国公立大学の前期試験まであと1週間|今やるべきこと・やってはならないこと
こんにちは。スカイ予備校の校長五十嵐です。
いよいよ国公立大学の前期試験まで残り1週間となりました。長い受験勉強を続けてきた皆さんにとって、この最後の1週間は、不安と期待が入り混じる特別な時期だと思います。
私はこれまで27年間、多くの受験生を指導してきました。その経験から断言できることがあります。それは、「この1週間の過ごし方が、本番での得点力を大きく左右する」ということです。
今回のコラムでは、国公立大学前期試験を控えた受験生の皆さんに向けて、直前期に「今やるべきこと」と「絶対にやってはならないこと」を5項目ずつ、具体的にお伝えします。焦らず、着実に、最後まで走り抜けましょう。
1.国公立大学前期試験直前期の基本姿勢
まず最初に理解していただきたいのは、直前期の目的は「新しい知識を詰め込むこと」ではないということです。
この時期に最も重要なのは、「これまで積み上げてきた実力を、本番で100%発揮できるコンディションに整えること」です。多くの受験生が陥る失敗は、焦りから新しい参考書に手を出したり、無理な詰め込みをして体調を崩したりすることです。
国公立大学の前期試験は、共通テストとは異なり、記述力や論述力が問われます。つまり、知識があっても「それを時間内に正確にアウトプットする力」がなければ得点になりません。直前期は、この「得点に変える力」を磨く期間だと考えてください。

ここがポイント!
【スカイ予備校からのアドバイス】
直前期は「守りの姿勢」が基本です。攻めるのは試験本番。それまでは、自分が今できることを確実に、そして安定して発揮できる状態を作ることに集中しましょう。
2.今やるべきこと5項目
① これまで解いた過去問・模試の総復習
直前期で最も効果的な学習は、「過去に解いた問題の見直し」です。新しい問題に取り組むのではなく、これまでに取り組んだ志望校の過去問や模試を再度確認してください。
特に注目すべきは、「できなかった問題」ではなく「正解したけれど時間がかかった問題」や「正解したけれど自信がなかった問題」です。これらは本番で失点するリスクが高い問題です。解答プロセスを言語化し、確実に得点できる状態にしておきましょう。
具体的な復習方法:
- 数学:解法の流れを声に出して説明できるか確認
- 英語:長文読解の構造把握と解答根拠の確認
- 理科:実験考察問題の論理構成を再確認
- 国語:記述問題の採点基準を意識した答案作成
② 本番を想定した時間配分の最終確認
国公立大学の2次試験では、時間配分のミスが命取りになります。直前期には、本番と同じ時間帯・同じ科目順序で模擬演習を行ってください。
特に重要なのは、「どの問題から解き始めるか」「難問に出会ったときにどう判断するか」という実戦的な戦略です。過去問を解く際は、必ずタイマーをセットし、時間内に答案を完成させる訓練を繰り返しましょう。
【時間配分のコツ】
試験開始後、まず全問題に目を通し、「確実に取れる問題」「時間をかければ解ける問題」「捨てるべき問題」を3分以内に判断する習慣をつけましょう。
③ 体調管理と生活リズムの固定
試験本番で実力を発揮するためには、心身のコンディションが最優先です。直前期に睡眠時間を削って勉強するのは最悪の選択です。

