [文章](出典)ポーリン・ケント著(北原敦訳)『粉争解決 グローバル化・地域・文化』
  8. 東京学芸大学教育学部・教育支援課程(多文化共生教育)への志望理由書や面接対策として理解を深めておくと良い事柄など
    1. 志望理由書のポイント:
    2. 面接対策のポイント:
  9. まとめ

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東京学芸大学教育学部の概要

 東京学芸大学では、学校教育系も教育支援系も「教養科目」、「教育基礎科目」、「専攻科目」という3つの科目群を通して広く深く学んでいきます。
入学した課程によって、4年間で学ぶ科目の割合が異なります。授業科目の詳細については東京学芸大学ウェブサイトの、「授業ガイド」でご覧いただけます。

深い教養を身に付ける「教養科目」
 広い視野、深い教養、豊かな人間性を養うための科目です。 教養科目には3つの領域があります。

  1. 総合学芸領域
    現代社会に生き、将来の日本・世界を創造する役割を担う学生のために多様な視点から学修の素材を提供する領域で、「日本国憲法」、「人権教育」、「情報」をはじめ、「心の科学」や「現代の企業」、「メディアリテラシー」、「身近な現象と化学」、「古典文学」、「心の健康とストレス管理」など、様々な科目を学ぶことができます。
  2. 健康・スポーツ領域
    身体に関わる教養と技能を身に付け、大学生活の充実を図る領域で、「スポーツ・フィットネス実習」と「ウェルネス概論」が必修です。
  3. 語学領域
    語学領域では、英語での発表を通し意見交換を行うことを目的とする「英語コミュニケーション」や各種外国語科目(ドイツ語、フランス語、中国語、コリア語、イタリア語、スペイン語)を学ぶことができます。

教育について学ぶ「教育基礎科目」
 学校や社会で「教育」に携わるために必要な基礎を学ぶ科目です。人は何をどのように学び成長していくのか、学びをサポートするためにはどのような考え方や技術が必要なのか、教育の制度はどのようになっているのかな ど、様々な角度から「教育」への理解を深めていきます。
  学校教育系では、教師とは何か、教職とは何かについて理解し、教師としての心構えを準備する「教職入門」や、 教育心理について学ぶ科目、子どもを取り巻く「こころ」の問題に対応するための知識の獲得やカウンセリングマインドの育成をめざす「教育相談の理論と方法」、大学での教職についての学びの集大成として、4年間を振り返り、教師として働くための最後の準備を行う「教職実践演習」などを学びます。
  教育支援系では、「教育」という人間の営みに関わる理念や思想を学ぶとともに、現代教育の諸課題について その歴史的経緯をも含めて構造的に捉えることを企図する「教育基礎論」や、現在の学校教育の現状を踏まえて、 教育心理学の視点から教育の問題をいかに分析し、いかに解決を図っていくかについて考察する「教育と発達の 心理学」など、教育支援を学ぶための土台となることについて学びます。
  また、教育実習も教育基礎科目の中に含まれており、教員免許を取得する上でもとても大切な科目となります。

専門分野について学ぶ「専攻科目」
 国語や数学などの教科や、特別支援教育、養護教育、カウンセリングなど、各選修・専攻・コースの専門分野について、深い知識、高い技能、そして自ら考え実践する力を身に付けるための科目です。
  学校教育系に開設している「授業観察演習」では上級生の教育実習の録画映像を視聴し、グループワーク・ディスカッション等を行います。これにより、教育実習に行く前に実際の様子を知ることができます。
  また、教育支援系に開設している「教育支援演習」では、各コースの学生が討論や観察を通して共に学ぶ授業となっており、教育現場をめぐる課題解決に取り組む力を身につけることができます。
  A類の学生は小学校の教科を学んだ上で、自身の所属する選修の専門分野について学びます。B・C・D・E類 の学生も自身の所属する専攻・コースにおいて、専門分野について深く学びます。
  また、4年間の学びの集大成として「卒業研究」を行います。

学びの裾野を広げる自由選択
 自身の選修・専攻・コースの分野を超えて、幅広い知識や技術を身に付けるために、他の選修・専攻・コースで開設している授業を受けることも可能です。

*(参照)大学の公式HP→ 東京学芸大学教育学部・教育支援課程


記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)

【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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前期 教育学部教育支援課程(多文化共生教育)

2022年 120分 1200字ほか 500点/1700点(文)

1 [文章](出典)石井美保著『めぐりながれるものの人類学』(青土社,2019年)

