記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
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【推薦入試】島根県立大学 看護栄養学部 看護学科 小論文過去問題解説・対策完全ガイド
この記事では、島根県立大学看護栄養学部看護学科を推薦入試で受験する生徒に向けて、過去問題の解説・要約のポイント・小論文対策・2026年度予想問題と解答例までを徹底解説しています。小論文指導歴27年・指導実績4000人以上のスカイ予備校校長・五十嵐弓益が、合格答案を書くための具体的な戦略をお伝えします。
通常、県立大学の看護学科の推薦入試では英語の文章を出題されることが多いですが、島根県立大学看護学科は英語の課題文が指定されていないため、対策が非常に立てやすい入試です。特に英語が苦手な受験生にとっては大きなチャンスといえます。ぜひ本記事を活用して、合格答案の書き方をマスターしてください。
島根県立大学 看護栄養学部 看護学科の入試傾向と特徴
島根県立大学看護栄養学部看護学科の推薦入試(学校推薦型選抜・一般推薦)では、小論文と面接が主な選抜方法となっています。小論文は90分で、課題文型の問題が出題されます。課題文は読書・自己形成・コミュニケーションなど、人文・社会系のテーマが多く、英文課題文は出題されません。これは他大学の看護学科の推薦入試と大きく異なる特徴であり、純粋な国語力・論理的思考力・表現力が問われます。
設問は大きく3つのパターンに分かれています。①課題文の特定部分を抜き出す短答式問題、②課題文全体の要約問題(200字前後)、③著者の主張をふまえた上で自分の考えを述べる論述問題(600字前後)です。この3段階構成により、読解力・要約力・論述力のすべてが試されます。
出題意図として大学側が公表しているのは、「判断力・論理的思考力・表現力を把握すること」です。つまり、感情的な意見や体験談の羅列では高評価を得られません。課題文の論旨を正確に読み取り、それを自分の言葉で論理的に展開する力が求められています。看護学を学ぼうとする高校生としての視点も問われているため、医療・看護の現場と結びつけた論述ができると説得力が増します。
また、島根県立大学は地域医療への貢献を重視している大学です。島根県という地方の医療を担う人材を育てるという教育理念があるため、小論文においても「地域・社会への貢献意識」「他者への共感力」「チームで働く意識」を示す答案が好印象を与えます。これらの視点を問3の自由論述に組み込むことを強くおすすめします。
島根県立大学 看護栄養学部 看護学科の小論文対策ポイント
ポイント① 課題文の読み取り精度を上げる
島根県立大学の小論文では、課題文の内容を正確に読み取ることが最重要です。問1のような短答式では、著者が「何を根拠に・何を主張しているか」を段落ごとに整理しながら読む習慣をつけてください。傍線部の前後だけでなく、文章全体の文脈を理解した上で解答することが求められます。
ポイント② 200字要約は「削る力」を鍛える
問2の200字要約は、課題文の全体的な論旨を圧縮してまとめる問題です。重要なのは「何を残して・何を捨てるか」の取捨選択です。具体例・エピソードは基本的に削り、著者の主張・根拠・結論の3点を軸にまとめてください。200字という制限は短いようで意外と難しく、練習を積む必要があります。日頃から新書や評論文を読み、要約練習をしておくことが効果的です。
ポイント③ 問3は「課題文の主張+自分の看護観」を組み合わせる
問3は600字の自由論述ですが、完全に自由ではありません。「著者の主張をふまえ」という条件があるため、まず課題文の論旨を一言で引用・確認した上で、自分の考えを展開する必要があります。看護を志す受験生として、読書力や自己形成がどのように看護の実践に活きるかという視点で論じると、説得力のある答案になります。
ポイント④ 時間配分を意識した演習を積む
90分という試験時間の中で、問1・問2・問3のすべてを完成させなければなりません。目安は、問1に10分・問2に20分・問3に50分・見直しに10分です。特に問3の600字は、構成を考えずに書き始めると時間内に完成しないことがあります。「序論(著者の主張の引用)→本論(自分の考えと理由)→結論(看護との関連・まとめ)」という3段構成を事前に固めておくことが重要です。
