周南公立大学 経済経営学部 経済経営学科【学校推薦型選抜・特別選抜(2024年度は学校推薦型選抜)】 推薦入試の出題傾向と合格戦略

周南公立大学 経済経営学部 経済経営学科【学校推薦型選抜・特別選抜(2024年度は学校推薦型選抜)】 推薦入試の出題傾向と合格戦略 小論文過去問題

周南公立大学 経済経営学部 経済経営学科【学校推薦型選抜・特別選抜(2024年度は学校推薦型選抜)】 推薦入試の出題傾向と合格戦略

周南公立大学経済経営学部の推薦・特別選抜を目指しているものの、「経済の専門知識をどこまで覚えればよいのか」「図表が多い問題を時間内に処理できるだろうか」と不安を感じている受験生は少なくないでしょう。過去問を見ると、扱われる題材は身近な社会慣行からエネルギー、産業競争力まで幅広く、暗記だけで対応するのは困難です。 しかし、出題の分野が広いからといって、あらゆる時事用語を覚える必要があるわけではありません。2024年度と2025年度には、文章の要点を正確に捉える問題と、複数の資料から課題を発見して自分の考えを示す問題が配置されています。問われているのは、初めて見る資料を整理し、根拠のある結論へ進む力です。 特に注意したいのは、「自分の意見を書けばよい」と考えてしまうことです。意見論述でも、本文や図表とのつながりがなければ評価につながりにくくなります。設問が指定する範囲を確かめ、資料から使う根拠を選び、その根拠が自分の主張をどう支えるのかを説明する必要があります。 ここでは2024年度と2025年度の出題をもとに、問題の特徴、評価されやすい答案の条件、具体的な練習法を整理します。過去問を一度解いた受験生は答案を見直す基準として、これから着手する受験生は学習計画を立てるための指針として活用してください。

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2025年度分析―価値判断と産業戦略を根拠から論じる年

2025年度は、文章読解を中心とする第1問と、多数の図表を扱う第2問から構成されています。第1問では、金銭的な報酬が公共心や道徳的な動機に与える影響を理解し、社会に望ましい行動を促す方法について身近な例から論じる力が問われました。第2問では、日本の国際的な競争力と半導体産業を題材に、順位、生産性、市場の動向、製造工程、日本企業の得意分野、国際的な供給網を横断して考える必要があります。二問に共通するのは、一見すると有効な手段にも副作用や限界があることを踏まえ、単純な賛否や悲観論を避ける姿勢です。読解、資料選択、因果関係の説明、実行可能な提案を百字台から四百字台の答案へ収める総合力が試されています。

  • 非市場的な価値と金銭的な動機の関係を、筆者の論理に沿って短く説明する必要がある。
  • 身近な事例は、報酬を導入する前後で人の動機や行動がどう変わるかまで分析する。
  • 産業分析では、国全体の弱さと特定分野における日本企業の強みを区別する。
  • 複数資料を、現状、強み、課題、提案という役割に分けて利用する。
  • 競争力向上策は、人材育成、研究開発、設備投資、企業間連携などを因果関係で結ぶ。

出題テーマ―市場の力と日本の産業競争力

第1問の中心は、金銭的な報酬を用いれば望ましい行動が必ず増えるのかという問題です。経済的合理性だけでなく、善意、義務感、公共心など、人が行動する複数の動機を区別して読む必要があります。報酬が行動を促す場合と、行為の意味を取引へ変えてしまう場合の両方を考えることが重要です。

第2問では、日本の競争力が低迷するという大きな課題と、半導体の材料や製造装置などで高い存在感を持つ分野が併置されています。「日本は弱い」と一括りにせず、完成品市場と製造工程、総合順位と個別技術を分け、どこに成長の土台があるかを探す問題です。

設問の構成と採点ポイント

第1問は、短い説明と意見論述の組み合わせです。説明問題では、金銭的誘因が非市場的な規範を弱める可能性を、因果関係が分かる形で圧縮することがポイントです。意見論述では、賛成か反対かを宣言するだけでなく、具体例の状況、期待される効果、懸念、条件付きの結論まで示すと論が安定します。

第2問も、産業の強みを抽出する設問と、競争力を高める方法を提案する設問に分かれています。前半で発見した強みを後半の提案に使えるかが重要です。たとえば、特定工程の技術優位を研究投資、人材、国際連携へ接続すれば、資料に基づく提案になります。

図表問題の読み方―総合評価と部分的優位を分ける

最初に資料を「国全体の位置」「生産性の推移」「市場の成長」「日本企業のシェア」「工程と供給網」に分類します。すべての数字を答案へ入れる必要はありません。結論を支える資料を二、三点選び、異なる役割を持たせる方が説得的です。

注意したいのは、世界シェアの高い品目があるという事実だけで、将来も安泰だと結論づけないことです。市場拡大の機会がある一方、技術革新、海外依存、人材不足などの課題も想定できます。強みを維持し、他工程や新市場へ波及させる条件まで書くと、経営的な視点が表れます。