問1 ①の空欄に入る漢字を書きなさい。

問2 下線部「問うな,もうこれ以上」について,なぜそのように命じる力が発動されるのか。200字以内(句読点等を含む)で答えなさい。

問3 本エッセイのテーマである「なぜ」と「どのようにして」のふたつの問いの緊張関係とはどのようなものか。ふたつの問いの特徴を明記しつつ400字以内(句読点等を含む)で説明しなさい。

2 [文章](出典)ウィリアム・ルイス著(村上直次郎編,富田虎男訳訂)『マクドナルド「日本回想記」インディアンの見た幕末の日本』(再訂版.刀水書房,2012年)

問 下線部(A)「イギリス人でもアメリカ合衆国人でもインディアンでもあると同時に,⋯自己のアイデンティティを見出したであろうか。」にみられるマクドナルドのアイデンティティについて,あなた自身の考えを600字以内(句読点等を含む)で述べなさい。その際下線部(B)「測り知れないような深い痛切な体験」を参考にすること。

2021年 120分 1400字 500点/1600点(文、資)

1 [文章](出典) アマルティア・セン著(大門毅監訳,東郷えりか訳)「アイデンティティと暴力ー運命は幻想である」(勁草書房,2017年)

問1 下線部(A)「理論は現実に見られる現象界に左右されることなく,独自の道を歩むのである。」とはどのようなことか。問題文に即して100字以内(句読点を含む)で述べよ。

問2 下線部(B)「アイルランドの経済的困難を引き起こした原因を文化に求めようとする試み」とはどのような試みか。問題文に即して100字以内(句読点を含む)で述べよ。

問3 下線部(C)「幻想の影響力に囚われた空想上の奴隷」 とは何か、また著者がそれをどのように考えているか説明し,そのうえで異文化理解の観点からあなた自身の考えを600字以内(句読点を含む)で述べよ。

2 [資料] グラフ1=(出典)「多文化共生推進プランから10年の状況」(総務省),グラフ2=(出典)「年齢・男女別在留外国人数の推移」(ニッセイ基礎研究所・基礎研レポート2018-11-28)

問 現在,日本の地方自治体では,多文化共生社会実現にむけてのプランニングが積極的に策定されつつある。それらの中で例えばA県の「多文化共生プラン」では,当プランの推進が,SDGs(持続可能な開発目標,全17項目)の中の目標4「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し,生涯学習の機会を促進する」の達成に貢献できるものとして位置づけられている。その際,「すべての人々」には,日本で暮らす外国籍の子どもや外国にルーツを持つ日本国籍の子どもたちも含まれる。では.こうした子どもたちに「包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し,生涯学習の機会を促進する」ことが,なぜ多文化共生社会実現につながるのか。グラフ1,2に示される在住外国人の動向を手がかりにして,600字以内(句読点を含む)であなたの考えを述べよ。


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2020年 120分 1050字 500点1600点(文)

[文章](出典)クエセンベリー紘子著「アロハの心とともに生きる」

問1 下線部(a)について,「まず初めに大事になってくる要素」の指す内容を,本文中の語句を用いて50字以内で説明せよ。

問2 下線部(b)「多文化共生」について,筆者にとって「多文化共生」とは何か,本文の内容にそって200字以内でまとめよ。

問3 下線部(c)「自分自身が多文化の状態に生きる」という筆者の主張に対するあなたの意見を800字以内で述べよ。

2019年 120分 1500字ほか 500点/1600点(文、資)

1 [文章] (出典)善元幸夫著「地域社会と多文化共生一新宿の小学校事例を中心として」(加賀美常美代編著「多文化共生論一多様性理解のためのヒントとレッスン」明石書店,2013年)

問1 下線部(A)(省略)に入ると思われる発言を書き,その発言をしたと思われる理由を100字以内(句読点等を含む)で述べよ。

問2 下線部(B)「子どもたちは日本でどう生きていけばいいのであろうか?」の問いかけについて,本文を踏まえつつ,あなたの考える支援策をいくつか挙げ,それについて600字以内(句読点等を含む)で述べよ。

2 [文章・資料](出典)丸山圭三郎著「言葉とは何か」(ちくま学芸文庫。2008年)

問1 下線部(A)「また.私たちにとって,太陽光線スペクトルの・・・・という事実は何を意味しているのでしょうか」で述べられている問いに200字以内(句読点等を含む)で簡潔に答えよ。

