小論文の結論で差をつける!合格者が実践する「締めくくり」の技術m

小論文【AO入試、推薦入試、一般入試、就職試験、医学部編入試験対応】

小論文において、結論部分は採点者が最後に目にする重要なセクションです。どれほど優れた論理展開や具体例を示していても、結論が曖昧であったり、説得力に欠けていたりすると、全体の評価が大きく下がってしまいます。実際、小論文の採点では「序論で示した主張が、結論でどのように回収されているか」が重視されます。

本記事では、推薦入試や総合型選抜、一般入試の小論文試験において、採点者に好印象を与える結論の書き方を、具体的なテクニックとともに解説します。単なる「まとめ」ではなく、論文全体の価値を高める「戦略的な結論」の作り方をマスターしましょう。

  1. 第1章:なぜ結論が重要なのか?採点者の視点から理解する
    1. 1-1. 結論は「主張の再確認」の場
    2. 1-2. 最後の印象が評価を左右する
  2. 第2章:結論で絶対に避けるべき5つのNG行為
    1. 2-1. 感情的・主観的な表現で終わる
    2. 2-2. 新しい論点を突然持ち出す
    3. 2-3. 序論と矛盾する主張をする
    4. 2-4. 抽象的すぎる表現で逃げる
    5. 2-5. 字数稼ぎのための冗長な表現
  3. 第3章:合格者が実践する結論の「型」5パターン
    1. 3-1. 【標準型】主張の再確認+根拠の要約
    2. 3-2. 【提言型】具体的な解決策・行動を示す
    3. 3-3. 【展望型】今後の課題や発展可能性を示す
    4. 3-4. 【対比型】反対意見を踏まえた上での主張強調
    5. 3-5. 【価値提示型】より大きな意義や価値観を示す
  4. 第4章:結論を書く際の実践テクニック7選
    1. 4-1. 接続語で「結論に入った」ことを明示する
    2. 4-2. 序論のキーワードを意図的に再使用する
    3. 4-3. 文末表現を統一する
    4. 4-4. 結論の文字数は全体の15〜20%を目安に
    5. 4-5. 「私は〜と考える」で明確に自分の立場を示す
    6. 4-6. 具体性と抽象性のバランスを取る
    7. 4-7. 最終文は力強く、印象的に
  5. 第5章:テーマ別・結論の実例集
    1. 5-1. 環境問題のテーマ
    2. 5-2. 教育のテーマ
    3. 5-3. 医療・福祉のテーマ
    4. 5-4. 技術・情報社会のテーマ
  6. 第6章:時間配分と推敲のコツ
    1. 6-1. 結論は「最後の5分」で推敲する
    2. 6-2. 書き始める前に結論の骨子を決めておく
    3. 6-3. 結論が書けないときは序論に戻る
  7. 第7章:よくある質問(FAQ)
  8. まとめ:結論で「合格答案」と「不合格答案」が分かれる

第1章:なぜ結論が重要なのか?採点者の視点から理解する

1-1. 結論は「主張の再確認」の場

小論文は自分の意見を論理的に述べる文章形式ですが、採点者は数十から数百もの答案を短時間で評価しなければなりません。そのため、序論と結論を重点的にチェックし、論理の一貫性を確認します。

序論で「私は○○だと考える」と述べたにもかかわらず、結論で異なる主張や曖昧な表現に終始していると、「論理的思考力が欠けている」と判断されてしまいます。結論は、序論で掲げた主張を再び明確に示し、本論で展開した根拠や具体例がその主張を裏付けていることを印象づける役割を果たします。

1-2. 最後の印象が評価を左右する

心理学における「終末効果(recency effect)」によれば、人は最後に得た情報を最も強く記憶する傾向があります。採点者も例外ではなく、結論部分の印象が答案全体の評価に影響を与えます。

したがって、結論では単に本論の内容を繰り返すのではなく、論文全体の価値を高める工夫が求められます。例えば、今後の課題や展望を示すことで、「この受験生は物事を多面的に捉える力がある」という好印象を与えることができます。

第2章:結論で絶対に避けるべき5つのNG行為

2-1. 感情的・主観的な表現で終わる

「私はこの問題について強く憂慮している」「この状況は本当に残念である」といった感情論に終始する結論は、小論文としての客観性を損ないます。感情ではなく、論理的な根拠に基づいた主張で締めくくることが重要です。

2-2. 新しい論点を突然持ち出す

結論で突然、本論で触れていない新たな論点や事例を持ち出すのは厳禁です。採点者は「論理構成が破綻している」と判断し、大幅な減点につながります。結論はあくまで本論の内容を整理し、主張を再確認する場です。

2-3. 序論と矛盾する主張をする

序論で「環境保護のためには経済成長を制限すべきだ」と述べたのに、結論で「経済成長と環境保護の両立が必要だ」と主張すると、論理の一貫性が失われます。このような矛盾は、「書いているうちに考えが変わった」という印象を与え、評価を下げる要因となります。

