記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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群馬県立県民健康科学大学 看護学部 看護学科の小論文対策
【令和5年 学校推薦型選抜 60分】
問題1 次の文章を読み、各問に答えなさい。
課題の要約文です。
遠い国や異なる環境で生活する人々の存在を知り、他者との共感を持つことの重要性について説明しています。異なる背景や文化に関係なく、共通の人間性が存在し、知識を持つことは責任を伴うと述べています。この知識を得たら、他者を無視することはできないと強調し、知識が喜びと責任を含むものであることを強調しています。このテキストは他者とのつながり、共感、知識、責任に焦点を当て、異なる文化や状況に対する理解と思いやりの大切さを強調しています。
出典:日野原重明著十歳のきみへ(冨山房インターナショナル 一五ニー一五五頁 二〇〇六年)
問1 傍線部a「わたしたちが戦争をいまだにこの世界からなくせない理由」について、筆者の考えを五十字以内で述べなさい。
問2 傍線部b「知ったことによって生まれる責任を負わなければならない」ことについて、 本文全体の記述をふまえ、あなた自身が「知ったこと」の例を挙げ、その責任を負うことについての考えを五百字以内で述べなさい。
問題2 次の英文を読んで各問に日本語で答えなさい。
英文の課題を和訳した要約です。
オーストラリア出身のサラと弟のウィルは、18か月の年齢差があるにもかかわらず、実際にはバイラルなTikTok動画によると、双子であり、同じバッチの胚から体外受精によって生まれた双子です。サラはこの事実をTikTokで共有し、この動画は900万回以上再生されました。彼女は胚を選択して移植する際、医師たちが受精の成功率が高いと判断し、ウィルとサラを生み出すための2つの胚を使用したことを明かしました。この出来事について、サラは自身の家系図について知らずに16年間過ごし、父親の養子になったことを冗談のように語っています。この驚くべき事実が明らかになった後、両親は子供たちが大きくなるまで話さないと決め、それを受け入れるのに数か月かかったが、現在は受け入れられていると述べています。この話はTikTokで広まり、数百万回再生されました。
問1 本文中において、Sarahはどのような体験をしたと書かれていますか。次の選択肢から適切なものを1つ選びなさい。
①自身の体外受精の体験をTikTokに投稿したところ、双子の兄がいることが判明した。
②養子であるということを、16歳まで知らされずに育った。
③家族の中で1人だけ体外受精によって生まれた。
④体外での受精処理後、一度凍結された胚から生まれた。
⑤兄と自分の真の関係を知った後、二人は会話をしなくなった。
問2 本文中に示されている下線部people’s confusionの内容を説明しなさい。
問3 本文の内容も踏まえ、あなたのin-vitrofertilizationに対する考えを記述しなさい。
【出題意図】
【和文】
本学入学者選抜の基本方針に則り、小論文試験により、基礎学力、論理的な思考力・判断
力・表現力、自ら見出した課題や問題に取り組む力を評価する。
問1 は、文章の意味の正確な読み取りと、適切な記述を求める。これを通し、基礎学力や
論理的な思考力・表現力を確認する。
問2 は、「私たちのことをまるで知らない遠い国の人たちのことであっても、知ったこと
に対して責任が生まれ、何らかの働きかけが求められる」という筆者の意図を理解し、「知
ったこと」および「それにより生まれる責任を負うこと」について、関連する例を用いた記
述を求める。特に、「知ったこと」は、筆者が「遠い国の人たち」と表現しているように、
見知らぬ人たちの出来事まで視野を広げる必要がある。また、「それにより生まれる責任を
負うこと」は、そこに潜む問題や課題に対し、どのような働きかけをするのか、自己の考え
を整理し、表現する必要がある。これを通し、論理的な思考力・判断力・表現力、自ら見出
した課題や問題に取り組む力を確認する。
【英文】
看護職を目指す学生の論理的思考力・判断力・表現力を評価する目的で、2021 年9 月7
日のNEW YORK POST 電子版に掲載された、“`I was defrosted’: Siblings born 18 months
apart discover they’re twins” という記事を選択した。問1では文章の適切な読解力
を、問2では読解力と表現力を、問3では自己の意見を柔軟な発想で論理的に表現する力を、
それぞれ判断することを意図して出題している。
<群馬県立県民健康科学大学の公開内容からの引用>
小論文過去問題解説
問題1
問1:傍線部aについて、筆者の考えは、他国の苦しみや戦争の実態を理解せず、分離感を持つことが戦争を解決できない理由であると示唆している。
問2:傍線部bについて、本文全体からインスピレーションを得て、私自身の経験として「知ったこと」の例を挙げ、その責任についての考えを述べることが求められています。以下はその詳細です。