スカイ予備校の分析:評価された答案の共通点

評価されやすい答案は、金銭か善意か、日本は強いか弱いかという二者択一を避けています。金銭的誘因は一定の場面で有効だが、行為の意味を損なう危険もある、と条件を整理することで、設問の核心に近づけます。

産業政策の答案では、資料から確認できる事実と自分の提案の間に橋を架けています。強みのある技術を起点に、研究開発支援、専門人材の育成、国内外の企業連携を進めるなど、主体と方法を明示することが共通点です。

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2024年度分析―身近な慣行と地球規模の課題をつなぐ年

2024年度は、日常的な組織運営を扱う文章問題と、世界のエネルギー消費に関する資料問題が出題されました。第1問では、非常時をきっかけに従来の慣行が本当に必要だったのかを見直す文章を読み、筆者が不要と判断した事柄と理由を整理したうえで、受験生自身の周囲にある例を検討します。第2問では、所得、エネルギー効率、化石燃料への依存、地域別・エネルギー源別の消費推移を関連づけ、日本の特徴と地球温暖化対策を論じます。身近な経験を書く問題でも、世界規模の政策を論じる問題でも、単なる感想ではなく、目的と手段、費用と効果、利便性と持続可能性を比較する力が求められています。

  • 文章問題では、慣行が存在する目的と、代替手段の有無を分けて整理する。
  • 身近な例は、単に嫌いなものではなく、目的に対して手段が過剰・非効率なものを選ぶ。
  • 資料問題では、日本の一人当たり消費、効率、化石燃料依存を異なる指標として扱う。
  • 温暖化対策は、先進国と成長地域の事情の違いを踏まえて論じる。
  • 省エネルギー、電源転換、技術支援など複数の手段を組み合わせる。

出題テーマ―慣行の合理性と持続可能なエネルギー

第1問は、長く続いてきた組織の手続きや会合を、目的に照らして見直すテーマです。非常時によって中止や代替が可能になった経験から、慣行が必要だから続いていたのか、単に誰も変更を提案しなかったのかを区別する視点が求められます。

第2問は、経済活動を支えるエネルギーと温暖化対策の両立が主題です。消費を一律に減らせばよいとするのではなく、地域ごとの成長段階、エネルギー効率、電源構成を踏まえて、負担の公平性と実効性を考える必要があります。

設問の構成と採点ポイント

第1問では、まず筆者が問題視した具体例と、それを不要と判断した根拠を短くまとめます。目的、従来手段、代替手段の三点をそろえると、単なる出来事の紹介になりません。続く意見問題でも同じ枠組みを使い、自分の例がなぜ見直しの対象になるのかを説明します。

第2問では、日本の特徴を限られた字数で整理した後、複数資料を用いて温暖化対策を提案します。短答では比較対象を明示し、長い答案では世界全体の消費増加、化石燃料への依存、国や地域の差を根拠にすることが採点上の要所です。

図表問題の読み方―指標を混同しない

エネルギー資料では、消費量が多いこと、経済活動当たりの効率が低いこと、化石燃料への依存が高いことは別の問題です。各指標の意味を確認し、「何と比べて」「どの面で」特徴があるのかを表現しなければなりません。

時系列の図では、総量の変化と内訳の変化を分けて読みます。総消費が増えている中で、特定の地域やエネルギー源がどのような役割を持つかを捉えれば、省エネだけでなく、再生可能エネルギー、技術移転、国際協力などへ論を展開できます。

スカイ予備校の分析:評価された答案の共通点

評価されやすい第1問の答案は、「昔からあるから不要」「面倒だから廃止」といった感情論にとどまりません。慣行の本来の目的を確認し、デジタル化などの代替策で同じ目的をより小さな負担で達成できることを示します。

第2問では、環境保護と経済成長のどちらか一方を否定せず、国ごとの事情に応じた役割を考えています。日本が国内の効率改善と電源転換を進めつつ、技術や資金の面で国際的な削減を支えるというように、複数主体を配置した答案が有効です。

周南公立大学の小論文に見られる三つの特徴

第一の特徴は、文章問題と資料問題が組み合わされていることです。読解だけ、時事知識だけでは完結せず、筆者の論理を再構成する力と、図表から自分で論点を発見する力が必要です。

第二は、経済経営学を社会生活と結びつけた題材です。第三は、短い説明と長い意見論述の両方がある点です。短答で事実を正確に示し、長文で原因や対策を論じるという切り替えが求められます。

公開2年度から分かる出題の共通構造

両年度とも、前半の設問で資料や本文の内容を確認し、後半で受験生の考えを問う流れがあります。したがって、前半は単独の要約問題ではありません。そこで整理した概念や特徴を、後半の論述に生かすことが重要です。

また、後半の論述には具体性が要求されています。2024年度の身近な慣行、2025年度の身近な行動例のように、自分の経験を社会的な論点へつなぐ力も必要です。個人的なエピソードは、一般化できる理由まで説明して初めて根拠になります。

合格に必要な力①―設問を分解する読解力

設問を読んだら、テーマだけでなく、動詞と条件を確認します。「説明する」「特徴をまとめる」「考えを述べる」では、答案の役割が異なります。指定資料、具体例、理由、立場などの条件には印を付けましょう。

