記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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群馬県立女子大学 文学部 国文学科の小論文対策
【令和5年 学校推薦型選抜 60分】
問題 次の文章を読んで、「うまく言葉でまとめられないものの尊さ」ということについてあなたの考えを述べなさい。字数は700字以上800字以下とします。
課題の要約です。
著者が「誰かの人生を言葉に変える」という仕事についての悩みを述べています。具体的には、他人の人生をどれだけ知るべきか、自身の能力や資格との関係についての疑問に悩んでおり、短期の取材では文章をまとめやすいが、長期の関係を持つと内容が複雑になります。
著者は「まとめられない」という状態を好み、その感覚は「思い出の写真を整理する」感覚に似ていると説明しています。この問題を「要約すること」と「一端を示すこと」という2つのアプローチに分け、受け手の感受性と想像力を信じることの重要性を強調しています。著者は、言葉で表現できない部分の尊さに魅了されており、この矛盾に向き合いながら仕事を続けています。
出典:荒井裕樹の文章による
ポイント
【出題意図】
読解力、表現力、論述力をはかることを目的とした、小論文の問題を設けています。出題した問題は、荒井裕樹による『まとまらない言葉を生きる』の文章を題材としました。
筆者の文章を理解した上で、「うまく言葉でまとめられないものの尊さ」ということについて、自分の考えを的確な表現によって論じる力を問う問題です。
<群馬県立女子大学の公開内容からの引用>
小論文過去問題解説
「うまく言葉でまとめられないものの尊さ」というテーマは、著者の文章から明確に浮かび上がってきます。このテーマについて考えると、以下のポイントが重要であると思います。
- 言葉の限界と魅力: 著者は、他人の人生や思い出を言葉で完全に表現することの難しさに直面しています。この難しさが、言葉の限界を示しており、同時に言葉の魅力を浮かび上がらせています。尊さは、言葉で表現できない部分にこそ存在し、その不完全さが人生や思い出の真の深さを示しているのかもしれません。
- 要約と示唆の違い: 著者は文章の中で、「要約すること」と「一端を示すこと」の違いを指摘しています。要約は情報を簡潔にまとめることであり、学者としての訓練を受けてきた著者にとっては重要です。しかし、一端を示すことは、読者に対して想像力を駆り立て、感情や深い理解を生み出す役割を果たします。これは、言葉の尊さの一端を示す方法として重要です。
- 感受性と想像力の重要性: 著者は、受け手側の感受性や想像力を信じることの重要性に言及しています。言葉で完全に表現できない部分については、読者の想像力と共感がカギを握ります。この点が「うまく言葉でまとめられないものの尊さ」の本質を捉えていると言えるでしょう。
- 尊さを追求する過程: 著者は、尊さに向き合い、それを言葉で表現しようとする過程が自身の仕事の一部であることを受け入れています。この過程が、彼の仕事における喜びであり、挑戦でもあると示唆しています。著者はその挑戦に立ち向かい、尊さを言葉で表現しようという欲求に従っています。
「うまく言葉でまとめられないものの尊さ」は、言葉が持つ限界と同時に、人生や思い出が持つ豊かさと深さを強調するものです。言葉が及ばない部分にこそ、人間の感受性や想像力が光ります。このテーマは、言葉とは異なる方法で感情や経験を伝える必要性を示唆し、言葉の不完全さが逆に価値のあるものであることを示唆しています。
群馬県立女子大学の所在地・アクセス
所在地 | アクセス |
群馬県佐波郡玉村町上之手1395-1 | JR高崎線「新町(群馬県)」駅から永井バスで約10分(玉村町役場行きか前橋公園行きで県立女子大前下車) |
【群馬県立女子大学】のHPはこちら
群馬県立女子大学の入試傾向
群馬県立女子大学の入試傾向は、以下のような特徴があります。
入試傾向:
- 試験形式:大学入学共通テストを主要な受験試験として採用しています。他にも個別の学力試験があることもあります。
- 科目:主要科目として国語、英語、数学が含まれています。選択科目や専門科目が存在することもありますので、詳細を確認しましょう。
- 問題の性質:文章読解、リーディング、論述問題など、基本的な学力と思考力を評価する問題が出題されます。
対策:
- 過去問題の解答:過去の入試問題を解いて、出題傾向を把握しましょう。特に共通テストの過去問は重要です。
- 基礎知識の確認:各科目の基本的な知識をしっかりと復習し、不足している部分を埋めるために教科書や参考書を活用しましょう。
- 模擬試験:試験の雰囲気に慣れるために、模擬試験を受けましょう。時間配分や問題解答のスキルを磨くのに役立ちます。
群馬県立女子大学の募集コース
文学部 募集要項はこちら
国際コミュニケーション学部 募集要項はこちら
入試情報はこちら
文学部(定員数:150人)
国文学科(定員数:50人)
国文学科では、日本語・日本文学・中国文学(漢文学)および日本語教育を専門的に学び、豊かな人間性を培うことを目指して、カリキュラムを編成している。
英米文化学科(定員数:40人)
英米文化学科では、高度な英語運用能力を身につけ、英語学、英米文学および英米文化を専門的に学び、広い視野と柔軟な思考力を養う。
美学美術史学科(定員数:30人)
美学美術史学科では、美学、美術史、実技、アートマネジメントの4つの領域についての幅広い知識や技能を修得し、多様な表現を論理的に理解する力や、豊かな感受性を育んでいく。
文化情報学科(定員数:30人)
2023年新設予定の文化情報学科は、「社会・文化」グループと「情報・メディア」グループからなる。フィールドワークなどの実地調査を主体的に進めていくスキルや、情報やデータサイエンスといった概念や技術を社会のさまざまな領域で駆使できる総合教養力を培う。文化、情報に対する深い洞察力と知性を養うことを目指した教育を進める。
国際コミュニケーション学部(定員数:60人)
英語コミュニケーション課程
英語コミュニケーション課程では、国際社会で活躍するために不可欠な、高度で実践的な英語力の獲得を目指す。ネイティブの教員を中心とした少人数制授業を通して英語運用能力を磨くとともに、英語学や言語学の諸分野を学び、コミュニケーション能力を支える専門知識を身につける。
国際ビジネス課程
国際ビジネス課程では、英語コミュニケーション力に加えて、国際経済・経営・政治など、グローバル社会で活躍する女性に必要不可欠な専門知識とスキルを身につける。また、学生の実践力を高めるために、外交官や国際NGO、企業で経験を積んだリーダーなどを講師に迎えた授業も開講している。