自分に合った予備校の雰囲気や講師、授業スタイルを探すのもとても大事ですが、まず費用ですよね。
この記事では、
「予備校の学費は平均どのくらいかかるのか?」
「予備校の学費って安くならないの?」
といった疑問について解説していきます。
この記事で予備校にかかる費用の相場を知って、自分に合った受験プランを立てていきましょう。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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予備校の学費の年間平均金額
予備校費用の全国平均
年間でかかる予備校費用の全国平均ですが、総務省統計局の「平成30年度 子供の学習費調査(高等学校)」によると、
公立高校:28万3000円
私立高校:33万8000円
となっています。
ただし、自宅学習や通信教育を利用して受験勉強をしていたり、就職や専門学校に進学希望などで予備校に通っていなかったりする高校生もいることを考えると実際の費用はもっとかかっていると考えられます。
浪人生が予備校に通う場合の平均的な費用
主に放課後に予備校に通う高校生に対して、浪人生は日中に通う分授業数が多くなるので年間の学費は上がります。
後述する予備校費用ランキングの表から見ると、集団授業の場合の費用は入学金+授業料で約46万円~約83万円となっています。
他にテキスト代や追加講座や講習費用がかかり、個別指導になると費用はもっとかかります。
高校3年生が予備校に通う場合の平均的な費用
上で挙げた「年間でかかる予備校費用の全国平均」はあくまで3年間の平均の金額です。学年が上がり受験が近付くにつれ授業や講習の数も増えてくるので、高校3年生の年間の予備校費用はそれよりも上がります。
高校3年生が塾や予備校に通う場合の平均的な費用は、同じく総務省統計局の「平成30年度 子供の学習費調査(高等学校)」によると、
公立高校:35万8000円
私立高校:43万円
となっています。
これも同じく高校生全体の平均なので実際にはもっと費用が掛かっていると思った方がいいでしょう。
予備校に通うのにローンは組める?
「そんな高額になる予備校の学費、合格したら大学の学費もあるのに払えない」
「上の兄姉が既に大学生で、自分の予備校の学費まで頼めない・・・」
「バイトしながら予備校に通うと、どっちつかずになって終わりそう・・・」
などと心配になってしまうかもしれませんが、国や金融機関で取り扱っている教育ローンは、予備校の費用にも利用できます。
(※民間金融機関の教育ローンは予備校の費用に使える機関と使えない機関があります)
日本政策金融公庫が提供している国の教育ローン(教育一般貸付)は、
上限:350万円
金利:年1.80%(固定)
(※交通遺児、ひとり親、世帯年収200万円以内、子供3人以上かつ世帯年収500万円以内の場合上記利率から▲0.4%)
返済期間:最長18年
返済期間が長いので、大学在学中も就職してからでも少しずつ返済していけますね。
ただし国の教育ローンは世帯収入に制限があり、利用できるのは子供1人で790万円、子供2人で890万円、子供3人で990万円までの世帯となっています。
世帯収入で国の教育ローンが利用できない場合、民間の金融機関の教育ローンも利用できます。
例えば三菱UFJ銀行の教育ローンは、
上限:500万円
金利:年1.80%~14.60%(変動)
返済期間:1年(※原則自動更新)
となっています。
また、予備校が提携している教育ローンがあるところもありますよ。
予備校の費用に学費免除があるって本当?
また、「予備校には学費免除がある」と聞いた方もいるかもしれません。
「学費免除になるなんて、成績が物凄くいい人だけなんでしょ・・・。」と思うかもしれませんが、それ以外の条件がある予備校もあるんですよ。
免除には、入学金免除と授業料免除があり、免除、一部免除(減額)があります。
大手予備校の学費免除についてみてみると、
代々木ゼミナール:
スカラシップ生制度 入学コース診断テストの成績優秀者は学費全免または減免※大学受験科(高卒生対象)
前年度在籍生は、授業料の一部を減額(50,000~100,000円)
河合塾:
スカラシップ生制度:河合塾の模試での成績優秀者で他の塾生の模範になる塾生に一部学費免除
前年度在籍生は、授業料の一部を減額(35,000~50,000円)
兄弟姉妹が在籍していた場合入塾金が10,000円免除(期間規定あり)
インターネットからの申し込みで入塾金半額免除
などがあります。
ここが安い!予備校学費ランキング
集団授業の大手予備校5社について、予備校の費用を比較してみました。
高校生は科目数によって学費がだいぶ変わるので、ここでは浪人生の年間学費で比較しています。
1 | 河合塾 | 458,000円~554,000円 |
2 | 四谷学院 | 558,000円~582,000円 |
3 | 代々木ゼミナール | 566,500円~641,300円 |
4 | 駿台予備校 | 576,000円~641,000円 |
5 | 東進ハイスクール | 783,200円~843,700円 |
表は入塾金+授業料だけの合計のため、テキスト代など他にも費用がかかります。
集団授業の大手予備校もいいですが、時間を有効活用できるオンライン塾もおすすめです。
気になる方はこちらをご覧ください。
まとめ
年間にかかる予備校の学費は高校生でおおよそ30万円~、浪人生でおおよそ50万円~ということが分かりました。
また、予備校費用には教育ローンも使用できます。
志望校選びと共に、晴れてその志望校の学生になるためには予備校選びが大切ですね。
今回は通塾スタイルの予備校で比較しましたが、オンライン受講スタイルの予備校も選択肢に入れると更に費用と選べる予備校の幅が広がりますね。
志望校に合格するためにも、記事を予備校選びの参考にしてみて下さいね。