たとえば「理由を含める」という条件があるなら、事例の紹介だけで終わってはいけません。設問を、結論、根拠、具体例、条件の四項目へ分け、答案の各文がどれを担当するかを決めると、要求漏れを防げます。

合格に必要な力②―複数の図表を関連づける力

図表は一枚ずつ要約するのではなく、共通する問いを立てて比較します。「国全体は低迷しているが、どの分野に強みがあるか」「消費量が増える中で、効率や構成はどう違うか」と考えると、資料同士の関係が見えてきます。

読み取りでは、数値、比較、解釈の順を守ります。数値や順位は事実ですが、「競争力の源泉になる」「政策支援が必要だ」は解釈です。この二つを分けて書けば、資料から飛躍した断定を減らせます。

合格に必要な力③―反対意見を踏まえる構想力

経済や社会の施策には、多くの場合、効果と副作用があります。報酬は行動を促す一方で自発性を弱めるかもしれません。環境規制は排出を減らす一方で、企業や生活者の負担を増やす可能性があります。

反対意見を書いたら、自説を撤回するのではなく条件を加えます。「報酬だけに頼らず意義を説明する」「負担の大きい層を支援しながら規制する」のように、懸念へ対応する仕組みを示すと、現実的な結論になります。

対策ステップ―過去問を三回使い切る

一回目は本番と同じ時間で解き、読む時間、構成を作る時間、書く時間を記録します。二回目は時間を外し、本文の要旨や図表の比較を丁寧にやり直します。最初の答案で使えなかった資料も検討してください。

三回目は添削結果を踏まえて書き直します。語句だけを直すのではなく、主張、根拠、具体例の組み合わせを再設計することが大切です。同じ問題で別の立場から構成メモを作ると、応用力も鍛えられます。

時間配分―100分で二つの大問を処理する

冒頭で全体を見渡し、文章量、図表数、指定字数を確認します。一方の大問に時間をかけすぎると、もう一方で構成や見直しが不十分になります。練習段階から大問ごとの終了時刻を決めてください。

答案を書き始める前に、結論と根拠を箇条書きにする時間を確保しましょう。最後には、字数、主語と述語、資料との対応、誤字を確認します。特に短い説明問題は、同じ意味の反復を削るだけで情報密度が上がります。

避けたい不合格パターン

典型的なのは、資料を使わず知っている時事知識だけを書く答案です。設問と関連する知識でも、与えられた資料を無視すれば読解力を示せません。逆に、数値を並べるだけで自分の判断を示さない答案も不十分です。

ほかにも、具体例が主張とずれる、実施主体が不明な提案をする、利点だけを述べる、本文の意見を自分の意見として繰り返すといった問題があります。書き終えたら、各段落が結論へどう貢献しているかを確認しましょう。

面接・志望理由書との連動

小論文で扱うテーマは、面接で社会問題への関心を尋ねられた際にも役立ちます。ただし、過去問の模範的な表現を暗記するのではなく、自分がなぜその問題に関心を持ったのかを、経験や将来像と結びつけることが大切です。

志望理由書で地域産業や企業経営への関心を述べるなら、小論文対策でも人口、雇用、環境、技術革新などを調べておきましょう。面接では、利益と公共性、効率と公平性のような対立軸を意識すると、考えの深さを示しやすくなります。

受験生への助言と保護者ができるサポート

受験生は、難しい用語を増やすことより、知っている言葉で因果関係を説明する練習を優先してください。ニュースを見たら「誰にどんな影響があるか」「別の立場からはどう見えるか」を考え、百字程度のメモにすると論点が蓄積します。

保護者は、答案の結論に賛否を示すより、「その理由は何か」「費用は誰が負担するのか」「反対する人にはどう答えるか」と質問すると効果的です。本人の代わりに内容を作らず、説明が曖昧な部分を言葉にさせることが、思考力と面接対応力の双方を育てます。

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まとめ:合格答案へ向けて今日から始めること

周南公立大学経済経営学部の小論文で中心となるのは、文章や図表を正確に読み、そこから得た根拠を使って社会・経済の問題を論じる力です。2024年度は慣行の見直しとエネルギー問題、2025年度は金銭的誘因と非市場的価値、産業競争力と半導体という題材を通して、この力が多角的に確かめられました。 合格答案に近づくためには、要約と意見、事実と推測、現状分析と提案を混同しないことが大切です。資料を列挙するだけでも、知識を披露するだけでも不十分です。「資料から何が分かるか」「なぜ問題なのか」「誰が何をすべきか」を一続きの論理にしてください。 まずは過去問を本番時間で解き、各設問の条件に対応した文へ線を引いてみましょう。根拠が見つからない主張や、結論と結びつかない具体例があれば、そこが次の改善点です。その後、同じテーマについて立場や具体例を変えて書き直すと、初見問題への応用力が高まります。 小論文の学習は面接対策にもつながります。環境政策、企業活動、地域産業などから関心のあるテーマを一つ選び、現状、原因、対策、反対意見まで自分の言葉で説明できるようにしましょう。毎週一本の答案を丁寧に改善することが、本番で読み、考え、書き切る力につながります。


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