2-4. 抽象的すぎる表現で逃げる

「今後も慎重に検討していく必要がある」「様々な意見を尊重しながら進めるべきだ」といった抽象的な表現は、主張を明確にしていないと判断されます。結論では、自分の立場を明確に示すことが求められます。

2-5. 字数稼ぎのための冗長な表現

「このように考えると、やはりこの問題については、私が述べてきたように、確かに重要な課題であり…」といった回りくどい表現は、採点者に「内容が薄い」という印象を与えます。結論は簡潔かつ明瞭であることが理想です。

第3章:合格者が実践する結論の「型」5パターン

3-1. 【標準型】主張の再確認+根拠の要約

最も基本的かつ確実な結論の型です。序論で示した主張を再度述べ、本論で展開した根拠を簡潔にまとめます。

構成例: 「以上のことから、○○には△△という課題があり、これを解決するためには□□が必要である。本論で述べたように、(根拠1)および(根拠2)からも、この主張の妥当性が裏付けられる。したがって、私は○○すべきだと考える。」

3-2. 【提言型】具体的な解決策・行動を示す

問題提起型の小論文に適しています。課題を指摘するだけでなく、具体的な解決策や今後取るべき行動を提示することで、実践的な思考力をアピールできます。

構成例: 「これらの考察を踏まえると、○○問題の解決には、第一に△△の制度改革、第二に□□への投資拡大が不可欠である。特に若年層に対しては、◇◇のような教育プログラムを導入することで、長期的な意識改革が期待できる。」

3-3. 【展望型】今後の課題や発展可能性を示す

現時点での結論を示しつつ、さらなる研究や議論の必要性に言及します。「物事を多角的に捉える力」を示すことができ、高度な思考力をアピールできます。

構成例: 「以上より、○○についての私の見解は△△である。ただし、この問題には□□という側面も存在し、今後さらなる検証が必要である。特に◇◇の分野における研究の進展が、より包括的な解決策の構築につながると考えられる。」

3-4. 【対比型】反対意見を踏まえた上での主張強調

反対意見にも触れることで、論理的な公平性を示しつつ、最終的に自分の主張の優位性を強調します。

構成例: 「確かに、○○という立場にも一理ある。しかし、△△という観点から考えると、やはり□□という主張の方が妥当性が高い。本論で示した(根拠)からも明らかなように、長期的視点に立てば◇◇が最善の選択である。」

3-5. 【価値提示型】より大きな意義や価値観を示す

個別の問題を超えて、より普遍的な価値観や社会的意義に言及します。特に教育学部や福祉系学部の小論文で効果的です。

構成例: 「以上の議論から、○○問題は単なる制度の問題ではなく、私たちが△△という価値をどう捉えるかという根本的な問いに関わっている。□□の実現は、より公正で持続可能な社会の構築に不可欠であり、この課題に真摯に向き合うことが求められる。」

第4章:結論を書く際の実践テクニック7選

4-1. 接続語で「結論に入った」ことを明示する

「以上のことから」「これらの考察を踏まえると」「よって」「したがって」といった接続語を用いることで、読み手に結論部分の開始を明確に伝えます。これにより、採点者が論文構造を把握しやすくなります。

4-2. 序論のキーワードを意図的に再使用する

序論で使用した重要なキーワードを結論でも用いることで、論理の一貫性を視覚的に示すことができます。「この小論文は最初から最後まで一本の筋が通っている」という印象を与えます。

4-3. 文末表現を統一する

「である調」で書き始めたなら、結論まで一貫して「である調」を維持します。文末の揺れは論理的不安定さの印象を与えるため、注意が必要です。

4-4. 結論の文字数は全体の15〜20%を目安に

800字の小論文なら120〜160字程度、1200字なら180〜240字程度が適切です。短すぎると印象が弱く、長すぎると冗長になります。

4-5. 「私は〜と考える」で明確に自分の立場を示す

小論文は自分の意見を述べる文章形式です。結論では「〜である」という断定だけでなく、「私は〜と考える」という表現を用いることで、主体的な思考を示します。

4-6. 具体性と抽象性のバランスを取る

あまりに具体的すぎると視野の狭さを感じさせ、抽象的すぎると主張が曖昧になります。「○○制度の改善(具体)により、社会全体の公正性向上(抽象)が期待できる」というように、両者のバランスを意識しましょう。

4-7. 最終文は力強く、印象的に

結論の最後の一文は、論文全体の印象を決定づけます。「〜が求められる」「〜が不可欠である」「〜こそが真の解決策である」といった断定的で力強い表現で締めくくると、説得力が増します。