令和5年度 島根県立大学 看護栄養学部 看護学科 小論文過去問題
[令和5年度 学校推薦型選抜(一般推薦) 試験時間:90分]
問題 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。(課題文:齋藤孝著『読書力』岩波新書, 2020 P103-105)
問1 著者は「ためらうことは力を溜めることでもある」と述べているが、力を溜めるために必要なものは何か20字以内で述べなさい。
問2 課題文を200字以内で要約しなさい。
問3 著者の主張をふまえ、自分をつくる読書力を培うためにどのようなことが必要なのか、あなたの考えを600字以内で述べなさい。
過去問題の解説と解答例
課題文の要約(参考)
自己形成の過程で読書が重要である。ただし、自分をつくる読書は複数の本を読み、異なる意見や主張を吟味することが肝要である。一つの著者に絶対的な信念を抱くのは危険で、多くの本を通じて相対化されるべきである。自己形成にはためらいや異なる意見を収集することが含まれ、一つの本に絶対的に従うのは宗教的であり、客観的な視点が必要だ。ためらいは力を溜めるプロセスであり、反論できない違和感や違いを心に留め、知識として蓄積することが大切だ。読書は摩擦を力に変える訓練であり、異なる意見を受け入れる能力を育む。しかし、現代ではためらいや異質性を排除し、効率重視の風潮が強い。ためらうことや異なる意見を受け入れることは自己形成の重要な一部であり、それを育む最善の方法が読書である。
問1 解答例
力を溜めるために必要なものは、反論できない違和感や異なる意見を心に留め蓄積すること(20字)です。著者は、ためらいとは否定することも肯定することもできない状態であり、その違和感を集積することで力になると述べています。
問2 解答例(200字以内)
著者は、自己形成において読書が果たす役割を論じ、多様な本を読んで異なる意見を吟味することが重要だと述べる。一冊の本・一人の著者に絶対的な信念を持つことは危険であり、複数の読書を通じて相対化する視点が必要だ。ためらいや違和感を収集・蓄積することが力となり、読書は摩擦を力に変える訓練である。効率重視の現代においても、ためらいを受け入れる姿勢が自己形成の核心であると主張している。(199字)
問3 解答例(600字以内)
著者は、自己形成において多様な本を読み、異なる意見やためらいを受け入れることが「自分をつくる読書力」の本質であると主張している。私はこの主張に深く共感し、看護を志す者として、読書力を培うためには以下の姿勢が不可欠だと考える。
第一に、多様なジャンルの本を読み、異なる価値観に触れることが重要である。看護師は患者一人ひとりの背景・文化・信念に寄り添う必要がある。医療の専門書だけでなく、文学・哲学・社会学など幅広い分野の読書を通じて、多様な人間観を養うことが、患者理解の土台となる。
第二に、著者が述べるように「ためらい」を大切にする姿勢が必要だ。読書の中で感じた違和感や疑問をそのままにせず、ノートに記録し、後から自分の考えと照らし合わせる習慣を持つことが大切である。看護の現場では、マニュアル通りに動くだけでなく、「この判断でよいのか」とためらい、立ち止まって考える力が患者の安全を守ることにつながる。ためらいは迷いではなく、責任ある判断力の源なのだ。
第三に、読書で得た知識を他者との対話を通じて検証することが重要である。一人の読書で完結するのではなく、クラスメートや家族と感想を共有し、異なる解釈に触れることで、自分の読みを相対化し、思考をより深めることができる。
読書は知識を得るだけの行為ではなく、自己を問い直し、他者への共感力を育む訓練である。看護師として患者に寄り添い続けるために、多様な本を読み、ためらいを力に変える読書力を今から培っていきたい。(594字)
島根県立大学 看護栄養学部 看護学科 2026年度予想問題
スカイ予備校では、過去の出題傾向・大学の教育理念・社会的トレンドを分析し、2026年度の予想問題を作成しました。実際の試験対策として、ぜひ時間を計って取り組んでみてください。
予想問題(試験時間:90分を想定)
