記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. 導入
大学進学を考える際、多くの学生や保護者が直面する選択の一つが、国公立大学と私立大学のどちらを目指すかという問題です。両者には様々な違いがありますが、本記事では主に3つの大きな違いに焦点を当てて解説します。
2. 学費の違い
最も顕著な違いの一つは学費です。国公立大学は私立大学と比べて圧倒的に安価です。
- 国公立大学:4年間で平均240万円から250万円程度
- 私立大学:4年間で平均322万円程度
この差は、国公立大学が国や地方自治体からの補助金を受けているためです。特に理系や医学部の場合、その差はさらに広がります。
- 理系の場合:400万円から500万円程度(国公立)
- 医学部の場合:私立大学はさらに高額
この学費の差は、多くの保護者が国公立大学を推奨する大きな理由となっています。ただし、私立大学の中には独自の奨学金制度を設けているところもあり、必ずしも高額な学費が障壁になるわけではありません。
3. 受験制度の違い
国公立大学と私立大学では、受験制度に大きな違いがあります。
試験科目数
- 国公立大学:一般的に5教科7科目
- 私立大学:多くの場合3教科で受験可能
受験機会
- 国公立大学:基本的に1回(前期・後期試験を含めても2〜3回程度)
- 私立大学:同じ大学でも複数回の受験機会がある場合が多い
試験の形式
- 国公立大学:記述式の問題が多く、英語では和訳や英作文が課される傾向がある
- 私立大学:マークシート方式の問題が多い
これらの違いは、受験戦略に大きな影響を与えます。国公立大学を目指す場合、幅広い科目の学習が必要となり、また一発勝負の要素が強くなります。一方、私立大学では得意科目を生かしやすく、複数回のチャンスがあることが多いです。
また、配点の違いも重要です。国公立大学では共通テストと二次試験の合計点で判定されるため、一つの科目の出来不出来が合否を大きく左右する可能性があります。私立大学では、英語の配点が高い傾向にありますが、全体的にバランスの取れた学力が求められます。
4. キャンパスライフの違い
大学生活の質も、国公立と私立で異なる傾向があります。
学生数
- 国公立大学:全体で約59万人
- 私立大学:全体で約216万人
私立大学の方が総学生数は多いですが、大学の数も多いため、一つの大学あたりの学生数は様々です。例えば、日本大学は7万人以上、早稲田大学は5万人以上の学生が在籍していますが、一方で小規模な私立大学も多数存在します。
教員一人当たりの学生数
国公立大学の方が、教員一人当たりの学生数が少ない傾向にあります。これは、より充実した指導を受けられる可能性を示唆しています。
キャンパスの雰囲気
キャンパスの雰囲気や設備は、国公立・私立の区別よりも、個々の大学の特性や立地に大きく 影響されます。都心にある大規模な私立大学は活気があり、設備も充実している傾向がありますが、地方の国公立大学でも最新の設備を備えているケースがあります。
一方で、小規模な国公立大学では、教員との距離が近く、きめ細かな指導を受けられる可能性が高いです。また、地方の国公立大学では、車通学が可能なケースもあり、生活スタイルの選択肢が広がる場合があります。
5. まとめ
国公立大学と私立大学の選択は、単純に優劣を付けられるものではありません。学費、受験制度、キャンパスライフなど、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。
また、これらの一般的な違いに加えて、各大学の特色、学びたい学部・学科の有無、将来のキャリアプランなども重要な判断材料となります。
大学選びは人生の重要な岐路の一つです。オープンキャンパスへの参加(オンラインを含む)、先輩や教師への相談、奨学金制度の調査など、十分な情報収集を行った上で、自分に最適な選択をすることが大切です。