第5章:テーマ別・結論の実例集

5-1. 環境問題のテーマ

問題: 「地球温暖化対策において、個人と政府のどちらの役割が重要か」

結論例: 「以上の考察から、地球温暖化対策においては政府の制度的枠組みと個人の行動変容の両輪が不可欠である。しかし、本論で示したように、個人の努力だけでは限界があり、カーボンプライシングや再生可能エネルギーへの投資といった政府主導の構造改革が優先されるべきだ。その上で、国民一人ひとりが当事者意識を持ち、持続可能なライフスタイルを選択することで、真の脱炭素社会が実現できると私は考える。」

5-2. 教育のテーマ

問題: 「詰め込み教育と自由な教育、どちらが望ましいか」

結論例: 「これらの議論を総合すると、基礎学力の定着という点では一定の系統的学習が必要であり、創造性や主体性の育成には自由度の高い学びが有効である。つまり、両者は対立概念ではなく、発達段階に応じて適切に組み合わせるべきものだ。初等教育では基礎的知識の習得を重視し、高等教育に進むにつれて自律的な学習へと段階的に移行する教育システムの構築が、21世紀に求められる人材育成の鍵となる。」

5-3. 医療・福祉のテーマ

問題: 「終末期医療における延命治療の是非」

結論例: 「以上より、終末期医療における延命治療は、患者本人の意思を最優先に判断されるべきである。生命の尊厳は極めて重要だが、それは単なる生命維持ではなく、その人らしい生き方の尊重を含むものだ。本論で述べたアドバンス・ケア・プランニングの普及や、医療者と患者・家族の対話深化により、一人ひとりの価値観に沿った医療選択が可能になる。この実現こそが、真に人間の尊厳を守る医療の在り方だと私は考える。」

5-4. 技術・情報社会のテーマ

問題: 「AIの発展は人間の仕事を奪うか」

結論例: 「これらの分析から、AI技術の発展は確かに既存の職業構造を変化させるが、それは必ずしも雇用の総量減少を意味しない。歴史的に見ても、技術革新は新たな産業と雇用を創出してきた。重要なのは、AIに代替されにくい創造性や対人能力を育成する教育改革と、職業転換を支援する社会的セーフティネットの整備である。これらの対策を講じることで、AI時代においても持続可能な労働社会が構築できると考える。」

第6章:時間配分と推敲のコツ

6-1. 結論は「最後の5分」で推敲する

試験時間の最後の5分間は、必ず結論部分の見直しに充てましょう。誤字脱字のチェックはもちろん、序論との論理的一貫性、主張の明確さを確認します。

6-2. 書き始める前に結論の骨子を決めておく

構想段階で「結論では○○と主張する」と決めておくことで、本論の展開がブレにくくなります。結論から逆算して本論を構成する「逆算思考」が、論理的な小論文作成の鍵です。

6-3. 結論が書けないときは序論に戻る

結論をどう書くべきか迷ったときは、序論に立ち返りましょう。序論で提起した問いに対する答えが結論です。この対応関係を意識することで、論理的整合性が保たれます。

第7章:よくある質問(FAQ)

Q1. 結論で「私」という一人称を使うべきですか?

A. 小論文では「私は〜と考える」という表現が推奨されます。自分の意見を明確に示すことが評価されるためです。ただし、課題文で「あなたはどう思うか」ではなく「どのような対策が考えられるか」と聞かれている場合は、「〜が必要である」という客観的表現でも問題ありません。

Q2. 結論に具体例を入れてもいいですか?

A. 原則として、具体例は本論で展開し、結論では概念的・抽象的なレベルでまとめるのが基本です。ただし、結論での提言を補強するために、ごく短い事例を示すことは許容されます。

Q3. 制限字数ギリギリまで書くべきですか?

A. 指定字数の90%以上を目指しましょう。ただし、字数を埋めるために不要な表現を加えるのは逆効果です。簡潔で説得力のある結論を書くことを優先してください。

Q4. 試験時間内に結論まで書き終わらない場合は?

A. 小論文は結論がないと大幅減点されます。時間配分を見誤った場合でも、最低限の結論(主張の再確認)は必ず書きましょう。序論20%、本論60%、結論20%の時間配分を事前に決めておくことが重要です。

まとめ:結論で「合格答案」と「不合格答案」が分かれる

小論文の結論は、単なる形式的なまとめではありません。採点者に最後の印象を与える重要なセクションであり、論文全体の完成度を左右します。

本記事で紹介した「5つのNG行為を避ける」「5つの型を使い分ける」「7つの実践テクニックを活用する」という三段階のアプローチを実践することで、あなたの小論文は確実にレベルアップします。

推薦入試や総合型選抜において、小論文は志望理由書や面接と並ぶ重要な評価要素です。結論の書き方をマスターすることは、合格への大きな一歩となります。

繰り返し練習し、第三者(教師や予備校講師)に添削してもらいながら、自分の「型」を確立していきましょう。論理的で説得力のある結論を書く力は、大学入学後のレポート作成や卒業論文執筆においても必ず役立つスキルです。

今日から実践し、合格を勝ち取りましょう!


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