問2 この文章に述べられていることに基づいて,異文化を理解することに伴う難点とその克服法を考え,600字以内(句読点等を含む)で述べよ。

2018年 120分 1300字 500点/1600点(文)

1 [文章](出典)竹沢泰子編『人種概念の普遍性を問う 西洋的バラダイムを超えて』

問1 下線部(1)の「奇異は自分の中にある。我々は皆外人なのだ」とはどのような意味か。100字以内(句読点等を含む)で述べよ。

問2 下線部(2)の「表象化された「他者」は⋯⋯自己の部分部分が他者へと開かれて」いくことの可能性について,あなた自身の考えを400字以内(句読点等を含む)で述べよ。

問3 下線部(3)について,サンプルが少ないにもかかわらず「日本人には〜病が多い」と捉える見方に類似した事例をあげ,200字以内(句読点等を含む)で述べよ。

2 [文章](出典)ポーリン・ケント著(北原敦訳)『粉争解決 グローバル化・地域・文化』

問 下線部について,「コスモポリタン・シチズンシップ」を獲得するためにはどのような教育が望ましいか,文章の内容を踏まえたうえで,あなた自身の考えを600字以内(句読点等を含む)で述べよ。


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東京学芸大学教育学部・教育支援課程(多文化共生教育)への志望理由書や面接対策として理解を深めておくと良い事柄など

志望理由書のポイント:

  1. 多文化共生への関心と理解:
  • 多文化共生がなぜ重要であると考えるのかを説明します。異なる文化やバックグラウンドを持つ人々が共に学び、成長することがなぜ有益であると感じるのかを具体的に述べます。
  1. 多文化共生教育課程への志望動機:
  • 多文化共生教育課程を選ぶ理由について明確に述べます。どのような多文化共生の視点やスキルを身につけ、将来どのように活かしていきたいのかを示します。
  1. 自分のバックグラウンドと関連性:
  • 自分のバックグラウンドや経験が、なぜ多文化共生教育において豊かさをもたらすのかを明示します。これにより、自分の独自性がなぜこの課程で重要であるかを示します。
  1. 具体的な関心事や課題:
  • 多文化共生において直面する可能性がある教育上の課題や関心事について具体的に触れます。これにより、なぜそれらの問題に対処するために学びたいのかを示します。
  1. 大学の特徴とマッチング:
  • 東京学芸大学の教育支援課程(多文化共生教育)が提供するプログラムやカリキュラムが、自分の志望に合致している理由を具体的に説明します。また、その大学で学ぶことでどれだけ成長できるかを示します。

面接対策のポイント:

  1. 多文化共生への理解と興味:
  • 多文化共生に関する基本的な知識や理解を示します。また、どのような経験や学びから多文化共生への関心を深めてきたのかを語ります。
  1. 自分の多様性への理解:
  • 自分自身が異なる文化やバックグラウンドを持つことについて語り、それが多文化共生においてどのようにプラスになるかを示します。自らの経験を通じて得た洞察をアピールします。
  1. 具体的なプロジェクトや活動:
  • 過去に経験した多文化共生に関連するプロジェクトや活動を挙げ、そこで得た教訓や成果について述べます。これにより、自分の経験がなぜこの課程での学びに適しているのかを明確にします。
  1. 教育へのアプローチ:
  • 多文化共生教育において、どのように教育にアプローチするかについて述べます。異なる文化やバックグラウンドを持つ生徒たちに対してどのようなサポートが必要かを考え、それに対する自分のアプローチを示します。
  1. 将来の展望と貢献:
  • 将来、どのように多文化共生教育の分野で活躍し、社会にどのような貢献をしたいかを具体的に語ります。自分の将来の目標について熱意を示します。

これらのポイントを考慮して、志望理由書や面接で自分の思いや考えを具体的かつ明確に伝えるようにしてください。


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まとめ

過去問題における傾向を把握しながらも、それらの問題と関係性の深い事柄についても調べるのが良いでしょう。また、出題の題材として、一見、全く違う分野の問題だと思えるような題材が取り上げられることにも気づいたのではないでしょうか? 他分野のことがらに関しても見聞を広げるのはもちろん意義がありますが、それよりも、共通のテーマや意味合いを見つけることに意識を注ぎましょう。「抽象度を上げて、応用する」という感覚です。志望の学部や学科が扱う分野に関わりの深いテーマはもちろん、時事情報なども関連させて考えを深めるとより良いでしょう。

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