関東の国立大学でも難関校と呼ばれる千葉大学。
その千葉大学の中でも、医学部の次に難しいと言われているのが薬学部です。
そんなハイレベルな千葉大学薬学部に入るには、どれぐらい勉強すればいいのか?
他の大学との違いは?などと気になる方も多いでしょう。
当記事では以下3つのポイントに絞って解説していきます。
・千葉大学薬学部の偏差値・倍率
・合格のための傾向と対策
・最低合格点を取れば受かるのか?
ぜひ、受験の参考にしてみてくださいね。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴27年
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千葉大学薬学部の偏差値
2022年千葉大学薬学部の偏差値は65~67です。
薬学部は、薬学科(6年制)と薬科学科(4年制)の2つに分かれます。
どちらも偏差値はほとんど変わりませんが、同じ薬学部でも履修内容がかなり変わってきます。
・薬学科…主に薬剤師免許の取得
・薬科学科…創薬研究や医薬品開発などの研究
将来どのような仕事に就きたいかで、どちらの学科に進学するかを決めるといいですね。
他大学の偏差値
まず、全国の国立大学薬学部の偏差値ランキングトップ10を見ていきましょう。
国立大学薬学部の偏差値ランキングトップ10
1.大阪大学 69
2.北海道大学 68
3.名古屋市立大学 68
4.東北大学 67
5.千葉大学 67
6.九州大学 67
7.広島大学 65
8.静岡県立大学 65
9.岡山大学64
10.熊本大学 64
全国的に、薬学部はそこまで偏差値に大きな差はありませんでした。
もともとの学部の難易度がかなり高いのが原因でしょう。
その中でも、千葉大学は5本の指に入るトップレベルの偏差値を誇っています。
千葉大学で一番偏差値の高い学部は医学部で67.5ですので、千葉大学は他の大学と比較してもハイレベルであることが分かります。
千葉大学薬学部は難しい?
偏差値で見るとかなり厳しく思える千葉大学薬学部ですが、大学受験は偏差値だけで難易度を図ることはできません。
次にポイントとなってくるのが「倍率」です。
どんなに偏差値が高い大学でも、倍率の違いで難易度が大きく変わっていきます。
こちらもかなり重要なポイントとなっていきますのでしっかりと押さえていきましょう。
千葉大学薬学部の倍率は?
千葉大学は入試方法が前期・後期の2部制です。
前期・後期それぞれの倍率を2年分比較して見ていきましょう。
・2022年度(志願者/募集人数)
前期 5.9倍(413/70)
後期 20.8倍(208/10)
・2021年度(志願者/募集人数)
前期 5.1倍(359/70)
後期 24.8倍(248/10)
2年とも倍率に大きな差はありませんが、やはり人気の国立大学は倍率もかなり高いです。
合格するためには
こんなに偏差値も倍率も高い大学にどうしたら合格できるでしょう。
・合格最低点
・各科目の傾向と対策
上記の2つに絞って説明していきます。
合格最低点
大学入試は満点を取らなくても合格できます。
この合格のラインを決めるものが合格最低点です。
大学ホームページや大学受験者向けWEBサイトなど、様々なところに載っています。
千葉大学の2022年一般選抜の合格最低点は、前期798点、後期577点でした。
つまり、前期で50~60%、後期で70~80%ほどの点数が取れていれば合格できる可能性が高いといえます。
こちらの点数を目安に、過去問や模試の自己採点をするとよいでしょう。
ただ、注意していただきたいのは、合格最低点を取れば必ず合格するというわけではない。ということです。
大学受験は得点調整といわれる、得点のバランス補正が入ることがあります。
ですので、合格最低点を目標にしてしまうと、不合格になることもあり得ると思って受験勉強を進めていきましょう。
各科目の傾向と対策
千葉大学薬学部の入試科目は5教科7科目です。
試験方法別で科目を紹介します。
【前期】
・共通テスト
5教科7科目(450点満点)
【国語】国語(100)
【数学】数IA・数IIB(100)
【理科】物・化・生から2(100)
※理科は、基礎科目の選択不可
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](100[20])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(50)
《公民》「倫理・政経」(50)
●選択→地歴・公民から1科目
・個別学力試験
3教科(900点満点)
【数学】数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III(300)
【理科】「化基・化」必須、「物基・物」・「生基・生」から1、計2(300)
【外国語】コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III(300)
【後期】
・共通テスト5教科7科目(450点満点)
【国語】国語(100)
【数学】数IA・数IIB(100)
【理科】化必須、物・生から1、計2(100)
※理科は、基礎科目の選択不可
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](100[20])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(50)
《公民》「倫理・政経」(50)
●選択→地歴・公民から1科目
・個別学力試験
1教科(300点満点)
【理科】「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」から2(300)
この中から英語、数学、理科に絞って対策を説明していきます。
・数学
数学は満遍なく全ての範囲から出題されることが多いです。
まずは基本の部分で苦手を作らないようにしましょう。
その中でも数学Ⅲからの出題が多い傾向にあるので、こちらは重点的に演習を繰り返しましょう。
・英語
長文読解が2つ、英作文が1つ出題されることが多いようです。
標準的な表現を身につけることに加え、スピードがかなり重要となってくるので、問題演習の時は時間も意識してみましょう。
また、設問文が英語の年と日本語の年がありますので、英語の設問文がきても焦らないように対策していくことをおすすめします。
・理科
生物、科学、物理共に基礎分野から幅広く出題されるため、山を張るのではなく基本の内容の理解を深めましょう。
特に化学は設問数が多いです。実験の考察や論述問題なども出題されるので、ペース配分を考えながら問題演習していくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
千葉大学の中でも難易度の高い薬学部ですが、国家試験合格率の高く、就職支援も手厚いので、
将来の夢をかなえるステップとしてはとても良い環境でしょう。
国立大学は入試科目数が多い分、受験勉強量は一般の私立大学の受験生と比べると多くなります。
しかし、焦らず基本に忠実に勉強を進めていけば合格できます。
一歩ずつ着実に進んでいき、素敵な大学生活が送れるように頑張りましょう。