問題 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。
「聴くこと」は、単に音を耳で受け取る行為ではない。相手の言葉の背後にある感情・状況・価値観を理解しようとする、積極的な営みである。医療の現場では、患者が「痛い」と言うとき、その一言には身体的な苦痛だけでなく、不安・孤独・悲しみが複雑に絡み合っていることが多い。だからこそ、医療従事者には「傾聴」の力が求められる。
傾聴とは、相手の話を遮らず、評価や判断を保留にして、ただ受け止めることを意味する。しかしこれは、無言で座っていればよいということではない。相手の表情・声のトーン・沈黙のリズムにまで意識を向け、言葉にならない訴えを感じ取ろうとする、高度なコミュニケーション能力を必要とする。
現代社会では、情報のやり取りがデジタル化・高速化し、短い言葉でのコミュニケーションが主流となっている。SNSでのやり取りに慣れた若い世代は、相手の話を「要点だけ聞く」「素早く反応する」ことに長けている一方で、沈黙に耐え、ゆっくりと相手の言葉を受け止める経験が不足しがちだ。
傾聴の力は、一朝一夕には身につかない。日常の中で、家族・友人・教師との会話を大切にし、相手の話の「行間」を読もうとする意識を持つことが出発点となる。また、文学や詩を読む経験も、言葉の奥にある意味を汲み取る感受性を育てる。傾聴とは、技術ではなく、他者への敬意から生まれる姿勢なのである。
(本文は予想問題作成のためにスカイ予備校が作成したオリジナル文章です)
問1 著者は「傾聴とは、技術ではなく、他者への敬意から生まれる姿勢なのである」と述べているが、著者が考える傾聴の定義を本文中の言葉を使って30字以内で述べなさい。
問2 課題文を200字以内で要約しなさい。
予想問題 解答例
問1 解答例(30字以内)
傾聴とは、評価や判断を保留にして相手の言葉を積極的に受け止める営みである。(30字)
※「評価・判断の保留」と「積極的な受け止め」の2点を必ず含めてください。本文の定義をそのまま言い換えることがポイントです。
問2 解答例(200字以内)
著者は、傾聴とは相手の感情・状況・価値観を理解しようとする積極的な行為であり、言葉にならない訴えを感じ取る高度なコミュニケーション能力だと述べる。デジタル化が進む現代では、沈黙に耐えて相手を受け止める経験が不足しがちである。傾聴力を育てるには、日常会話を大切にし文学を読む経験が有効であり、その根底にあるのは技術ではなく他者への敬意だと主張している。(198字)
五十嵐校長より・予想問題解説:2026年度は「コミュニケーション」「傾聴」「他者理解」といったテーマが出題される可能性が高いと考えます。理由は、近年の看護教育において「患者中心のケア」「コミュニケーション能力の育成」が強調されているからです。また、コロナ禍以降、対面コミュニケーションの希薄化が社会問題となっており、こうした時事的背景も出題テーマに影響します。実際の問3では、「傾聴力を培うために看護師を志す自分としてどう取り組むか」という形で論じることになります。日頃からニュース・社会問題・看護に関する読書をしておくことで、論述の素材が豊富になります。
島根県立大学の所在地・アクセス
| キャンパス | 所在地 | アクセス |
|---|---|---|
| 浜田キャンパス | 島根県浜田市野原町2433-2 | JR山陰本線「浜田」駅から大学線バスで「県立大学」下車すぐ |
| 出雲キャンパス | 島根県出雲市西林木町151 | 一畑電車「川跡」駅下車、徒歩5分 |
| 松江キャンパス | 島根県松江市浜乃木7-24-2 | JR山陰本線「乃木」駅から徒歩約25分 |
※看護栄養学部は出雲キャンパスに設置されています。受験の際は必ずキャンパスを確認してください。




五十嵐校長より:問1は通常の現代文の読解問題です。傍線部の前後の文脈から、著者が「力を溜める」ために何が必要だと述べているかを正確に抜き出してください。問2は課題文を200字で要約する問題ですが、オーソドックスな小論文の勉強をしていれば決して難しくありません。時間内に完成させることを意識してください。問3では「自分をつくる読書力」というテーマが問われています。「自分をつくる」とは「自己の成長につながる」と言い換えることができます。第4段落の論旨が解答の核心になります。