ここがポイント!
特に心(メンタル)が一番重要です。自分を客観的に見ることは難しいが、普段の自分であるか、常にチェック!
試験当日は午前中から始まります。そのため、今から朝型の生活リズムに完全にシフトしてください。朝6時に起床し、8時には勉強を開始する習慣を作りましょう。また、栄養バランスの取れた食事と適度な運動も重要です。
推奨する生活リズム:
- 起床時間:6:00~6:30
- 朝食:7:00~7:30
- 学習開始:8:00(本番と同じ時間帯)
- 昼食:12:00~13:00
- 午後学習:13:00~17:00
- 夕食・休憩:17:00~19:00
- 夜間学習:19:00~22:00
- 就寝:23:00(最低7時間睡眠を確保)
④ 試験会場の下見と当日のシミュレーション
意外と見落とされがちですが、試験会場の下見は非常に重要です。当日に道に迷ったり、想定外のトラブルに遭遇したりすると、精神的な動揺が大きくなります。
可能であれば、実際に試験会場まで足を運び、自宅から試験会場までの所要時間、最寄り駅からのルート、トイレの場所、休憩できるスペースなどを確認しておきましょう。また、当日の持ち物チェックリストを作成し、前日までに準備を完了させてください。
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⑤ メンタルケアと自己肯定感の維持
直前期は、不安や焦りが強くなる時期です。しかし、ネガティブな感情に支配されると、学習効率が著しく低下します。
ここで重要なのは、「完璧を目指さない」ことです。すべての範囲を完璧にすることは不可能です。「やれることをやった」という自己肯定感を持つことが、本番での落ち着きにつながります。
また、不安を感じたときは、信頼できる人(親、先生、友人)に話を聞いてもらうことも有効です。一人で抱え込まず、周囲のサポートを積極的に活用しましょう。
【メンタルケアのヒント】
毎晩寝る前に「今日できたこと」を3つ書き出す習慣をつけてください。小さな成功体験を積み重ねることで、自信が育ちます。
3.絶対にやってはならないこと5項目
① 新しい参考書や問題集に手を出すこと
直前期に陥りがちな最大の失敗は、「まだ不安だから新しい教材をやろう」という焦りです。しかし、新しい教材に手を出すと、消化不良を起こし、逆に自信を失う結果になります。
今やるべきは、これまで使ってきた教材を完璧にすることです。使い慣れた参考書やノートを繰り返し見直し、知識の定着を確認してください。
【警告】
「この参考書をやれば完璧になる」という魔法の教材は存在しません。今持っている武器を磨くことに集中しましょう。
② 睡眠時間を削って徹夜学習をすること
「少しでも多く勉強しなければ」という焦りから、睡眠時間を削る受験生がいますが、これは最悪の選択です。
睡眠不足は、記憶の定着を妨げ、集中力を低下させ、免疫力を弱めます。特に試験直前に体調を崩すと、すべての努力が水の泡になります。最低7時間の睡眠を確保してください。
③ SNSやネットで他人の勉強状況を見ること
直前期にSNSで「今日は10時間勉強した」「過去問で満点取れた」といった投稿を見ると、焦りや不安が増幅されます。
他人と比較することに意味はありません。受験は自分との戦いです。この時期は、SNSから距離を置き、自分のペースを守ることが何より重要です。
【注意】
SNSは情報過多を招き、精神的な混乱を引き起こします。試験が終わるまで、SNSアプリは削除するか、通知をオフにすることを強くお勧めします。
④ 友人と答え合わせや情報交換をすること
試験直前や試験期間中に、友人と「あの問題どうだった?」と答え合わせをするのは危険です。もし自分と違う答えを聞いてしまうと、動揺して次の科目に悪影響が出ます。
試験が終わるまでは、一人で集中し、振り返りは試験終了後に行うようにしましょう。
⑤ 試験当日に詰め込み学習をすること
試験当日の朝や休憩時間に、ギリギリまで参考書を開いて詰め込もうとする受験生がいますが、これは逆効果です。
試験当日は、リラックスして頭を整理することが最優先です。軽く目を通す程度にとどめ、深呼吸や軽いストレッチで心身を落ち着かせましょう。
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4.試験当日の心構えと実戦的なアドバイス
試験当日は、誰でも緊張します。しかし、適度な緊張は集中力を高めるので、むしろ歓迎すべきものです。
大切なのは、「緊張を敵にしない」ことです。深呼吸を繰り返し、「今までやってきたことを出せばいい」と自分に言い聞かせましょう。
また、試験中に難問に遭遇したときは、「この問題は他の受験生も解けない」と考えることが重要です。焦って時間を浪費するより、解ける問題を確実に得点する戦略を取りましょう。
5.スカイ予備校が考える「合格の本質」
スカイ予備校では、単に「合格すること」だけを目指していません。私たちが大切にしているのは、受験を通じて「自分で考え、自分で決める力」を育てることです。
国公立大学の前期試験は、人生の大きな節目です。しかし、それは通過点に過ぎません。この経験を通じて得た自己管理能力や問題解決力は、大学生活や社会人生活でも必ず役立ちます。
だからこそ、この1週間を「ただ耐える時間」にするのではなく、「自分の成長を実感する時間」にしてほしいと思います。
まとめ:最後まで自分を信じて
国公立大学の前期試験まで、残り1週間。長い戦いもいよいよ終わりが見えてきました。
「やるべきことをやり、やってはならないことを避ける」――このシンプルな原則を守れば、必ず本番で力を発揮できます。
不安や焦りは誰にでもあります。しかし、それを乗り越えた先に、新しい未来が待っています。

ここがポイント!
受験指導をしていると、点数や偏差値以上に大切なものがあると痛感します。それは「自分を信じる力」です。結果が出ない時、人は周囲の声や不安に流され、自分を疑ってしまう。しかし、努力を重ねてきた事実は誰よりも本人が知っているはずです。
自分を信じることは、逃げない覚悟であり、前に進む勇気です。この力は大学受験を超え、人生の岐路で必ずあなたを支える“芯”になります。
スカイ予備校の講師一同、皆さんの健闘を心から祈っています。最後まで自分を信じて、全力で挑んでください。


