「高校受験浪人する人っているのかな?」
どうしても入りたかった高校に落ちてしまったとき、浪人しようかなと考える人もいるでしょう。しかし、周りになかなか高校受験浪人している人は見かけませんよね。
この記事では、高校受験浪人する人の割合について紹介していきます。また、高校受験浪人のデメリットも解説していきますので、進路で悩んでいる時の参考になるでしょう。
高校受験浪人を考えている人はぜひ最後まで読んでみてください。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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高校受験浪人する人の割合
高校受験で残念ながら不合格となり、一年間自宅や塾で勉強し、翌年高校を再受験をすることが、高校受験浪人となります。この場合、中学浪人とも呼ばれます。
まずは実際はどのくらいの人が、高校受験浪人を選択しているか解説していきます。
実際は1%以下
令和3年度の文部科学省の調査によると、令和2年度の高校等への進学率は98.8%となっています。この残りの1.2%が高校受験浪人というわけではありません。
1.2%のほとんどが、家庭や個人の事情で進学しなかったり、就職を希望したりする場合と考えられているため、高校受験浪人の実際の割合は1%を大きく下回るといえるでしょう。
高校受験浪人する理由
では、進学を希望していた人が、高校受験浪人を選択する理由は何でしょうか。次の2つが挙げられます。
志望校に不合格だった
まずは、志望校に不合格となってしまうことです。希望していた高校にどうしても入りたいという気持ちが強いと、もう一年勉強して再挑戦したいと思うかもしれません。
また、テスト本番に、体調不良などで本来の実力を発揮できなくて後悔があったりすると、志望校への未練が残って浪人してもう1回挑戦したいと考えることもあるでしょう。
滑り止めを受験しなかった
第1希望の高校以外に高校を受験しないで、本命に不合格だった場合、2次募集などで進学先が決まらないと高校受験浪人をすることになります。
滑り止めとして私立高校の併願受験をしておくことが一般的ですが、中には「受験料が高い」「志望校に絶対受かるから必要ない」などの理由で受けない人もいるでしょう。
浪人するつもりがなくても、進学先がないと必然的に浪人することになってしまいます。絶対進学したい人は、万が一の場合を考えて、滑り止めを検討しておくことは大切といえます。
高校受験浪人のデメリット
高校受験浪人は大学受験浪人とは違い、デメリットが多いです。そのため、結論として高校受験浪人はおすすめできません。おすすめできない理由として、高校受験浪人のデメリットについて4つ解説していきます。
浪人生活の精神的負担が大きい
先ほど紹介したように、日本の高校進学率は約99%です。浪人生活をした場合、中学校の同級生はほとんど高校に進学していることになります。周りが高校生活を送っている中で、1人自宅で受験勉強に取り組むのは、本人の精神的な負担が大きいです。
高校生活で友達ができにくい
浪人して、1年後高校に進学したとして、高校1年生から周りより1歳年上ということになります。高校1年生で周りより年上の人は珍しく、周りから距離を置かれてしまうことがあるかもしれません。また、自分自身も年齢を気にして声をかけにくかったりもするでしょう。
大学受験での浪人生は、ある程度の割合がいることもあり、入学後も周りから浪人であることを気にされにくいです。この点は、高校受験浪人と大学受験浪人の大きな違いといえるでしょう。
大学の学歴の方が重要
これは大人になると良く分かるのですが、高校の学歴は就職であまり気にされません。履歴書で見られるのは大学の方と考えてください。
そのため、1年浪人して志望高校に入るより、入学したのが志望高校でなかったとしても、頑張って勉強して志望大学に入ることが重要といえます。
高校受験の失敗したから人生失敗、は絶対に違います。高校受験の失敗から学び、大学受験で生かすことで、その失敗は成功に代わりますよ。
世間の評価が厳しい
高校受験浪人をする人が少ないため、高校受験浪人は世間からはあまり理解をされにくいです。
高校進学率が高い現状では、進学を希望する人は志望校に合格できなくても、私立高校や2次募集の公立高校に浪人せずに進学することがほぼ可能です。その中で、高校浪人を選択することは評価は低くなってしまいがちでしょう。
むしろ、志望校不合格になった悔しさは進学した高校で勉強することで晴らそう、と考える方が前向きな印象を与え世間からの評価は高いでしょう。
まとめ
どうしても行きたかった高校が不合格になってしまった時、すごく悔しくてもう1度挑戦したいと考える人もいるかもしれません。しかし、高校受験浪人をするよりも、進学してから次の目標に向けて頑張る方が、メリットが大きいです。
また、進学を希望していて、これから高校受験を控えている人は、滑り止めの受験もぜひ検討しておきましょう。体調不良など万が一の事態が起こることもあります。その場合どうするのかを決めておくことで、不安やストレスを軽減することにもなるでしょう。