日本の職場に外国人が増える今、「日本人である強み」を問い直す時が来ています。
私(五十嵐)は30年間教育現場に立ち続けてきましたが、最近の学生たちの不安を肌で感じています。「英語ができる外国人に仕事を取られるのではないか」「グローバル化についていけるだろうか」――そんな声をよく聞くのです。
2026年の採用市場を見据える
まず現実を見つめましょう。2026年、つまり来年度入学の高校1年生が大学を卒業する頃、日本企業の採用市場は確実に変わっています。外国人留学生の採用枠は拡大し、オンライン面接で海外からの応募も当たり前になるでしょう。技術職では英語が共通語となり、営業職でも多言語対応が求められる場面が増えています。
しかし、だからといって悲観する必要はありません。変化は脅威であると同時にチャンスでもあるのです。
「英語ペラペラ」だけでは勝てない理由
「英語が話せる外国人に仕事を取られる」という恐怖について、私は違う見方をしています。確かに語学力で勝負すれば、ネイティブスピーカーには敵いません。でも、企業が本当に求めているのは「英語が話せる人」ではなく「仕事ができる人」なのです。
私が企業の人事担当者から聞く話では、外国人採用で最も重視されるのは「日本の職場文化に適応できるか」という点です。つまり、日本人には最初からアドバンテージがあるということです。
日本人の「見えない強み」を再発見しよう
日本人が持つ「現場力・調整力・チームワーク」は、グローバル市場でも高く評価されています。これは私が多くの卒業生を見送ってきて確信していることです。
現場力とは、細かい作業を丁寧に継続する力。調整力とは、異なる意見を持つ人同士をまとめる力。チームワークとは、個人の成果よりもチーム全体の成功を優先する力。これらは一朝一夕では身につかない、日本の教育と文化が育んだ貴重な財産なのです。
実際に、海外進出した日本企業では「日本人マネージャーの下で働きたい」という現地スタッフが多いと聞きます。その理由は、部下の話をよく聞き、チーム全体のことを考えて判断を下すからです。
グローバル対応と日本らしさの両立戦略
では、どうすれば「グローバル対応」と「日本らしさ」を両立できるのでしょうか。私が学生たちに勧めているのは、「日本人としてのベースを大切にしながら、必要なスキルを上乗せする」という考え方です。
英語は完璧でなくても構いません。相手の話を最後まで聞く姿勢、分からないことを素直に質問する謙虚さ、そして何度でも挑戦する粘り強さ――これらがあれば、必ず道は開けます。
また、デジタルスキルも同様です。最新のAIツールを使いこなすことも大切ですが、それ以上に「人と人とのつながりを大切にする」という日本人の感性が、テクノロジーが進歩した時代だからこそ価値を持つのです。
受験で培った「諦めない力」が最強の武器
皆さんが受験勉強で鍛えた「諦めない力」こそが、国際競争で最も重要な武器になります。これは私が30年間、受験生を見続けてきて確信していることです。
難しい数学の問題に何時間も向き合った経験。英単語を何度も繰り返し覚えた根気強さ。模試の結果が悪くても最後まで頑張り抜いた精神力。これらはすべて、グローバルな競争環境で通用する「真の実力」なのです。
外国人の同僚が流暢な英語でプレゼンをしても、皆さんには「最後まで諦めずに課題を解決する力」があります。これは受験という厳しい試練を乗り越えた人だけが持つ、かけがえのない財産です。
未来への希望を胸に
グローバル化は確かに大きな変化をもたらします。しかし、それは「日本人らしさ」を捨てることではありません。むしろ、自分たちの強みを深く理解し、それを活かせる場所を見つけることが大切なのです。
皆さんには無限の可能性があります。今日から、その可能性を信じて一歩ずつ前進していきましょう。私たちスカイ予備校も、皆さんの挑戦を全力でサポートします。