「知ったこと」の例:私が知ったことの一例は、地球温暖化による気候変動についての問題です。気候変動についての科学的知識と、その影響が他の国々や将来の世代に及ぶことを学びました。また、環境問題についての情報も含まれます。これらの知識は、私の生活や消費行動に影響を与え、環境への責任を感じるようになりました。
その責任についての考え:知識を持つことは責任を伴うと信じています。気候変動に関する知識を持った場合、私は省エネルギーやリサイクルの実践を通じて環境に配慮し、環境保護の支援を行うことに貢献する責任を感じます。また、他の問題についても同様で、知識を持ったならば、その問題に対する行動や支援に貢献することが不可欠だと思います。知識と責任は切っても切れない関係であり、私たちの行動がより持続可能な世界を築く手助けになると信じています。
問題2
問1正解:④体外での受精処理後、一度凍結された胚から生まれた。
Sarahは体外受精で生まれたことを知らされず、自身が実際には双子の兄と同じ日に受精した胚から生まれたことを後に知ることになりました。
問2:”People’s confusion”とは、Sarahが自身と兄が双子であることを伝えると、他の人々が驚いたり混乱したりすることを指しています。Sarahと兄の18か月の年齢差から、通常の双子のように同時に生まれたとは思われないため、人々が驚いたり疑念を抱いたりすることが起こることが文中で示されています。
問3:体外受精(in-vitro fertilization、IVF)は、科学技術の進歩によって生殖医療の一環として広く利用されている方法です。本文のように、IVFを通じて生まれた子供たちが、家族構成や兄弟姉妹の関係について知らないことがあることが示されています。私はIVFの技術を支持し、多くのカップルに子供を持つ機会を提供する点で価値があると考えます。ただし、情報を適切に共有し、子供たちに自分の出生について正直に話すことが重要です。子供たちが自身の起源について正確な情報を持つことは、家族の一部であるという認識を育み、誤解や混乱を避けるのに役立つでしょう。
群馬県立県民健康科学大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
群馬県前橋市上沖町323-1 | JR両毛線「前橋」駅北口から永井バス荻窪公園 または小坂子行きで約15分、「県民健康科学大学前」下車 上毛電鉄「片貝」駅から徒歩約15分 |
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群馬県立県民健康科学大学の入試傾向
群馬県立県民健康科学大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。
看護学部の入試傾向と対策
- 大学入学共通テスト: 入試の大半は大学入学共通テストの得点に依存しています。科目ごとの配点に注意し、各科目の得点を高めるための対策を行いましょう。
- 小論文と面接: 小論文は特定のテーマに関する論理的な思考力と表現力が求められます。過去の問題に取り組み、字数制限内で的確な意見を述べる練習をしましょう。面接では自己紹介や自身の志望動機をしっかり準備し、自信を持って話すことが大切です。
- アドミッション・ポリシー: 大学のアドミッション・ポリシーに合致するような志望動機や人間性を強調しましょう。大学の理念に共感を示すことが重要です。
診療放射線学部の入試傾向と対策
- 大学入学共通テスト: 診療放射線学部も大学入学共通テストを使用しています。英語、国語、数学などの科目に対する対策を行い、高得点を目指しましょう。
- 視覚的情報処理と聴覚的情報処理: 診療放射線学部では視覚的情報処理と聴覚的情報処理のテストが行われます。これらのテストに備え、情報処理能力を鍛える練習を行いましょう。
- アドミッション・ポリシー: 診療放射線学部も大学のアドミッション・ポリシーに合致する志望動機や人間性をアピールすることが大切です。
- 英語の学習: 診療放射線学部の入試には英語が含まれているため、英語のスキルを向上させるための学習を重点的に行いましょう。
入試傾向に関する情報は年度ごとに変動する可能性があるため、最新の入試要項を確認しましょう。また、過去の入試問題を解いて実際の試験形式に慣れることも重要です。入試対策を計画的に行い、大学のアドミッション・ポリシーに合致するような志望動機とスキルを身につけるために努力しましょう。
群馬県立県民健康科学大学の募集コース
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看護学部 看護学科(定員数:80人)
実践的なカリキュラムと、豊富な臨床経験を持つ教授陣による少人数教育を特色とする。
地域で生活するさまざまな人の生活を理解し、その健康を高い水準で維持・向上することに貢献できる看護師・保健師の養成を目指す。
実習先は、病院、小児医療施設、市町村保健センター、訪問看護ステーション、小学校、事業所など幅広い。
診療放射線学部 診療放射線学科(定員数:35人)
充実した設備・環境の下で行われる少人数教育が特色。
医療分野でますます重要になる診療放射線技術を支える、科学的根拠に基づいた高度な知識と確かな技術、人の尊厳への敬けんな気持ちを持った診療放射線技師の養成を目指す。