大学入試の面接でよく聞かれる質問ですが、自己PRがうまくできないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、大学入試の面接で高評価をもらえるような自己PRを行うための準備と話し方について紹介していきます。回答例文もまとめてありますので、自分の自己PRを考えるときの参考にしてみてください。
この記事を読むことで、自己PRのポイントが分かるので、効果的な自己PRができるようになるでしょう。
大学入試で面接がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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自己PRと自己紹介の違いは?
はじめに、「自己PR」と「自己紹介」の違いをおさえておきましょう。
自己PRとは、自分の強みや長所を相手に分かりやすく伝えることです。一方、自己紹介とは、自分の名前や経歴などを簡潔に伝えることを意味します。
自己PRをしてくださいと質問された時に、答えの内容が名前や出身校、所属していた部活名などだけにならないようにしましょう。なぜなら、それだけでは自己PRにはなっていないからです。
効果的な自己PRを行うための準備とは?
効果的な自己PRとは、大学側がこの受験生と学んでみたいと思える自己PRといえるでしょう。そんな自己PRをするために必要な準備について説明します。
自己分析で自分が頑張ったエピソードを探す
まずは、高校3年間で自分が頑張ったエピソードを思い出してみましょう。部活、勉強、課外活動などから考えます。成功した経験だけでなく、頑張ったけど失敗した経験でも構いません。目標に向かって努力した課程が重要です。
エピソードを基に自分の強みを考察する
エピソードが見つかったら、なぜ頑張れたのかを考えると自分の強みが見えてきます。
2つ例を挙げてみましょう。エピソードから考えることで、普段言葉にしない自分の長所を言葉として表現しやすくなりますよ。
エピソード:「野球部で補欠だったがレギュラーになった」
強み:「コツコツ毎日自主練を続けた継続力」
エピソード:「短期留学で異文化を多く学んだ」
強み:「初対面の人とも話せる積極性とコミュニケーション力」
効果的な自己PRの話し方の構成は?
自分の強みとそれが発揮されたエピソードを見つけたら、相手になるべく分かりやすく伝えたいです。そのための相手にしっかり伝わる効果的な話し方の構成は次のようになります。
- 最初に自分の強み・長所を述べる
- 次に自分の強み・長所が活きた経験を述べる
- 最後に大学生活で自分の強み・長所をどう活かすかを述べる
最初に自分の強み・長所を述べる
まず、ダラダラとした長い回答にならないために、最初に自分の強み・長所を述べましょう。質問の答えとなる部分を一番最初に持ってくることで、相手にも伝わりやすくなります。
次に自分の強み・長所が活きた経験を述べる
次に自分の強み・長所が活きた経験を話していきます。経験した内容は自分だけのオリジナリティーが出てくるので、なるべく掘り下げて具体的に話しましょう。ただし、長くなりすぎると言いたいことが分かりにくくなってしまいます。具体例を挙げるときは1つか2つにしておきましょう。
最後に大学生活で自分の強み・長所をどう活かすかを述べる
最後に、自分の強み・長所を今後どう活かしていきたいかで回答を締めくくりましょう。最後にもう一度自分の強みをアピールできますし、前向きな印象にもなります。
以上の構成で話していくと効果的な自己PRになります。気を付けたいのは回答時間です。回答時間が1分以内になるように全体の量を調整してください。長くなりすぎると言いたいことがかえって伝わりにくくなってしまいます。
自己PRの回答例文
では、先ほど示した構成を元に回答例文を紹介します。
私の長所は、周りの意見を聞き、まとめていけるところです。
私は、高校時代、吹奏楽部に所属し、トランペットのパートリーダーを務めました。学年の異なる同じパートのメンバー同士、最初は上手く意見を言い合うことができませんでした。しかし、リーダーとして、ミーティングの際、全員の意見を聞くように心がけ、それぞれの意見のいい所を指摘するようにしました。その結果、グループ内での意見交換がスムーズにできるようになりました。
私は、この長所を活かして、将来は生徒一人一人の意見を聞きクラスをまとめていけるような教師になりたいです。
私の長所は、目標達成に向けて計画を立て実行する自己管理力です。
私は、英語検定2級を高校2年までに取りたいという目標がありました。そのために、日々の学校の勉強以外に英検のための学習時間を取る必要がありました。学校もおろそかにしたくなかったので、1カ月単位、1週間単位の英検勉強の計画を立てながら、合格に向けて勉強を進め、無事に英検2級に合格できました。その間、学校成績も落とすことなくできたのはしっかりと計画を立てて実行していったからだと思います。
私はこの自己管理力を大学でも勉強に活かしていきたいです。大学では2年時に留学を考えているので、しっかりと計画をたて、有意義な留学にしたいです。
まとめ
大学入試の面接で、効果的な自己PRをするには、自己分析によって自分の経験から長所を見つけ出す「準備」が重要です。しっかりと準備して、ポイントをおさえた話し方で自己PRを述べていってみてください。
面接は繰り返し練習することで、スムーズに言葉が出てくるようになるでしょう。相手に伝わる自己PRができるように面接練習を重ねていってください。