記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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1. はじめに
多くの学生が「自分に合った勉強法を教えてください」と質問します。しかし、この質問に対する一般的な答えは存在しません。なぜなら、最適な勉強法は個人によって異なるからです。本記事では、自分に合った勉強法を見つけるためのヒントと、その過程で陥りがちな落とし穴について解説します。
2. 勉強法を見つける際の2つの重要な特徴
2.1. 自分で勉強法を作り出す姿勢
勉強法を効果的に見つけられる人と、迷い続ける人の大きな違いは、勉強法に対する考え方にあります。勉強法を見つけられる人は、「勉強法は自分で作るもの、自分で見つけていくもの」という前提を持っています。一方、迷い続ける人は、誰かが完璧な答えを持っていると考え、それを探し続けがちです。
成功している学習者は、ネット情報やYouTube、本、友人からのアドバイスなどをきっかけにしますが、それをそのまま採用するのではなく、自分に合わせてアレンジします。例えば、30分の勉強と休憩を繰り返す「分割勉強法」を試す場合、30分という時間にこだわらず、科目や自分の集中力に合わせて調整します。
2.2. 継続と微調整の重要性
もう一つの重要な特徴は、選んだ方法をすぐに諦めないことです。新しい勉強法を始めてすぐに効果が現れないからといって、別の方法に飛びつくのは避けるべきです。少なくとも3週間、理想的には1ヶ月は継続して試すことが重要です。
この期間中、大きな枠組みは変えずに、細かい部分を微調整していきます。例えば、朝の単語学習を始めた場合、「朝に学習する」という枠組みは維持しつつ、学習する単語の数を調整するなどの微調整は可能です。
3. 効果的な勉強法を見つけるステップ
3.1. きっかけを見つける
まずは、興味を持った勉強法や、自分に合いそうだと思う方法を見つけることから始めます。これは、ネット情報、友人のアドバイス、先生の指導など、どんな源泉でも構いません。
3.2. 試してみる
選んだ方法を実際に試してみることが重要です。頭の中で考えているだけでは、その方法が自分に合うかどうかは分かりません。実践してみることで、初めて感触がつかめます。
3.3. アレンジする
試してみた結果、完全に合わないと感じても、すぐに諦めるのではなく、自分に合うようにアレンジしてみます。例えば、勉強時間や学習量を調整したり、特定の科目に特化した方法を考えたりします。
3.4. 継続する
アレンジした方法を、少なくとも3週間は継続して実践します。この期間中、さらなる微調整は行っても構いませんが、大きな枠組みは変えないようにします。
4. 保護者の役割と子供とのコミュニケーション
今の子供たちは、SNSの発達により「正解」が溢れた世界に生きています。しかし、人生はそれほど単純ではありません。保護者が自身の経験、特に悩みや失敗、そしてそこからの学びを共有することで、子供たちに重要な人生の教訓を伝えることができます。
また、子供たち自身も、現在の悩みや試行錯誤の経験を大切にすることが重要です。これらの経験は、将来、後輩や他の人々にアドバイスをする際の貴重な資源となります。
5. まとめ
自分に合った勉強法を見つけるには、以下の点が重要です:
- 勉強法は自分で作り出すものだという意識を持つ
- 様々な方法を試してみる勇気を持つ
- 試した方法を自分に合わせてアレンジする
- 一定期間(少なくとも3週間)は継続して実践する
- 必要に応じて微調整を行いながら、大きな枠組みは維持する
また、この過程で経験する試行錯誤や失敗は、将来の貴重な財産となります。保護者は自身の経験を子供と共有し、子供たちも現在の経験を大切にすることで、より効果的な学習方法を見つけ出すことができるでしょう。
自分に合った勉強法を見つけることは、単に学習効率を上げるだけでなく、問題解決能力や自己理解を深める重要な過程でもあります。この記事で紹介した方法を参考に、自分だけの効果的な勉強法を見つけ出してください。