高校受験に向けて、学習塾への入塾を検討している生徒や親御さんも多いでしょう。しかし、部活や学校に忙しい中で塾に通う時間の確保は難しく、また親御さんにとっては塾への行き帰りの安全面や、特に費用が気になるのではないでしょうか。
そこで注目されるのがオンライン塾です。コロナ禍の影響で一気に注目されたオンライン塾ですが、通常の塾と同じように高校受験に必要な知識を身につけられながらも通塾スタイルと比較して費用が抑えられるというメリットがあります。また、自宅で自分の好きな時間に学習できるというのも通塾と比較して魅力的です。
オンライン塾にもいくつかタイプがあり、学習スタイルや費用に差があります。本記事では、高校受験に向けたオンライン塾の費用や内容を比較し、選び方のポイントについて詳しく解説していきます。
記事の監修者:五十嵐弓益(いがらし ゆみます)
【全国通信教育】最短合格オンラインのスカイ予備校 校長
■小論文指導歴25年
これまでに指導した生徒は4000人以上、独自のSKYメソッドを考案で8割取る答案の作り方を指導。
スカイ予備校を高崎市内に開校し、2021年4月から、完全オンラインの大学受験予備校となり1年目から、国公立大学に27名の合格者を輩出。スカイ予備校の指導方針は、「大人になっても役に立つ勉強法の習得」です。「自分の人生は自分で切り拓く」教育をします
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オンライン塾のタイプ別費用
高校受験に挑戦する生徒たちが、自宅で効率的に勉強できるのがオンライン塾です。しかし、オンライン塾には大きく分けて映像授業・通信教育・個別指導塾・コーチングの4種類があり、費用やサービス内容に違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と費用を比較していきます。
映像授業
映像授業は生徒が自分で視聴する動画講義形式のオンライン塾で、比較的低価格な点が最大の魅力です。一方で問題が生じた場合や質問がある場合には、すぐに講師に相談できるわけではありません。また、自分で動画を見る必要があるため、生徒自身に自己管理能力が求められます。あらかじめ録画された授業をオンデマンド(好きな時に視聴する)で配信するタイプと、ライブ授業を配信するタイプ、その両方があるタイプに分けられます。
映像授業タイプのオンライン塾の費用ですが、映像授業タイプで有名なスタディサプリでは月額2,000円弱です。新規であればさらに安く受講できるため、高校受験生が手軽に勉強するにはよいでしょう。
通信教育
通信教育は、テキストや問題集が自宅に届きその教材をもとに勉強する形式のオンライン塾です。通信教育では、オンライン授業やオンライン添削などのほかに、テキスト・問題集や勉強に役立つ小冊子など、授業だけでなく勉強に必要な教材がまるごと用意されているのが最大の魅力です。しかし映像授業に比べて費用は高くなります。
また、自分で勉強のペース配分をしないといけませんが、近頃の通信教育はAIによる学習管理機能がついているものもあるためそういった機能を活用して好きなペースで勉強を進められます。
通信教育の費用は、有名な進研ゼミの場合だと中3コースの場合月額約7,000円~です。
個別指導塾
個別指導塾は、オンライン上で個別指導を受けられる塾です。オンライン上であるという違いだけで通塾スタイルの塾と同様に自分の学力や苦手に合った指導を受けられます。また、個別指導だけでなく映像授業も提供しているオンライン塾もあります。
通信教育や映像授業と違い講師とリアルタイムにコミュニケーションが取れるため、分からないことや困ったことがあればすぐに解決できるのがメリットです。しかし、個別指導塾はオンラインでも一般的に高額になります。
個別指導塾の費用は授業時間によって異なりますが、家庭教師のトライのオンライン個別指導塾の場合、月10,000円~になります。
コーチング
コーチングは、目標設定や進路相談、受験ノウハウの提供などの支援が受けられるオンライン塾です。
コーチングタイプは、生徒の目標設定や学習方法のアドバイスなど、個人の成長をサポートする形式です。通信教育や個別指導塾とは異なり、授業を受けることが目的ではなく自分自身が戦略的に学習を進めるためのコーチングを受けられます。また、コーチングタイプのオンライン塾であるスタディコーチでは、年齢が近く目標とする難関大学の大学生と生徒を相性を考えてマッチングできるため気軽に相談しやすいというメリットがあります。
費用はスタディコーチの場合、中学生のコースで入学費・月額共に約3万円になります。
オンライン塾の選ぶポイント3選!
オンライン塾を検討するときは以下の3つのポイントをチェックしてみましょう。
- 自分に合った講師と授業形式か
- 費用は分かりやすくなっているか
- お試しができるか
自分に合った講師と授業形式か
オンライン塾を選ぶ際に重要なポイントの一つが、講師と授業形式の選択です。通常の塾と同様に、講師との相性が合わないと効率的な学習ができずに効果が低下してしまいます。
オンライン塾においては、自分に合った講師を選ぶために、事前に講師のプロフィールをチェックしたり、可能であれば実際の授業を体験してみたりすることが大切です。また、個別指導塾・映像授業・通信教育など授業形式もさまざまです。自分に合った授業形式を選びましょう。
費用は分かりやすくなっているか
オンライン塾を選ぶ際には費用面も重要なポイントです。オンライン塾は、通常の塾に比べて費用が抑えられるというメリットがありますが、それでも授業形式によっては高額なものもあります。契約期間やコースによって想定外の追加代金がかからないように、費用が分かりやすく明確に示されているかどうかをチェックし必要に応じて資料請求や問い合わせを行うのが大切です。面倒でも費用面のトラブルを避けるために事前にしっかりと確認しましょう。
お試しができるか
オンライン塾を選ぶ際に、お試し期間があるかどうかも重要なポイントです。生徒によってそれぞれ必要な学習のサポートは違うため、自分にとってどの授業形式が合っているかを知るためには実際に授業を体験してみるのが一番です。効率的な学習を行えるように、自分に合った授業形式や講師を選びましょう。
まとめ
オンライン塾にもいくつか種類があり、それぞれ特徴が違います。
映像授業は費用が低く手軽に利用できる反面、質問がしにくい、回答までに時間がかかるというデメリットがあります。通信教育は学習に必要な教材が一通りそろっているメリットがありますが、料金は映像授業と比較して高い傾向があります。個別指導塾は生徒一人ひとりに合わせた授業が受けられ、質問にすぐに回答が得られるというメリットがありますが、費用が高いというデメリットがあります。
また、オンライン塾の中でもコーチングは、メンタル面や受験テクニックに重きを置いた塾であり、生徒が抱える課題や問題点を深く理解し、それに応じた解決策を提供できる代わりに費用が高額になりやすいというデメリットがあります。
今回はオンライン塾のタイプ別費用と選び方のポイントをまとめました。オンライン塾を利用する場合はそれぞれの授業形式・講師・費用について十分に検討して、自分が一番効率的に学習できるスタイルを見つけてくださいね。